
醸造の街・たつのをお散歩&姫路城登城
兵庫醸造の街・たつのをお散歩&姫路城登城
「播磨の小京都」と謳われる兵庫県たつの市龍野エリア。清流揖保川の西側には、原生林の残る鶏籠山(けいろうさん)の麓の自然豊かな地に開かれた龍野藩5万3千石の城下町が広がります。 白壁の土蔵や武家屋敷が立ち並び、江戸時代の町屋や醤油蔵などの産業遺産も垣間見ることができます。 てくてくと駅から歩いて散策できる距離です。街並みを見物しながら地場のおいしいものをいただく幸せ旅になっています。 また、世界遺産・姫路城に初めて登城し諸々リポートさせていただいております。そちらもどうぞ♡
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西播磨地方の中心商店街として食品や日用雑貨店が建ち並んでいた下川原の通り沿いにあるこちらのお店は、ご夫婦で営なまれる糀のお店。醤油醸造の一大産地だったたつので醤油作りにはかかせない「糀」をはじめ、お味噌や甘酒も販売されています。 糀は日本の”国菌”に認定されているそうで日本でしか育たないようです。近来では、塩こうじをきっかけに発酵食品がブームになりましたね。 店奥のれんが造りの糀室で手間暇かけて作られる糀…一子相伝の味ですね。
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大正15年創業
重要伝統的建造物群保存地区にたたずむ糀店。古い町並みの一角にあります。
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この暖簾に惹かれてはいりました
中央の円の模様…よく見ると”お米”なんですね。 お米から糀が作られ、醤油や味噌、みりん、日本酒や焼酎、酢に甘酒…まさに日本の伝統食の生みの親なんだな~。
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昔ながらの製法で手間暇かけて作る味噌や甘酒も
播州のお米とお水、そして赤穂の塩のみで作る田舎みそ。 左側に並んでいるのは、珍しい紫黒米の甘酒。どちらもお買い上げ。 このお味噌で作ったお味噌汁、本当においしいです。大豆の味がしっかりする、うまみのあるお味噌ですよ。
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JR姫路駅から姫新線に乗り換えて20分余り…本竜野駅で下車します。駅から徒歩でかつての龍野藩城下町まで行けますよ。 駅前ロータリーにあった親子の銅像です。ここ、たつの市は童謡「赤とんぼ」の作詞をした三木露風(みきろふう)の出生地だそうです。~夕焼け小焼けの赤とんぼ 追われてみたのはいつの日か~♪
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ご当地マンホール
ここにもとんぼが!
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街のいたるところにとんぼがいます
いくつ見つかるかな(#^.^#)
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揖保川に架かる龍野橋を渡って川原町へ。三軒長屋のお土産物屋さん「カワラヤ」さんでは播磨の特産品が買えたり、お醬油のソフトクリームが味わえると聞きやってきました。 散策途中にひと休みするのに最適ですよ。たつののマップなどもいただけるので寄って行ってください。
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周囲の建造物とマッチしてステキです
川原町は、揖保川に沿った藩政時代からの武家の邸宅が建ち並ぶ界隈です。 その中に建つ威風堂々とした三軒茶屋の真ん中がカワラヤさん。
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醤油ソフトクリーム✨
たつの市にある8社の醤油会社の醤油を使ったソフトクリーム! なんだかミスマッチな気がしますよね、いやいや、これがめっちゃうまいんですよ~。甘さの中のしょっぱさってサイコーです。お醤油のコクや香りもちゃんとあって絶品です。
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「龍野ひなまつり」の開催中でした
城下一体で開催されるたつのの春を彩る行事のひとつで、会社や民家が所蔵する古い伝統的なおひな様を公開、展示するものです。 古いものだと江戸時代のものも見ることができるとか!年代物の貴重なおひなさまを見れるなんてなかなかないですよ。
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十文字川(どじがわ)沿いの高塀のお屋敷
この辺りの伝統的建造物。 白壁と黒い杉板のコントラストがキレイです。
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鶏籠山の麓まできました。山頂に山城、麓の平山城に分かれる龍野城。500年前に赤松村秀によって築かれた山城は4代続いた後、豊臣秀吉に城を開け渡したそうです。それからは平山城で城主が数回交代し、寛文12年、信州から来た脇坂安政が城主となりました。 この脇坂藩は明治初年まで続いたといいます。 現存するお城は昭和54年(1979年)に昔の絵図に基づいて復元されたものだそうです。
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たつのの街が一望できます
関西では桜の名所としても知られたお城で春にはたくさんの観光客が訪れます
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復元された本丸御殿
入母屋造り、瓦葺の平屋建てでなんだかお城っぽくないですが💦 中の見学も可能。ピッカピカの上段の間は必見ですよ!
