
【イスラエル】宗教の聖地・エルサレム🚶♀️1日観光コース
海外【イスラエル】宗教の聖地・エルサレム🚶♀️1日観光コース
キリスト・イスラム・ユダヤの3宗教における"聖地"として知られる、エルサレム。 名前だけなら聞いたことがあるかもしれませんが、これらの宗教に馴染みのない人はあまりイメージが湧きにくいかもしれません。 エルサレムが位置するのは、中東のイスラエルという国です。 城壁に囲まれた旧市街は3,000年以上におよぶ歴史を誇るとされ、世界遺産に登録されています。 ここでは、これからエルサレムを訪れる人のために1日で楽しめるモデルコースをご紹介します。 私は4泊しましたが、多くの人はそこまで時間に余裕が無いと思うので、主要な見どころだけに絞ってコンパクトにまとめました。 その他の中東地域はもちろんのこと、ヨーロッパや中南米を旅行するうえでも大変役立つ"基礎知識"が学べるプランなので、ぜひ参考にしてみてください。エルサレムを訪れれば、世界の歴史や文化への理解がさらに深まること間違いなしです。
このプランの行程
中東料理「ファラフェル」を食べてみよう
1分
中東スイーツ「コナファ」が有名なお店
2分
6分
6分
6分
3分
入場時間帯に注意
このプランのスポット一覧
エルサレムの観光拠点は、ダマスカス門。 キリスト・イスラム・ユダヤの3宗教における"聖地"として親しまれる旧市街は大きく3つの地区に分かれており、それぞれ異なる宗教を信仰する人々が暮らしています。 ダマスカス門は、イスラム教徒が集うムスリム地区にあります。旧市街を取り囲む城壁にはいくつもの門が設けられているのですが、門を抜けた先にある「異世界感」は恐らくここがトップクラスでしょう。 創建は1542年、旧市街では「最も美しい門」と称されています。 重厚な佇まいが、なんとも魅力的です。
門を潜った先にあるローカルなお店
いつ見かけても物凄い人集りで賑わっているお店 どうやらファラフェルが格安で食べられるそうで、お値段はなんと5個入で3シェケル(113円)👀 物価の高いイスラエルでは貴重です。
スポット内のおすすめ
外はさくさく、中はほくほくの絶品ファラフェル。 やはり本場の味は違いますね! ちなみにムスリム地区の雰囲気はこんな感じです。
路上でさくらんぼとマスカットを量り売りする店も
ディスプレイされている果物はそのまま味見することもできます。美味しかったので、さくらんぼを1kg購入🍒 1000円くらいしたのですが、安いのか高いのか分からないという…😅
ダマスカス門から歩いて5分ほどの場所にあるスイーツ店へ。 店内には広々としたイートインスペースが確保されており、テイクアクトだけでなく、カフェ代わりに利用する人も多く見られました。 皆さん、中東の伝統菓子を食べたことはありますか? 中東スイーツは全体的に甘いものが多く、正直写真映えしない見た目のものが多い気がします。 見た目だけなら食べる気にすらならないのが本音かもしれませんが、「コナファ」はかなりおすすめです。 『旧市街で美味しいコナファは無いか』と探していたところ、地元の人から教えていただいたのがこのお店。
コナファ 8シェケル(約300円)
こちらが噂のコナファ(Kunāfah)。 表面はシロップがたっぷりと染み込んでおり、とても甘いのですが、塩気のあるチーズとの相性は抜群です。 とても美味しいので、騙されたと思って試してみてください。
スポット内のおすすめ
このお店にはその他にも様々な中東スイーツがあるので、気になる方はぜひ。
ムスリム地区を抜けると、街の雰囲気が少し変わります。 路上の店も道行く人々の装いも不思議と変化していくので、地図を見なくても恐らく気付くのではないでしょうか。 さて、キリスト教徒地区でまず訪れていただきたいのが、ヴィア・ドロローサ。 エルサレムは、イエス・キリストにまつわる伝説が残る土地です。「悲しみの道」を意味するヴィア・ドロローサは、処刑を執り行うゴルゴダの丘までイエスが十字架を背負って歩いたとされる路地なのだそう。
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途中には「ステーション」と称される、祈りの場が計14ヵ所設けられており、信者が祈りを捧げる姿が見られます。 長さは約600mなので、一から辿ってみてはいかがでしょうか。
レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作品としてお馴染みである「最後の晩餐」。 キリスト教に興味のある方以外は、とあるアート作品の一場面として捉えるかもしれませんが、これはキリスト教の新約聖書に記されているキリストの事跡の一つなのです。 ここはイエスが十二使徒と共に最後の晩餐を行なった場所なのだそう。
地味すぎる見た目に、思わず通り過ぎてしまう人の姿も
現在見られるのは、十字軍が15世紀頃に築いた建物です。 残念ながら当時の様子を伺うことはできませんが、訪れる価値は十分でしょう。 観光のついでに立ち寄って、あの有名シーンに思いを馳せてみませんか?
