土曜日の朝に待ち合わせをして【築地市場】デート。
東京土曜日の朝に待ち合わせをして【築地市場】デート。
「土曜日、朝七時に待ち合わせして、築地に朝ごはんを食べに行こう」。そんなふうに彼女を誘ってもよいし(きっと笑われれるでしょうが)、友だちを誘ってもよいし(えーっ!と言われるでしょうが)、自分一人だけでも楽しめる築地市場の朝食プランです。もちろん平日でもオーケー。移転する前に、古き佳き「東京築地市場」を堪能しておきましょう。外国人を連れて行ってあげてもよいでしょう。いつもの朝食コースは、「茂助だんご」の玉子雑煮とお団子、「愛養」のミルクコーヒー&トーストでまったりです。その日はお腹一杯でランチは必要ありません。他はガイドブックにあまり載っていないマニアックな「築地朝めし」と、知る人ぞ知るパワースポットを紹介しておきます。いつも利用する駐車場と図書館を追加しました。*今回、お寿司屋さんは除きました。
魚河岸の男衆が毎朝食べに来る、玉子ぞうにを朝食でいただきます。ふわふわの玉子と、「日本橋神茂」のはんぺん、「山本山」の海苔、やわらかい自家製のお餅ひとつ、おいしくてやさしいカツオ出汁が、朝食のスープがわりにぴったりです。店内で食べるのは、最初は戸惑いますが馴れてしまえば大丈夫。スポーツ新聞片手に食べる常連に混ざっていただきましょう。だんご3兄弟のモデルは「茂助だんご」のお団子です。食後に、お団子一本いただきます。こちらはデートでもきっと喜ばれます。東京都中央区築地5-2-1 築地市場 1号館
本家本元の茂助だんご。
朝の5時から12時半までの営業です。七時過ぎくらいだと、ゆっくり食事できます。一番にぎわうのは魚河岸の終わる9時くらい。やさしいおかみさんは市場のことなら何でも知っています。いろいろと教えてもらいましょう。
だんご3兄弟。
お団子は、こしあん154円、粒あん154円、しょうゆ144円の三種類。創業は明治31年の老舗です。いつもおみやげ用を箱詰めしてもらいます。
豆かんもおすすめ。
おかみさんに「うちは豆かんもおいしいのよ」と教えてもらいました。素朴な味でほんとにおいしかった。こちらは別腹にどうぞ。
玉子ぞうにを食べた後に立ち寄りたいのが、築地市場内の働く男の憩いのコーヒー店「愛養」。カウンターに電話があるのは、ここに居ると言っておけば、何かあった時にすぐに呼び出せるからだそう。熱々のミルクコーヒー450円とトースト220円を注文します。トーストは、ジャムとバターの塗り方と、カットの仕方が色々選べます。どんなアレンジが出来るのか店の方に聞いてみるといいですよ。ジャムとバター両方塗って、コマ切れ(八等分)というのがいつものリクエスト。通は、ゆでたまご60円に醤油を垂らしていただきます。お試しあれ。デートで行くとけっこう盛り上がります。築地市場 6号館。朝3時半から12時半までの営業。
煮魚、焼き魚の朝食を食べるなら「高はし」の右に出るおいしい店はありません。なんといっても、魚のこだわりと新鮮さが違うのです。あなご丼も人気ですが、せっかくなら築地市場一番と言われる煮魚定食をいただきましょう。魚好き向け。東京都中央区築地5-2-1 築地市場 8号館。朝8時から13時までの営業。
絶品。きんき煮定食。
4500円です。高いか安いかぜひ一度食べて確かめてみてください。店の儲けはほとんどないそうです。東京でこんなにおいしいきんき煮を食べたことはありません。
あんこう煮定食もうまい。
3370円です。名物のあんこう煮定食。うまいのうまくないのご飯が何杯でもすすみます。ぶりぶりの身、滋味深い肝、味のしみた豆腐、大満足の一品です。
ときたま思い出したように食べたくなる「センリ軒」の玉子サンド500円。バタートーストを浸して食べる、玉子入りクリームシチュー¥570もおすすめです。あ、ちなみにこちらは観光客は一人もいません。笑。マニア向け。東京都中央区築地5-2-1 築地市場 8号館。朝4時から12時半までの営業。
ミルクホールがルーツ。
日本橋に魚河岸があった大正初期、ミルクホール『千里軒』として創業。大正12年の関東大震災後、魚河岸とともに築地に移転、現在の店主は三代目。
人気はヒレカツサンド。
魚河岸で働く男たちに人気。一度は食べたいヒレカツサンドは700円。「こういうカツサンドが好きなんだ」と呟きたくなります。書いててお腹が空いてきました。
「中栄(なかえい)」のカレーを朝食に。インドカレーとハヤシライスの合がけ(二種類を選ぶ)650円をお試しください。一度でふたつの味が楽しめます。目玉焼き100円をトッピングするのも良し。キャベツのおかわり50円です。東京都中央区築地5-2-1 築地市場 1号館。朝5時から14時までの営業。
ここの野菜スープが好き。
こちらも魚河岸が日本橋にあった時代からの老舗です。いつも注文する野菜スープ300円のやさしい味が大好きです。
とにかく早い!!