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梅がキレイに咲いていました
まもなく桜の季節が。最後の美しさを見せつけるように咲いていた梅が印象的でした。
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龍野城のすぐそばに「赤とんぼ」の作詞者、三木露風が6歳まで両親と暮らしたという生家があります。靴を脱いで内部を見学することができます。 ガイドの方が露風の生い立ちやその後の活躍についてお話してくださいますよ。
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貴重な資料がいっぱい
露風の年表や、生い立ちから龍野に住んでいた10代までの説明展示がされています。 露風が見たであろう風景を少しですが体感することができたように思います。
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もうひとつ味わっておきたかった「醤油まんじゅう」! 醤油は醤油でもたつのは”うすくち醤油”なんですよね。関西ではメジャーなうすくち醤油はたつの発祥だったのですね。 吾妻堂さんでは醤油の古い呼び方「ひしほ」から「ひしほ饅頭」として名づけ販売されています。 まんじゅうの生地にはたつののお醤油を練りこんであり、口にほおばるとふわっと香りがたちます。さきほどの醬油ソフトもそうでしたが、しょっぱさと甘みのハーモニーってホント、おいしい!ひしお饅頭のほどよいあんこも生地とサイコーにあいます!!
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しびれる店構え!
明治37年創業という老舗和菓子店。昔ながらのガラス窓に千本格子。木製の看板もカッコイイです。
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店内
たくさんのお客さんが来店されていました。人気のほどがうかがえます。
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並べられたお菓子たち
手描きの絵でお菓子の説明プレートが添えられています。 おいしさ倍増ですよね。 心遣いがうれしいです。
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こちらの資料館は昭和7年(1932年)に建てられた元ヒガシマル醤油の本社社屋を利用した全国初の醤油資料館です。国登録有形文化財に登録されている建物は、れんが造りのルネッサンス様式でひときわ目を引く建物となっています。
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街の北にそびえる鶏籠山がよく見えるこの界隈は浦川が流れ、寺院や醤油蔵が建ち並び城下町の風情が色濃く残るエリアです。
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如来寺
西山浄土宗の寺院である如来寺は脇坂家の菩提寺。 境内には三木露風の歌碑もあります。
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エントツのある風景
あちらこちらにれんが造りのエントツが見られます。 写真はカネヰ醤油さんのエントツ。 酒蔵などにもエントツはつきものですが、たつののエントツはお醤油屋さんなんですね。
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醤油蔵…風情ありますね
周辺はお醤油のいい香りが立ち込めています。
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龍野城からすぐのところにあるクラテラスTATSUNOは、大正時代に建てられた旧龍野醤油同業組合の蔵をリノベーションし、名産品である醤油、揖保乃糸などの素麺、革製品などを販売するショップやカフェ、また、たつのの食文化を食べて学べるワークショップなどを企画運営しているスポットです。 褐色のエントツ、モダンな洋館、どっしりとした蔵などみているだけでもワクワクしますよ。
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たつのがわかる逸品が勢ぞろい
地元の醤油会社8社の醤油がすべて揃うショップ。うすくちはもちろん、濃口にさしみ醤油、だし醤油などレパートリーも豊富! 素麺の一大メーカーが販売するパスタなんかもあっておもしろいです。
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LOCAL FOOD CAFE
隣の蔵カフェへ。 管理栄養士さんにょる週替わりのランチ「おまかせ総菜ランチ」をいただきました。地元産のお野菜をたっぷり使ったヘルシーな地産地消ランチ!ご飯はおかわり自由なのがうれしい。 おそうめんもしっかりついていました(喜)
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テラス席が心地いいです
お天気がいい日はぜひテラスへ。 風を感じながらほっとひと息付けますよ。
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和む風景です~
カフェのテラス席からの眺めです。 「カネヰ醤油」さんの蔵。中央にある瓦屋根付きの小さな小屋…ここには醤油やもろみの自動販売機がありました。さすが、醤油の街!!
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醤油の郷大正ロマン館
大正時代にタイムスリップしたかのような雰囲気のロマン館は観光案内所になっています。地場産業の歴史などを紹介するパネルなども展示されていました。
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ここでも出会えたおひな様
館内の展示室で出会ったおひな様です。古さの中の新しさ…というのでしょうかね。オシャレ♡ 表情がなんともいいんですよね。
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趣のある洋館のカフェは大正時代に開院した産婦人科の医院だったそうです。店内にはお医者さんだった頃の名残があちこちにあってなんだかあったかい気持ちになります。 裏庭にある庭園を眺めながらランチいただいてみたいなぁ。
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地元のお野菜が
エントランス付近にはこんな風に地元の新鮮な農産物が置かれています。
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大正ロマンの香り漂うクラシカルな店内
奥へ奥へとまっすぐにのびた通路の左右には様々なタイプの席が用意されています。お子さんも年配の方にも優しい造りになっているんですね。
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お医者さんの窓口あった!