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聖墳墓教会は、キリスト教の聖地とされる大変重要なスポット。ヴィア・ドロローサに設けられた「ステーション」の終点でもあります。 カトリック教徒のあいだでは、この地にイエスの遺体が埋葬されたと信じられているのだそう。 4世紀頃に創建されたと伝わる由緒ある教会で、その歴史は約1,700年以上を誇ります。現在見られる建物は十字軍時代に再建・修復されたものであるといわれています。 すぐ近くにはアルメニア人地区もあるので、時間に余裕のある方はぜひ足を運んでみてください。
聖墳墓教会から旧市街の東側に移動すると、ユダヤ教地区が現れます。 カルド(Cardo)はエルサレム旧市街で最も歴史のある地域とされ、中心部にはかつての面影が残りる遺構が保存されています。 宗教色の強いエルサレム旧市街ですが、こちらは遺跡に近いといったイメージです。 カルドは主にローマ帝国時代を中心に目抜き通りとして発展しました。
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一部には現在でも土産物屋や絵画店などが立ち並んでいますが、どことなくかつての面影を偲ばせる趣は見逃せません。
スポット内のおすすめ
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カルドから8〜10分ほど歩くと、嘆きの壁が見えてきます。 ここはユダヤ教の聖地です。 世界的に有名なスポットであるため、名前だけなら耳にしたことがあるかもしれませんが、実際にどんな場所であるかご存知の方は少ないはず。 この壁が「聖地」とされる所以は、かつて存在した神殿にあります。 その大部分は紀元70年頃に破壊されてしまったため、現在では長さ約50m、高さ約20mというほんの一部が残るのみとなっています。
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かつては、この壁の向こう側にモーセの契約の櫃が納められていたといいます。 これはシナイ山(エジプト)で神とイスラエルの国との間にされた条件付きの契約で、ユダヤ教徒にとって大変重要なものです。 旧約聖書の「出エジプト記」についてyoutubeなどでサラッと予習しておくと、さらに旅行が楽しめるでしょう。 参考までにおすすめの動画のリンクを掲載しておきます。
最後は、黄金の屋根が印象的な「岩のドーム」。 こちらはイスラムおよびキリスト教における聖地として親しまれる神聖な場所とされています。 残念ながらイスラム教徒以外の入場は許されておりませんが、外観だけなら誰でも見学することが可能です。
緻密な幾何学模様が施された外観は必見
この建物は預言者ムハンマドが昇天したとされる場所に位置しており、モスクの内部にはムハンマドが昇天する際に踏み台にしたと伝わる "聖岩" が残されています。 それでは、なぜキリスト教徒にとっても聖地化されているのか疑問に思われるかもしれませんが、実はその岩の下にある洞窟こそがアブラハム、ダビデ、ソロモンをはじめとする聖人が祈りを捧げた場所そのものなのです。
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宗教って複雑ですよね... 特にエルサレムは、複数の宗教において聖地化されているだけに、それぞれの価値観の差が改めて浮き彫りになる場所であるといえます。