
旧中仙道美濃赤坂宿周辺は絶好の散策ルート
岐阜旧中仙道美濃赤坂宿周辺は絶好の散策ルート
JR東海道本線には、実は「枝線」が存在します。それがこの美濃赤坂。 町並みを見るとかつては重要な宿場町として栄えていたと想像できますが、現在は静かなものです。 正直な話。全く観光地化されていないと言っていいくらい。 そんな美濃赤坂へ、わざわざJRに乗って散策してみるのはいかがでしょうか。 ということで今回のテーマは「JR東海道線の枝線と美濃赤坂宿とその周辺」。 数時間あれば全て廻れるかと思いますが、電車の時刻だけは気をつけた方がいいですね。
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中山道沿いに造営した将軍専用の休泊所跡。広大な敷地内には竹林の散策路があり、夏でも涼しい風を感じることが出来る。更に敷地内にはこの地方有数のボタン園があり、シーズンになると観光客で賑わいを見せます。しかし周囲には駐車場が殆どありません。JR美濃赤坂駅のご利用が良策です。
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敷地内の竹林
京都嵐山程整備されてませんが、気持ちいほどの竹林が存在します。おかげで夏でも涼しいくらい。
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ボタン園
実はこの地方有数のボタン園だったりします。花が咲くシーズンには多くの方が詰めかけて写真と撮ったりしています。
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西美濃三十三霊場 第三十一番札所 最初「明星輪寺」と聞いて「虚空蔵」のことだと気がつくまでに時間がかかりました。岐阜の方では「虚空蔵」もしくは「虚空蔵山」と呼んだ方がよくわかるんですね。現地は実に面白い場所にあり、石灰岩質の山の上にあったため、山の周囲がどんどん採掘により侵食され、今や残るは寺とそこに通じる道路だけになっています。遠くから山を眺めると特異な風景になっています。 その他の写真はこちらからどうぞ→
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アプローチ道路は超急坂
写真では分かりにくいかもしれませんが、相当な急坂になっていて、天に昇るような感覚です。
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境内の縁むすび地蔵
どうやらここは縁結びのパワースポットになっています。湯呑みに願いを書いて、願いが叶ったら持ち帰る方式のようです。
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虎の像がある
石灰質の岩なので掘るのも容易かったのでしょうか。後から描き足してある線がどうも・・・・
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岐阜や名古屋方面の眺め
まず目の前に目立つのが大垣のソフトピアジャパン。そして右遠くには名古屋駅ビル群。
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本堂から更に奥の神社
本堂の奥之院と言うような感じで奇岩群の上に神社があります。
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岩を見ると観音様
岩の一部を平らに削って観音像が彫り込んであります。見逃さないようにしましょう。
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初こくぞうも準備万端
毎年1月12日は虚空蔵の初縁日。この日はあちこちから一年を占う方が多く詰めかけます。
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この看板に従って
車で旧中仙道を走った場合、この看板で山側に入って下さい。正面は子安神社ですが、右側の狭い急坂を構わずどんどん一気に上がってください。
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東海道本線美濃赤坂線の終着駅です。東海道本線の終着駅っていうのも何だか不思議な感じがします。この駅舎は相当古く、旧国鉄時代からの建物です。少し以前までは有人駅だった筈ですが、現在無人駅になっているようで、乗車券を販売していません。
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確かに終着駅です
次の駅名がありませんので、確かに終着駅です。終着駅マニアの方、いかがですか。
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線路もありません
美濃赤坂線としてはここでココで終了ですが、実は業務用の線路が此処から先少しだけ伸びていて、現在でも稼働しています。
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勿体無いほど広い構内
かつてはこの線路群に列車がいっぱいだったんでしょうね。現在は寂しい限りです。
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帰りの時刻に注意を
美濃赤坂駅発の時刻表を見ると、驚きの一時間一本以下。一本逃すと非常に痛いですから、常に帰りの時刻を頭に入れておきましょう。
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かつては水路が重要な意味があり、また栄えていたようです。ここ赤坂でもこの地が湊になっていたそうです。現在は写真の資料館が建っています。
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美濃赤坂宿は中仙道六十九次の第五十七番目の宿場。赤坂湊があったことからとても栄えたそうです。
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古い建物
町の中は観光地化されてないものの、古い板木の壁があちこちで見られます。
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古いたばこ屋さん
今ではほどんど見られなくなった古いタイプのレトロな店舗です。
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道標
東西の中仙道と、南北の谷汲に通じる街道がここで交差していました。
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赤坂宿本陣跡
残念ながら形がある建物としては何もありません。ここに本陣があったそうです。
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虚空蔵に通じる道の途中にある神社。大垣の総鎮守。
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化石館がある
この辺りの石灰質の岩質から様々な化石が採取されたようです。
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岐阜の方では子授けや安産の祈願をする有名な神社。祈祷された腹帯をお守り代わりとして授与することが地域の習わしとなっている。
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迷わず上がれ
虚空蔵さんへはこの狭く急な坂を一気に上がって行きます。今はオートマで何の心配もないのですが、かつてマニュアル車でこの坂を上がるのは恐怖でした。
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美濃赤坂宿内にある希少な観光案内所。この周辺の観光マップ等がここで手に入る。店名の「五七」というのは五十七番目の宿というところから来てるらしい。
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虚空蔵山の東側にある石引神社内の参道は鉄道の線路が横切っています。まさに唐突に列車がやってくる感じ。正体はこの先にセメント工場があり、セメント運搬の貨物なのです。この風景の中を貨物が通過する風景は名物として知られているようです。
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石引神社拝殿
こちらが貨物が横切る神社の拝殿になります。一応通過時刻が決まっているみたいです。
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散歩の途中で偶然見つけた恐らくセメント工場。果たして稼働してるのかしてないのか。とりあえずその寂れ具合がモノクロに最適なのであります。
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引き込み線跡
この草むらは多分引き込み線跡だと思います。草の下に線路が存在するのでしょうか。
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大垣駅と美濃赤坂駅の間に存在する唯一の中間駅で、当然のことですが無人駅。一見寂しい場所なのですが、駅東側に大きな住宅地があり、案外利用客があるようです。また、駅すぐ西側には御首神社があり、参拝に最適な駅になっています。
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何とも不思議な名前の神社があるかと思ったら、打首になった平将門の首が空を飛んでこの地に落ちたとか。この地にしては立派な神社です。ところで、JRで行く場合は一度荒尾駅で電車を降りると次は一時間待ちです。美濃赤坂まで歩くというのも選択肢かと思います。
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御首神社内の稲荷神社
境内に数多くある神社の一つ。御首神社もそうですが、きちんと清掃されて立派なのであります。
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赤坂宿へ通じているJR美濃赤坂駅は、驚く無かれ東海道本線唯一の「本線」扱いの枝線。立派な東海道本線なのであります。かつては名古屋駅から美濃赤坂駅への直通があったものですが、現在では全て大垣駅から乗り換える必要があります。名前こそ本線ですが、完全な支線扱いになっています。しかも時刻表を眺めると更にびっくり。本数が一時間に一本以下。特に昼間の時間帯は大きく空きますので電車をご利用の場合は注意が必要。
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ホームは大垣駅の一番西端
美濃赤坂に連絡する線は大垣駅に3本存在するホームの真ん中。しかも一番西の端。いったい何処にホームが存在するのかわかりません。
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