食品サンプル発祥の郡上八幡。郡上八幡城から眺める城下町
岐阜食品サンプル発祥の郡上八幡。郡上八幡城から眺める城下町
まいどまいど! レストランなどでよく目にする食品サンプル。 まるで、ほんまもんそっくりに作られた偽物の食品サンプルっちゅうたら、寿司、お好み焼き、天ぷら、うどんやそばをはじめとする日本料理や中華料理、フランス料理に代表されまんねん。 せやけど、食品サンプルの他にも、水槽の中を優雅に泳ぐ魚たちや海草まで再現できることから、多くの分野で愛されるようになりました。 そんな食品サンプルを生んだ郡上八幡出身の岩崎瀧三はん。 大阪で起業し、出身地への恩返しとの思いから、工場を設立しました。 また、最近では、食品サンプルの体験ができることから、さらなる人気を呼ぶ観光スポットとして成長しました。 その他、郡上八幡には、古くから伝わる盆踊りの一つ「郡上おどり」や郡上八幡城、重要文化財に指定された近代的建築物が数多く残っていることから、小京都とも呼ばれておます。 郡上八幡で飛騨牛と出会い、本場の明宝ハムを味わう旅。 ぜひ、皆さんも郡上八幡に出かけてみてはいかがでしょうか。
戦国時代、郡上は篠脇城を居城とする東氏(とうし)によって支配されていた。 その後、赤谷山にある赤谷山城を居城としていた。 牛首山(後の八幡山)の上に砦を築いたが、遠藤盛数により滅ぼされた。 その時、赤谷山城を攻撃した時に砦を築いたのが郡上八幡城の起源である。 城主には、盛数の長男・慶隆。 廃藩置県まで郡上藩の藩庁であった。
郡上八幡城を目の前に
現在、郡上八幡城の内部は博物館となっている。 ここでは、郡上八幡城の歴史や郡上八幡城とともに歩んできた郡上市の歴史の紹介を行っている。 また、最上階は展望フロアとなっており、郡上八幡城周辺を一望することができる。
展望フロアから
山々が連なり、雲が広がる。 その他、城下町を眺めることができる。
展望フロアから
郡上八幡城周辺をいろんな角度から眺めることができる。
山内一豊と妻の像
1556年、山内一豊の妻「千代」は、初代郡上八幡城主遠藤盛数の娘として生まれた。 千代の幼少期、盛数は病死、母の再婚、義父の敗北、流浪。 千代は、尾張の一豊と結婚。 一豊は信長、秀吉、家康に仕え、最後には土佐24万石の大名に出世した。 その背景には、千代の内助の功があったといわれ、信長の「馬ぞろえ」や関ヶ原前夜の「傘の緒の密書」の逸話は有名。
岐阜バス等のバスターミナル。 郡上八幡城やその周辺のお土産の販売、地元で獲れた新鮮な野菜などが揃う朝採り朝市が開催される。
食品サンプルを誕生させた岩崎瀧三氏の生家。 1895年、岐阜県生まれ。 1932年、大阪市北区に「食品模型岩崎製作所」を設立。 食品サンプルの事業化に初めて成功した。 第1号のサンプルはオムレツ。 妻のつくったオムレツがモデル。 1955年、郡上八幡に岐阜工場を建設。 現在も食品サンプルとしての国内シェアは約70%。 食品サンプルづくり体験も年間1万人以上が利用するとか。
郡上おどりは、伝統的な盆踊りの一つとして知られている。 日本三大盆踊り、日本三大民謡(郡上節)に数えられる。 毎年7月中旬から9月上旬まで32夜にわたって開催。 特にお盆の時期に明け方まで夜通し踊り続ける「盂蘭盆会(徹夜踊り)」が有名。 重要無形民俗文化財に指定された。
1936年、八幡町役場庁舎として建設。 1994年、閉鎖。 現在、郡上八幡やその周辺のお土産の販売、食堂、観光案内を行っている。
1904年、医院として開業。 4棟のうち、看護婦棟と洋風外観の本館、レントゲン棟はに国の登録文化財。
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「ジオラマ水族館」は、郡上八幡に吉田川が流れ、多くの魚介類が生息する。 特に、宗祇水は「日本の名水百選」に選定され、「水辺の窓~吉田川の魚たち~」として再現。 このジオラマ水族館は岩崎模型株式会社と岩崎総合研究所のサンプル制作の技術であるとか。 飲食店などで目にするようになった食品サンプル。 でも、その食品サンプルを世に広めたのは、岐阜県出身で大阪で創業した岩崎瀧三氏。 ここでは、食品サンプルの作り方を体験できるコーナーも。 その他、郡上八幡やその周辺のお土産の販売、観光案内を行っている。
ジオラマ水族館 水辺の窓の2階には、レストラン。 飛騨牛を使用した飛騨牛サーロイン厚切りローストビーフ丼定食。
明宝ハム
岐阜県郡上市といえば、明宝ハム。 国産豚肉を100%使用。
宗祇水は湧水として知られ、別名、白雲水とも呼ばれている。 名水百選第1号に指定された。 郡上市の旧八幡町は人と自然が調和した交流文化のまちとして水の郷百選にも選定。 江戸時代は、郡上藩主金森頼錦や遠藤常友等らによって泉の保存と古今伝授が顕彰され、石の水場が整備された。
郡上八幡は、小京都とも呼ばれ、古い町並みが今に残っている。 また、白山信仰の地としても有名である。 1600年代、城下の防火などを目的に築造された水路が巡らされ、現在も、生活用水として利用されている。 水の郷百選に認定された。 また同年、日本の音風景100選として、郡上八幡旧庁舎記念館横の新橋から12m下の吉田川に飛び込む「吉田川の川遊び」が選定されたとか。
レトロな雰囲気が今に残る
郡上八幡城下町に位置する郡上八幡界隈を歩いてみると、古い町並みが今に残る。 古い看板や木造の建築物に趣を感じる。
町屋づくりの中で、食品サンプル(天ぷら、カップアイス、スイーツタルトなど)の製作体験ができる。 お土産には、食品携帯ストラップ、食品マグネットなどの食品サンプルグッズが販売されている。
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茶人・齋藤家のお茶道具、書画を展示、公開している美術館。 名物茶碗をはじめ、書画や陶磁器、漆器等の美術工芸品を展示。 国の登録文化財に指定された母屋にはカフェ「町家さいとう」と和雑貨コーナーも。
水源が豊かな郡上八幡。 中心部には、やなか水の小道として、噴水や水路が整備。 齋藤美術館の目の前に位置し、写真スポットとして人気を呼んでいる。
郡上八幡など岐阜県内を中心とする観光案内やお土産の販売などを行っている。 また、隣にはレストラン、テイクアウト専門のお店もあり。