入ってすぐ右にはこんな小窓が。 昔のお医者さんってこういうの、ありましたよね。お薬もこの窓からいただくの!ほっこりするわ~~。
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リーズナブルなランチはいかが
ワンプレートランチや旧中川邸ランチから選べます。いずれもボリューミーなのにリーズナブルでうれしい💛 ケーキセットやかき氷も。
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コーヒーをテイクアウトしました
ブレンド珈琲。 帰りの電車でゆっくりいただきました。
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JR姫路駅までやってきました。中央コンコース正面に整備されている展望台。ここからは姫路城が真正面にドーン!と見えるんです。駅から伸びているのは大手前通り。両側にビルが立ち並ぶ姫路のメインストリートです。 歴史が交錯するようなここからの眺め…最高ですよ。 夜はライトアップされた姫路城も。
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お城に行く前に小腹が空いたので食べ歩き💛 大手前通りに面しているヤマサ蒲鉾さんの「城下町ドッグです」です! 姫路グルメで外せないこの城下町ドッグを販売するのは、創業100年を誇る蒲鉾屋さん。お店にはおいしそうなかまぼこや天ぷらが並んでいました。いづれもテイクアウトOKだそうです。 通り沿いにはベンチもありますのでお城を仰ぎながらしばし休憩~。
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大きさもちょうどいい(^^♪
以前は「ちぃかまどっぐ」という名前だったそうですが、変わったみたいですね。でも味は変わらず(#^.^#) チーズかまぼこをアメリカンドッグの生地で包んで揚げたものです。これがなかなかうまいんです。チーズの酸味と生地の甘みがマッチしてますよ。
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ご当地マンホール①
白亜のお城が美しい。
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ご当地マンホール②
シラサギですね。 姫路城は「白鷺城」とも呼ばれています。
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有名すぎる姫路のランドマーク「姫路城」。一度も訪れたことがなかったのですが今回、やっと登城が叶いました。 奈良・法隆寺と共に日本初の世界遺産に認定されたのは平成5年だそうです。 白漆喰総塗籠造りの美しい城壁、5層7階大天守、そして西、東、乾に設けられた小天守が渡櫓で連結された”連立式天守”のお城は慶長4年(1609年)に建てられました。 現在もなお、天守が残るお城は全国に12城ありますが、中でも国宝に指定されているのは姫路城を含む5城だそうです。(松本城。犬山城、彦根城、松江城、姫路城)
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市民に愛される姫路城
姫路城は築城より一度も戦火にさらされていないため「不戦の城」と言われているとか。先の世界大戦時も空襲の的にならないようにと市民が城に黒い布をかぶせたそうです。 姫路の人々の心のよりどころであり、誇りの象徴なんだなぁとしみじみ感じます。
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いざっ!天守へ
場内で一番大きい「菱の門」、こちらから入場します。櫓門という型式で安土桃山時代の様式を残しています。
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はの門南方土塀越しに見る天守
姫路城を美しく撮影できるポイントのひとつがここ、お天気が良かったので土塀や天守の城が空に映えてキレイですよね。もう少しで桜とのコラボが撮れたんだけど…ちょっと早かった~。
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ひたすら上へ上へ
天守に入ってきました。階段の急なこと!!ヒーヒーいいながら登ります。城の中央を貫く大柱が見られます。東西に2本あるそうです。
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天守閣最上階の刑部(おさかべ)神社
最上階までたどり着きました。城を守る守護神が祀られています。 宮本武蔵の妖怪退治伝説が残る刑部神社です。 四方の格子窓からは姫路の街や山々が見渡せます。お殿様が見る景色や~。
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石ならなんだって使う
石垣の石集めには相当苦労されたそうです。主に、城から近い山塊から切り出され運び込まれたようですがそれでも足りず、石燈篭や墓石、石臼や石塔、石棺なども使ったそうです。 写真は長い石棺…手当たり次第な感じが…。
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備前丸からの眺め
城主・池田輝政公の邸宅があったとされる本丸の一角。ベンチが備えられていてお城を見上げるには最適なスポットです。
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お菊井戸(播州皿屋敷)
お菊さんが殺されて投げ込まれたという謂れのある井戸。 みなさん、お約束のように中を覗き込まれていましたが…。 なんとも切ないお話です。
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明治~昭和~平成のしゃちほこ
ビックリするほど大きな3つのしゃちほこが展示されていました。 それぞれの時代にお城を見守ってきたしゃちほこさんたちですね。
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姫路ご当地グルメってホント、たくさんあるんですよね。 こちらの「アーモンドトースト」もそのひとつ。ピーナッツバターとはまた違った香ばしさ、食感。私の地元では買えない姫路の味です。 戦後の姫路の街に最初にできた喫茶店…それがこちらの大陸さんなのだとか。長い間、市民から愛されてきたお店なのですね。
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店内
クラシックな純喫茶といった趣ある店内。琥珀色の空間がなんとも言えず心地いいです。
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一度食するとハマる「アーモンドトースト」💛
たっぷり塗られたアーモンドバターはバターとマーガリンをオリジナル配分し、自社工場で作られているんですって。 クラッシュされたアーモンドの食感がポイントでフワッ、カリッといただけちゃいます。 お土産にもいいですよ。
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次なる姫路グルメは「姫路おでん」! ご当地おでんは数知れずありますが、姫路では”ショウガ醤油”をかけていただくんです。さっぱりしていくらでも食べれちゃうおでんですよ。 姫路駅からも近い地元の酒蔵・灘菊酒造さんが経営するこちらのお店で味わえます。
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ショウガ醤油で味わう「姫路おでん」!
