
レトロ建築に県内最大級古墳! 小川町の歴史と伝統をめぐる旅
埼玉レトロ建築に県内最大級古墳! 小川町の歴史と伝統をめぐる旅
小川町と聞くと、「ああ、神田の…」と都内地下鉄駅を思い浮かべる方が多いかもしれません。今回ご紹介するのは、池袋から東武東上線、もしくは八王子から八高線を使って1時間と少し。埼玉西部に位置する、「武蔵の小京都」小川町です。 秩父の山に囲まれた盆地という地形、その山を通って流れる清流に支えられ、和紙1300年の歴史があること。造り酒屋や絹織物で栄え、街道の要所として宿場町の町並みを残すことなどから、「小京都」と呼ばれています。 その所以に触れる、ちょっぴり知的好奇心くすぐるおでかけプランをつくってみました(車で巡っています)。
駅から徒歩10分ほど。時代を感じさせるレトロな建築がおすすめです。 昭和11年(1936年)に和紙の研究施設として埼玉県が建設しました。重厚な製紙の機械がひっそりと並ぶ建物もおすすめです。 大手製紙メーカーが博物館に所蔵したいと申し出があるほど歴史的な価値があるものだそうだ。
板張りの廊下
中に入ると、板張りの廊下がぎしぎしと音を立てます。
展示室
白だけでなく、染まっていたり、模様が入っていたり、いろいろです。
レトロな機械の数々
別棟に製紙の機械が並びます。重厚で存在感があります。
地球釜
圧力をかけて煮ないと原料として使えない麻などを煮る高圧の釜です。
モダン建築
地元の建具屋さんが集まって建てられました。当時モダンな建物として評判だったそうです。
見学
タイミングがよければ、施設で働く方の作業を見学できます。この日は原料となる楮の「黒皮」を取っていました。
和紙漉き体験
ワークショップも受けられます。半日コース、一日コース、四日コースから選べれるそうです。事前予約が必要です。
売店
はがきや便箋のほか、透かし模様の入った美しい和紙もありました。
県内でも残すところ小川町だけ、という創業昭和38年(1963年)の貴重な鬼瓦の製作工房です。駅から徒歩20分ほど。車での移動がおすすめです。
迫力満点
とげとげ眉毛が強そうです。近くでみると迫力満点! ふだん近くで見る機会がありませんが、見ると細かな装飾が施されていて、職人の手仕事を感じます。
いぶし銀
素地は粘土のため、焼く前は茶色をしています。燻(いぶ)しながら焼くことで、見慣れたあの瓦の色になります。焼き上がった色をまさに「燻銀(いぶしぎん)」と呼ぶそうです。
鬼師
鬼瓦の職人を「鬼師」と呼ぶそうです。富岡さんは全国の鬼瓦職人が集まる、「鬼師の会」の副会長(7/10訪問時)。 突然の訪問にもかかわらず、快く話をしてくださいました。ありがとうございました!
ワークショップ
不定期でワークショップも開催しています。写真は受講生がつくった作品。3日間、10時〜17時、参加費1万2千円。散歩コースに入っている、「伝統工芸会館」で受付けています。
埼玉県最大級、7世紀後半に築造された古墳です。時間をぐーっと遡って聖徳太子、古墳時代にタイムスリップできます!駅から徒歩20分。
埼玉最大級古墳
寛文(1661年〜1672年)の時代に、田んぼにしようと山を切り崩したところ、石戸が出てきて中止されたそうです。
しめじ?
他のおでかけプランを担当したHolidayチームも立ち寄っていて、あとで「しめじ」と呼ばれて通じ合った石碑です。
見晴らしもよし
小高い丘にあって、町をちょっぴり眼下に望むことができます。 古墳がつくられた約100年後に、この地域でつくられたと考えられる和紙の記録が正倉院に残っています。古墳〜飛鳥〜奈良時代にかけて、この地で人の営みがあっただろうことに思い馳せつつ、ぼーっと一息つくのもおすすめです。
駅から徒歩15分。小川町に3つある造り酒屋がのひとつ、晴雲酒造のお食事処「玉井屋」でランチをしました。食前酒が出て、地元有機野菜の前菜がバイキング形式で食べ放題。少し値が張りますが、ランチは贅沢してもよいかな、というときはおすすめです!
前菜は食べ放題
地元有機野菜の前菜がバイキング形式で食べ放題です。
月御膳
花(1,080円)、月(1,680円)、雪(2,160円)とあって、写真は月御膳。メインのおかずは鮭、豚、鳥から、シメはとろろご飯かうどんから選びます。
飲み比べ300円
色とりどりのガラスお猪口に入った飲み比べセットは、なんと300円。
デザート
月御膳と雪御膳には食後のデザートがつきます。ほんのりお酒が香る、「酒粕のブラマンジェ」。
駅から徒歩だと30分ぐらい。本数が少ないけど、バスも通っています。 竹釣竿や鯉のぼり、雛人形、鬼瓦など、県内の20産地から、30品目の伝統工芸品を集めて常設展示しています。 和紙漉き体験も出来ます。敷地には地元の有機野菜を中心に取り扱う直売所もあります。時間が足りなくて館内に入ることは出来ませんでしたが、外では楽焼体験のテントが出ていたり、時間があればゆっくり過ごしてみたい場所でした。
地元有機野菜の直売所
野菜だけでなく、お酒やパン、お菓子など置いてあります。奥にはうどん・そばを出す食事処も。
楽焼体験
週末限定で、楽焼体験が出来ます。素焼きされた器から好きなものを選び、好みの釉薬をかけて、炉に入れて待つこと数10分。オリジナル楽焼の出来上がり。お猪口からお椀まで。大きさによって参加費が変わります。 右手前のざるには関口さん作のにぼしの箸置きが。ホンモノそっくり!
地元陶芸作家さん
地元「あきず窯」の陶芸家、関口克巳さんと、隣町「あおい夢工房」の請関敏之さんのお二人がワークショップを行っています(写真は請関さん)。手前に並ぶ粒が光る不思議な柄の茶碗は、「油滴天目」と呼ぶです。
おみやげコーナー
和紙を中心にしたお土産物が並んでしました。ほか作務衣など衣料品も販売しています。
小川町を一望できる見晴らし台へ。駅から徒歩30分ほどで、まず麓まで。ほかの場所と組み合わせて行く場合は、車での移動がおすすめです。町を見下ろしながら滑る全長230mのローラーコースターがおすすめです!
230mのローラーコースター
長い!大人が滑ると身体のサイズに対して滑り台が小さく感じて、勢いがつくと、カーブでぴょんと飛び出しそうな感覚を覚え、なかなかのスリルを味わえます(個人の感想です、あまり怖くなかったという意見も…)。
オトナも楽しめます
子どもからオトナまで楽しめちゃいます!
最後のストレート
オトナは200円、子どもは100円。プラス滑り用のマット(ダンボール)が100円。ダンボールは持ち込みもオケだそうです。
山に囲まれた小川町
小川町には、仙元山以外にも金勝山、愛宕山、官ノ倉山、四ツ山、笠山とすぐ思いつくだけでも、これだけ山があります。気軽に登ってひと汗かくのも、小川町の楽しみ方のひとつです。
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