ちょっとDeep台湾 なつかしい雰囲気の街並みを散策、彰化と台中1泊2日
海外ちょっとDeep台湾 なつかしい雰囲気の街並みを散策、彰化と台中1泊2日
彰化は台湾中部にあり、台中市に隣接していることからアクセス的に観光しやすい所です。 また、彰化のシンボルスポットは他の所にはない、貴重な産業遺産とダイナミック大佛様です。 是非皆さんにも見ていただきたく今回彰化市をご紹介いたします。 街並みもとなんとなく懐かしい雰囲気があり、散策していてつい立ち寄ってみたくなるところもたくさんあります。 台中にもまだあまり知られていないスポットがたくさんあり、その一部を台中ビブグルマングルメと一緒にご紹介いたします。 今回は、台中のスポットめぐりと一緒に彰化を知る、1泊2日で中部台湾を満喫する旅です。
このプランの行程
初日
新幹線 約50分
高鉄(新幹線)台中駅で下車。 台鉄新烏日駅は隣接しているので便利です。 ここから台鉄の電車に乗り換えて彰化駅へ。
電車 各駅で約10分
4分
12分
3分
旧劇場の跡地を利用した台湾にしかないブランドのアパレルショップです。
5分
1分
ここで昼食です。ここは洋風のお食事です。
7分
八卦山大佛風景區続く道です。 上り坂や階段ですのでゆっくり登りましょう。
15分
彰化のシンボルになっている大仏様です。 その大きさに目を見張りますよ。
12分
芸術に興味のある方は是非立ち寄っていただきたいところです。
6分
13分
もう一つの彰化のシンボル扇形車庫。 日本時代に作られたものは現在台湾ではここしか残っていません。
12分
台中へ出発します! 台鉄の電車に乗ります。
電車 各駅で約25分
台鉄台中駅周辺にはリーズナブルなホテルがたくさんあります。 利便性重視なら宿泊は駅周辺をオススメです。
7分
ミシュランビブグルマンに掲載された老舗の中華料理に舌鼓です。
11分
夜の散策にオススメです。
2日目
台中名産サンケーキのお店です。
7分
台中の地元食が集まる市場です。
11分
11分
台中のシンボルにもなっています。建築美が素晴らしいです。
1分
8分
日本の方からも人気のスイーツ店。
宮原眼科2階にある台湾料理レストラン。 今年ミシュランビブグルマンに掲載されました。
4分
電車 各駅で約10分
ここから電車に乗り台鉄新烏日駅で下車、高鉄(新幹線)台中駅は隣接しているのでわかりやすいです。 ここで新幹線に乗り換えて台北へ。
新幹線 約50分
このプランのスポット一覧
彰化県の玄関、台鉄彰化駅。 高鉄(新幹線)にも彰化駅がありますが、彰化県南の田中鎮という所にあり彰化市へは距離があるので、彰化市へ行く場合は、新幹線で台中下車、台鉄に乗り換えて移動した方が便利です。 台鉄縦貫線は、北は竹南駅から海線と山(台中)線のと別れていて、彰化駅は南の分岐駅でもあります。 また、彰化市は台中市に隣接していて、清の時代から重要な都市となり、彰化県城が造られたところでもあります。
散歩扇庫
彰化駅の裏口の通路が、扇形車庫まで整備されました。 表口から出て左手の歩道橋で裏口へ行くことができます。
散歩扇庫
道にキャラクターも立っているので、飽きることなく写真を通りながら進むことができます。
日本時代に建てられた建物。 当時は高賓閣と呼ばるレストランで、彰化では重要な社交の場所になっていました。 戦後は鉄道診療所として利用され、後には鉄道病院となり台鉄職員の他、一般外来受診も行うようになりました。 1984年に病院が閉鎖してから、彰化駅周辺の駐車問題でこの建物を解体、駐車場にする計画がありましたが、地元の方たちの保存運動により、歴史建築に指定されました。 現在は、リノベーションされイベントなどが行われる、地元文化発信のスペースに生まれ変わりました。
彰化の孔子廟は、清の時代1726年に建立されました。 孔子廟は学問の神様として台湾各地にあり、多くの人から信仰を集めています。 ここ彰化の孔子廟も約300年の歴史があり、多くの人が訪れる所で、漳州風建築が特徴的です。 月曜日休館。
彰化孔子廟 扁額
台湾のお宮、廟の中には著名人(主に政治家)が書いた、または贈った扁額が掛けてあります。 ここには、元台湾副総統の蒋経国氏の物(下段)が掛けてありました。 上段の扁額は1739年にかけらたもの。
彰化孔子廟のお向かいにある、現在アパレルショップになっている建物は、日本時代に建てられた劇場でした。 ファサードが印象的で、上部には銀宮戯院の文字が残っています。 2016年より、NETというアパレルショップになっていますが、NETはリーズナブルでよい服を提供する会社で、お店は台湾にしかありません。 ちょっと覗いてみてはいかがでしょう。