たっぷりのショウガ醤油がかかっていますが、ピリッとすれど辛みはきつくないのでどんどん食べれます。 「黒おでん」と呼ばれているそうです。
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「白おでん」なる名物も!
さすが酒造会社のお店!こちらは酒粕のソースがかかった「白おでん」。なかなか他では食べれません! ほんのり甘みがありさらにお酒が進みそう。
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播磨に来たら絶対食べたいもののひとつ「坊勢さば」を味わいたいとこちらのお店へ。姫路の沖合いの坊勢島で揚がるブランドさばが坊勢さば!この地で35年鮮魚店を営むお店の直営店だからこそ味わえる逸品なのです。 他にも、新鮮な海の幸や地酒をはじめとした全国の日本酒50種がそろう魅力的な居酒屋さんです。
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エントランス
姫路のおいしいものがいただける界隈にたたずむあん西さん。駅から徒歩圏内ですよ。 「前どれの旨い魚で一献」!
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まずはカンパイ!
姫路の銘酒「龍力」!なみなみがうれしい~。
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お魚たっぷりのサラダ
コリコリのお刺身級の魚があっちこっちから出現。山盛りなのもGOODです。
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旬のおいしさを味わうシアワセ
春の風物詩、ホタルイカ。プリプリで濃厚なミソがたまりません💦
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天ぷら盛り合わせ
お野菜もうまみ、甘みがあってサイコーですよ。揚げたてがうまい。
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シメの鯖ずし!!!
なんだこれ?!肉厚なさばは見た目も美しいですがお味もバツグン!めっちゃ脂がのっていてうまみがスゴイ。 酢飯には大葉やゴマがまぶしてあって風味も豊かです。こんなおいしい鯖ずし食べたことないです、ホント!
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最後のシメにと向かったのがタンメンのお店。お腹いっぱいなはずなのに、旅先ではなぜか入ってしまうんですよね💦
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姫路タンメン(小)
小でもスゴイ量の色鮮やかなお野菜が乗ってます!そして、きざんだショウガもガッポリと。 透き通るスープは鶏と豚からだしをとり野菜のうまみも溶け出していておいしい~。麺とのからみもGOODです。お野菜を食べてる感があってうれしいですよ。
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味変も
さらにおいしくするならテーブルに設置されている自家製生姜醤油を入れてみてください。コクがプラスされておいしさマシマシ。
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旅の終わりを締めくくってくれるのは姫路駅のホームにあるまねきのそば。必ずいただいて帰ります。 「そば」といいつつその麺の色は”黄色”。うどんは時間がたつとのびておいしくなくなってしまうため考案されたのが、かんすいを入れた黄色のラーメンなのだそうです。 そば粉は使われていません。かと言ってラーメンでもない。 1949年からこの駅で愛されているまねきのそば…いっぺん食べてみて(#^.^#)
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かわいい!
電車を模した店舗。否が応でもでも目を引きます。
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店内
ほっとする壁の絵。冬にハフハフとすするのも暑い夏にズズッとすするのもいいんですよね。この絵と、行き交う電車を見ながら。
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きつねそば
ホラ、黄色い♥おだしがきいたしっかり和風のお味です おいしい~。
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オンラインで買えます
現地に行けないというあなたにもまねきの味を! ネットで取り寄せ可能です。ぜひ。
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