祖谷と書いて「いや」。徳島県の西にある「祖谷のかずら橋」は四国のパック旅行に必ずと言ってよいほど入っている名所ですが、その周辺には楽しいスポットがてんこもり。効率よく回るために、ぜひドライブ旅行をお勧めします!
2022年5月某日、早朝に兵庫県の自宅を出発。明石海峡大橋を渡って、淡路島を縦断すれば、四国はすぐそこです。
今回の旅で一番トリッキーな場所。E11高松自動車道を板野ICで降りて、県道1号徳島引田線(あいあいロード)を南下。E32徳島自動車道を藍住ICから入ります。
E11高松自動車道・板野IC→E32徳島自動車道・藍住IC
この乗継方法は、関西〜四国を結ぶ高速バスが必ず使うことでも有名です。動画もあるので挑戦してみてください! (E11→E32の乗継は、通常は、高速を降りずに徳島JC経由で行けます。距離的には少し遠回りとは言え、5分から10分ほどの短縮なので、通常のルートで行っても全然OKです)
高速を降り、5月の新緑を愛でつつ、渓谷沿いの一車線の道路を南下すると、かわいらしい小便小僧が立っています。 数台分の路上駐車するスペースがありますが、次々と観光客が訪れるので、あまり長居しないほうがよさそうです。
スポット内のおすすめ
横から覗くと足がすくむような高所。この子は恐くないんでしょうか……。
祖谷渓展望台
途中には展望台や「ひの字」渓谷などの絶景スポットもあります。
立ち寄り湯を使わせていただきました。 何と言っても、ケーブルカーに乗って谷底まで降りて温泉に浸かれるなんて、これほどの至福はありません!
ケーブルカー
このケーブルカーは自分で発車ボタンを押して操作しました(2023年に改装されたと聞きました。今はもう操作できないかも)。
渓谷美を満喫
少しぬるめの湯なので、渓谷を眺めながら長く入っていられます。川面を渡る風で風呂上りもさわやか。長旅の疲れが取れる良い温泉でした。
ごつごつしたかずらの手触り。歩くたびに橋が揺れるうえに、足元がスカスカなので、なおさらスリルが増します。
スポット内のおすすめ
下を覗くと、激流が……。
食事処
かずら橋のそばには、テイクアウトや食事ができる店もたくさんあります。 こちらのお店で名物の祖谷そばをいただきました。 (写真はグーグルマップよりお借りしました)
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フォレストアドベンチャーは全国各地にありますが、自然の森の地形を生かしているので、それぞれの特徴があります。ここ祖谷は、一級河川祖谷川を跳び越す壮大な「キャニオンジップスライド」が売りなのです。 川からの高低差50メートル、全長360メートルをワイヤーロープで滑走するのは爽快そのもの! しかも往復! 人生で一度は体験してほしい感動です。
スポット内のおすすめ
高い木から木へと渡るなんて、私にはできない!と思っていたのですが、地上へ降りるまでハーネスが絶対に外れない仕組みになっているので、両手を離しても落ちないとわかってからは、大胆に足を踏み出せるようになりました。
とても食事がおいしいお薦めの宿です。囲炉裏ばたを模した食卓で、アマゴや郷土料理に舌鼓を打ち、地酒で喉をうるおし……。コロナ禍の中での旅行でしたが、心温まるもてなしを受けました。
四国の地酒飲み比べセット
器も美しいですね~
ホテルのバスで、夜のかずら橋観光に連れていっていただきました。 昼間見たばかりのかずら橋ですが、夜はライトアップされていて、幻想的で美しい。見上げると満天の星空でした。
夜のかずら橋
夜は渡ることはできません。
琵琶の滝
滝もとても美しくライトアップされていました。
大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)は、吉野川の流域の変成岩の奇岩が露出した峡谷を指します。歩くと危険な断崖という意味のようです。 5月に訪れたので、たくさんの鯉のぼりが翻っていました。
大歩危観光遊覧船
観光遊覧船に乗りましたが、ここの流れは比較的静かで、ごつごつした岩場のあいだをゆったりと進みました。車で少し行ったところには急流もあってラフティングなども行われているようです。
徳島自動車道・井川池田ICの近くにある、古い町並みが残っている地区です。 うだつとは、家の類焼を防ぐために屋根から張り出した防火壁。裕福な家のしるしとされていたことから、「うだつが上がらない」という慣用句が生まれたそうです。 ここには、たばこ資料館はじめ、いくつかのうだつのある家を見ることができます。
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帰りは、E32→E11の乗継箇所にある「道の駅いたの」に寄って、特産品直売所やおにぎり屋さん「ルート88」で買い物や食事を楽しみました。 ドライブ旅行のよいところは、道の駅やPAに寄って、重いおみやげや新鮮な野菜などを買い込めることですね。 あいにく帰りは土砂降りになってしまいましたが、行きと同じ淡路島、明石海峡大橋経由で帰宅しました。 一泊二日でしたが、中身がぎゅっとつまった楽しい旅でした。 もしもう一泊できるなら、大塚国際美術館、道の駅第九の里、奥祖谷の観光などを組み込んでみたかったです。