武徳殿は大日本武徳会が、武道の精神を忘れないよう日本時代に建てたもの。 台湾には武徳殿が何ヶ所か残っていますが、1929年建設された旧彰化武徳殿は、その中でも規模も大きい方で、2005年の大掛かりな改修工事によって、元来の美しい外観に戻りました。 現在は、1911年の辛亥革命や抗日戦争など、国のために殉難した烈士を追悼する彰化県忠烈祠となっています。
彰化武徳殿
内部は参観でき、彰化武徳殿の紹介や、改修工事の説明や、以前使われていた木材、瓦などの展示があります。
彰化武徳殿
外観だけでなく、内部も美しいです。
彰化武徳殿の付属建築で、現在はレストランになっている建物。 建物前には小さなスペースがあって、彰化市のイベントなども行われています。 レストランについてすぐ目に入ったのが、「黒田節・武士」のオブジェです。 まさか、台湾中部の町で「黒田武士」に会えるとは! ちょっと、日本にいるような感覚になりました。
店内
店内は純和風で、縁側だったところの引き戸がガラス面を多くとってあるので、店内は大変明るく、落ち着いた感じです。
ランチセットメニュー
純和風な店内でありながら、お料理は日本式定食の他にも洋風のお料理があります。 写真はローストチキンパスタセット。
ランチセットメニュー
メインのパスタのほかに、サラダ、スープ、パン、フルーツもあります。 ゆっくりできたひと時でした。
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八卦山文学歩道は、八卦山大仏風景区に続いています。 八卦山は以前から重要な場所で、抗清戦争や抗日運動が行われた場所でもあります。 八卦山大仏風景区へ行く途中に、その歴史が刻まれたサークルスペースがあります。 その先には中国式東屋、太極亭もあります。
八卦山文学歩道
彰化に文学や芸術の環境を増加、強化する目的で、八卦山大仏風景区に続くこの道に文学歩道を造ったと言われています。 登り道で階段もありますが、木陰で休憩できるスペースもありますので、ゆっくり登れますよ。
彰化のシンボルスポット八卦山大仏風景区。 鎌倉の大仏を模して1961年に完成した大佛で、その高さは約23メートル。 彰化市民の守護神と呼ばれています。 この風景区には大仏様だけでなく、他にも見どころがあります。 すべてご紹介できないので残念です!
八卦山大仏
大佛様の中には入れます。 たくさんの人形があり、お釈迦様が仏になるまでのお話が表されています。
八卦山からの眺め
彰化八景の一つである八卦山。 そこから彰化市を一望することができます。 天気が良い日はすがすがしいですよ。
八卦山大佛寺
中国式の3階建てのお寺で、商売の神様「関帝」や航海の神「媽祖」、水の神様「玄天上帝」等が祀られています。 ここの3階からの景色も素晴らしいですよ。
八卦山大佛寺 石彫刻
大佛時1階中央にある石彫刻。 大変立体的で大変大きく、彫られている龍も厳かで威厳を感じます。
八卦山天空歩道
約1キロの長さがある八卦山天空歩道は、約3階の高さがある歩道橋。 大佛寺の出入り口から入りますが、大佛寺出入口の他にも出入口があります。 他の出入り口から出ると、今回の散策コースから離れてしまいますので、戻って大佛寺の出入り口から出ることをお勧めします。
八卦山風景区
大仏様の前、入り口わきには飲み物やちょっとした食べ物を販売している屋台があります。 各種のゆで卵を販売している屋台もあって、ダチョウの卵もありました。 ははは。
1933年に竣工した旧彰化市公会堂。 八卦山大仏風景区のふもと近くにあり、戦後は一時、彰化県議会、彰化市民代表会、国民党彰化等として利用されてきました。 2005年の大掛かりな改修工事の後は、彰化芸術館として利用されており、不定期で展示会などが行われています。 月曜日、祝日休館。
彰化市公會堂
ちょうど書道、絵画展が行われていたので入館しました。 展示品を参観した後は、この歴史建築をしっかり観察しました。 入場無料。
1936年に警察庁舎として竣工した歴史建築です。 現在も現役の警察局です。 建築が好きな方は立ち止まって見てしまう建物だと思います。 外観だけでも見ていただきたいです。
ここは彰化を代表するシンボルスポットになっています。 約100年前の1922年に建てられたもので、現在は産業遺産にもなっています。 転車台を中心として扇形に12個の車庫が造られていて、車庫の前方に彰化駅があります。 現在も現役で利用されているため、見学可能な時間は月曜日以外の平日13:00-16:00、土日は10:00-16:00です。
彰化扇形車庫