朝5時から14時までの営業です。注文するとあっという間に出てくるそのスピードに驚かされます。
築地市場を訪れたら、波除稲荷神社をお参りします。築地最古の稲荷です。江戸時代このあたりは海で、埋め立て開墾工事を進めていたが、海が荒れるせいで困難を極め、多くの犠牲者が出たそうです。その時に海で発見された稲荷神仏を手厚く祀ったところ、海は安らぎ、工事の完成を導いたらしい。それから波除、厄除け、航海安全の神社として愛されているとのことです。
迫力満点、お歯黒獅子。
波除稲荷神社に祀られている「お歯黒獅子」は、三年に一度の本祭りで、女性が担ぐ女神輿で街を巡行します。
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築地市場内にひっそりと佇む魚河岸水神社は、天正18年、徳川家康公の江戸入府とともに移住してきた摂津国の佃村・大和田村の漁師たちが、大漁・海上安全と子孫繁栄を祈願して「弥都波能売命」を祀った「大市場交易神」の神社です。水神祭りというのもあるそうですよ。
水の神紋。
あざやかな水色と黄色の水をあらわす紋がすてきですね。築地市場内デートのシメにお参りしておきます。
あ、忘れてはいけない店がありました。八丁味噌ベースの牛丼、肉どうふ、ホルモン丼がすごーくおいしい、老舗「きつねや」です。生玉子のトッピングを忘れずに。築地市場から外に出た、晴海通り沿いにある人気店ですね。朝7時から13時半までの営業。
腹ペコの時はここ。
ホルモン丼が一番人気ですが、いつもは、肉どうふとごはんとおしんこを注文します。カウンターもしくは道端で立って食べますので、デートには不向きなので、お一人の時にどうぞ。
車で行く際はこちらの駐車場を利用します。屋上に上がると、築地市場の全景が見えます。「おー!」と声が上がります。30分200円です。
上から見る築地市場。
ここからの景色は東京観光の穴場かもしれません。なるほどこうなっているのかと感心します。
場外になりますが、6席のカウンターだけのコーヒー屋「網兼」。駐車場から場内に行く際に、いつも外からちらっと見て、席が空いていたら入ります。コーヒー250円。おばあちゃんが一人で営んでいます。土曜日の朝7時から10時までの3時間だけの営業です。たくさんの人に愛されている名店です。
いつまでもお元気で。
メニューはコーヒーとトースト100円の二品だけです。
築地市場内に図書館があるのはご存知でしょうか。魚市場の歴史や魚関係の資料、料理、人物史などを揃えた図書館が「銀鱗文庫」です。8号館の二階にあります。入場と閲覧は無料ですので、ぜひ一度訪ねてみてください。足休めにもいいですよ。魚市場では9時以降なら一般人でも買い物が出来ますが、今はどんな魚が旬なのかを聞くと、職員の方が親切に教えてくれます。
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