日本時代に建設された扇形車庫は、台北や新竹、嘉義、高雄にもありましたが、現在はここ彰化にした残っていません。
彰化扇形車庫
倉庫の敷地内に展望エリアが設置されています。 そこから倉庫全体の写真を撮ることができます。
彰化扇形車庫
蒸気機関車も扇形車庫にありました! 鉄道ファンにはたまらないスポットです。
散歩扇庫
彰化駅の裏口の通路が、扇形車庫まで整備されました。 扇形車庫参観の後、彰化駅へ行く場合ここを通ると近いですよ。
散歩扇庫
道にキャラクターも立っているので、飽きることなく写真を通りながら進むことができます。
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1917年に落成した駅舎。 台中駅は1905年に開業。 この駅舎は2代目の駅舎で、当時の辰野風のデザインが美しい外観。 現在は引退し、憩いの場所に生まれ変わりました。
旧台鉄台中車站(駅)
昔使用されていたプラットホームは現在、ストリートパフォーマンス等が行われてる広場になっています。 柱は当時のままです。
新台鉄台中車站(駅)
現在はこちらが現役。 高鉄台中駅最寄り駅「新鳥日駅」へは4駅。 便利ですね。
台中では有名な、江浙料理のレストラン。 72年前からここに店を構える老舗レストランで、今年(2021年)も、ミシュランビブグルマンに選ばれました。 ここは蒸し物(点心類)や、麺類の種類が豊富。 メニューも写真付きですので、注文しやすいです。 地元の人からも大人気なので、お食事時には列ができていますが、台中に来たら少し並んでも食べたいお店です。
沁園春
お店の入口にある小さなスペースと商品看板。 このスペースでは、シュウマイや小籠包等を包んでいる作業を見ることができます。 待ち時間がある時は、後で何を注文したいか見ることができますね。
沁園春
写真は「河蝦仁麺」と「紅椒干絲肉絲」。 麺は薄味でさっぱり、お肉の炒め物はピリ辛で味がしっかりとついていて食が進みます。 お料理は1皿は2~3名の分量ですので、何人かでシェアしたらいろいろなお料理がいただけます。
沁園春 ローズソースまん
ここのオリジナル饅頭、ローズソースまん。 お店の人に切ってもらうと、甘い香りが漂い、口に入れるとバラをしっかり感じます。 おいしい! デザート感覚でいただく一品です。
台鉄台中駅の近くには、緑川と柳川が流れています。 この2つの川は2015~2016年に環境改善整備が行われて、夜はライトアップされています。 緑川は台中市の人文の発祥地だと言われていて、清の時代に緑川周辺より開拓が始まったとのことのです。 現在、台湾大道付近の川のほとりは遊歩道となっているので、夕食のあとのお散歩にもいいですよ。
新盛綠川水岸廊道
台中大道の下も整備されていて、ここに少しですが、緑川についての説明が書いてあります。 また、クリスマスや年末年始等、不定期で水と光のイベントが行われ、イベント期間中は大変多くの人でにぎわいます。
緑川の周辺のマンホール
緑川の周辺にあるマンホールは、緑川オリジナルのデザインです。 かわいかったのでつい写真に撮ってしまいました。
台中の名産である太陽餅(サニーケーキ)を販売するとともにその文化を紹介するお店。 1階は店舗とDIY体験(要予約)エリア。 2階はコーヒーショップと文化紹介展示エリアになってます。 お店の建物も日本時代のレンガ造りの目を引く外観。
全安堂台灣太陽餅博物館展示品
2階展示室にある太陽餅の形をとっていた木枠。 その他にも建築の紹介や昔の台中を紹介した貴重な資料が展示されています。
できた当初は新富町市場と呼ばれていた市場で、1917年、日本統治時代に日本人が利用する市場として作られました。 2004~2005年に大掛かりな改修工事が行われ、現在、食料品店、食堂、手芸小物点等、約250の店舗が入っています。 蔥油餅や手工潤餅などはここを代表する地元食です。 月曜日休場。
台中第二市場
市場の外から見ると分かりませんが、中に入ると広場があり、その建物のは建てられた当時の一部、レンガ建築も残され整備されています。
台中第二市場 六角楼
この市場は、この六角楼を中心として、3方に放射状に広がる作りになっています。 外側の店舗は、放射状の店舗を周りを囲んでいます。 この六角楼は、火曜~金曜の午前中は開放され、中を参観することができます。
台中第二市場
ここでの食事体験したいなら。。。 市場内にも台中の味を楽しむことができるスペースがありますが、地元色が濃いので、まずは、外側の店舗をおすすめします。 蔥油餅や手工潤餅はテイクアウトもできるので、ちょっとお腹がすいたときにどうぞ!
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台中は、日本統治の時代から文学や芸術が盛んなところでした。 台湾文芸連盟や台湾文化協会は台中を中心として、当時の作家や芸術家の活動の場所となっていました。 戦後もそれは続き、現在も、台湾文学の発展の中心地として「文化都市」と呼ばれています。 台中文学館では、文学、芸術の魅力を発信する拠点となり、子供たちが文芸に触れられるスペース、文芸セミナー、展示などを行っています。 月曜日休館。
台中文学館
台中文学館は日本統治時代の旧警察宿舎で1932年に建てられました。 歴史建築に指定された後、6棟が改修され文芸スペース、レストランなどとして利用、2016年に台中文学館がオープンしました。 外観はまるで日本ですね。
台中文学館ガジュマルの木
敷地内にあるガジュマルの木。 ここを整備するときに、この木を傷つけないように、以前の塀などもそのままにされています。 何年もここを見守ってきたんですね。。
台中文学館ガジュマルの木
ガジュマルに絡まれて、身動きが取れなくなった自転車。 なんとなくアートに見えます。
約20年間かけて建設された旧台中州庁。 1913年より5段階に分けて造られ、1934年に今の姿となりました。 戦後も、台中市政府と使用され、近年新しく台中市庁舎が造られてからは、環境保護局のみがここを使用し、週末は内部の一般開放が行われ参観もできました。 2020年7月にその環境保護局も新庁舎にお引越しをしてから、現在は今後の利用計画が行われています。
台中州廳内部
外観も大変素晴らしいですが、内部もきれいです。 当時流行したバロック式の特徴である、高い天井やアーチ形の廊下が残されています。
台中州廳内部
当時の威厳ある建築。 中庭も広く、南国らしく大王椰子が建物より高くそびえ立っています。 また、早く内部の参観ができるようになりますように。
1911年に落成した当初は「台中庁公共埤圳聯合会事務所」として使用されていました。 その後、1920年に廃庁置州が行われ、台中庁が廃止された後は、台中市役所として利用されました。 この建物は、台中初の鉄筋コンクリート製の建物で、当時流行した辰野式デザイン。 その裏手には当時の公益質屋の倉庫だった建物も残されています。
旧台中市役所内部
建物の内部は、展示スペース等として利用されており、最近まではカフェも入っていました。 建物の参観もできます。
旧台中市役所内部
3階の党の部分。 天井の梁組を見ることができます。 ここのスペースも展示会が行われている時には展示スペースとなります。
日本の方にも大人気のスイーツ店。 台中駅からも大変近く、無論商品のチーズケーキ、パイナップルケーキなどとても美味しくてパッケージも可愛いいのが人気の理由! 日本統治時代に眼科として利用していた建物で、戦後は台中市衛生院として利用もされたいました。 1999年の地震で建物の、二階の壁や屋根の一部分が落ち、一時は危険建築に指定されていました。 現在はレトロな内装の人気スイーツ店に生まれ変わり、国内外の人たちの人気を集めています。
宮原眼科店内
レトロな内装。 パイナップルケーキ等の商品がたくさん並んでいます。 実は、リボンを使用したラッピングもおしゃれだと、ひそかに人気なんです。
宮原眼科店内
宮原眼科のアイスクリーム売り場にある看板。 一つ一つがかわいいですね。
宮原眼科の2階にある台湾料理のレストランで、今年(2021年)ミシュランビブグルマンに選ばれました。 昼食、夕食をいただけるほか、ティータイムも楽しめます。 オリジナルのパールミルクティーやサンデーが大変人気です。 お食事ですと、台湾料理ではお芋のおかゆを出しているところが多く、消化にもいいので早速注文。 あと日本にはない水連の炒め物が、おすすめの品です。
酔月楼台湾菜
宮原眼科がある、ここ緑川の付近は以前は「リトル京都」と呼ばれていました。 その「リトル京都」に日本統治時代「酔月楼」という酒楼があり、多くの文化人がここで未来について語ったと言われています。 その歴史と思いを受け継ぐレストランです。
酔月楼台湾菜
おしぼりやコースター、紙ナプキンには宮原眼科の商標が。 おしゃれです。
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台湾鉄道、台湾高鉄(新幹線)、MRTが乗り入れており、バスターミナルも隣接。 駅の2階フロアーと駅横の地下街にはグルメストリートがあり大変便利!