祈りの旅~滋賀・湖北を探訪~
滋賀祈りの旅~滋賀・湖北を探訪~
滋賀県、琵琶湖の北岸に位置する湖北地域は、古くから仏教文化が栄え、すぐれた仏教彫刻が数多く残っています。特に、慈愛に満ちた「観音菩薩像」が多いのが特徴です。この地に住む人に守られ、仏像たちもこの地を、人々を守って来たのでしょう。 街道をゆく旅人のため、合戦で傷ついた兵たちのため、これからもずっと祈りは続いていくのだと思います。雄大な琵琶湖に身をゆだねつつ、そんな湖北を旅してみませんか?
眼の仏さまであるこのお寺には、片目をつむったかえるがあちこちで見られます。これは、「身代わり蛙」と言い、眼の病で困っている人が仏さまのご加護をいただけるよう、自らの片目をつむって身代わりの願を掛けているのだと言います。
眼病平癒の仏さま
正式名称は、「浄信寺」。旧北国街道沿いの時宗のお寺です。本堂内部を参拝するご戒壇巡りもでき、長さは56m。
身長6mのお地蔵さん
秘仏である本尊を模して造られたお地蔵さまが参拝客を迎えてくれます。 高さはナント!日本一!
北国街道の宿場町
北国街道と、北国脇住環が交わる宿場町・木ノ本。街道筋には、古い商家や酒蔵、薬屋などが建ち並びます。写真は旧本陣の「本陣薬局」。
地元で愛され50年 「つるやパン」
最近はすっかり全国的に有名になりましたね。名物はたくあん入りの「サラダパン」130円。ロングセラーです! ㈪~㈯8:00~19:00 ㈰&㈷9:00~17:00
北近江の地酒 「七本槍」富田酒造
創業は天文年間…460余年の歴史を持つ酒蔵です。辛口の銘酒「七本槍」は、あの北大路魯山人も愛したと言います。 9:00~18:00open 定休日 火曜日
仏像ファンから絶大な人気を誇る長浜市高月町。国宝、重要文化財を含め、多くの観音像が祀られています。戦火をくぐり抜けた平安時代から鎌倉時代の作品は地域の人びとによって大切に守られてきたと言います。 8月第1日曜に開催される「観音の里・たかつきふるさとまつり」では30躰を超える仏像の拝観が出来ますよ。
青岸寺「十一面観音」
高月町の観音巡りでも最も人気が高い 国宝十一面観音像。日本全国にある7躰の国宝 十一面観音の中でも最も美しいとされる日本彫刻上の最高傑作と言われています。
浄光寺 白い「十一面観音」
最澄作と伝わる観音さまは、全身真っ白!日吉神社の中にこの観音さまが鎮座するお堂があるあたりに、神仏習合の影響を感じます。
赤後寺「転利(コロリ)観音」
重要文化財に指定されている千手観音像と、聖観音像が祀られています。2躰とも手首がとれ痛々しいお姿…。災い転じて利となす」ことから、「転利(コロリ)観音」と呼ばれているそう。平安時代初期の作。
横山神社「馬頭観音」
平安時代末期の作。こちらも神社に祀られています。この地で古くから信仰されていた「横山大明神」の本地仏が馬頭観音。ここの観音さま…ニカッと笑うなんともユーモラスな表情です。
正妙寺の「千手千足観音」
千手はあっても、千足と言うのは聞きなれない…。きっとここでしか見られない観音さまでしょう。 拝観は観光協会に事前連絡を↓ 奥びわ湖観光協会:0749-82-3956
大円寺「十一面千手観音」
室町時代の作。戦乱の昔、兵火から逃れて岩上に立たれたとされ、火災から村人を守る「火除けの観音さま」として広く信仰されています。
高月観音の里歴史民俗資料館
「観音の里」の窓口として、また湖北の文化財を見学する際の基礎的な知識を深める場として活用されている資料館。 大人300円/小人150円 9:00~17:00/定休日 ㈪&㈫
かくれ里として知られるこの集落が、平成26年に「国の重要文化的景観」に認定を受けました。ここは中世の昔から「惣」と言われる自治体制がしかれ 掟によって秩序が守られてきました。現在も80軒ほどの世帯が生活をしていますが変わらず、かくれ里の風情をしのばせています。 随筆家、白洲正子さんの著書「かくれ里」でも紹介されています。
四足門
村の入り口に建つこの門で、よそ者は検問されたと言います。
長浜城(長浜城歴史博物館)
戦国時代末期、豊臣秀吉が城主だった長浜城は、江戸時代前期に廃城になったが昭和に復元され、歴史博物館として公開されています。 大人400円/小人200円 9:00~17:00open
湖北みずどりステーション
四季を通して様々な野鳥が訪れる水鳥公園内にあり、夕日百選にも選ばれています。初冬にはコハクチョウやオオヒシクイが飛来、水辺での様子をスコープで観察できます。 9:00~18:00open
長浜名物・焼きさばそうめん
湖北地方に伝わる郷土料理で、焼きさばとそうめんを炊き合わせてつくります。内陸に位置する湖北ですが、若狭と言うさばの産地がが近いため一般的な食材だったようです。さばのうまみと甘辛いタレがそうめんにしみこんでなんとも言えないおいしさです。
ロテル・デュ・ラク
湖畔に佇むラグジュアリーなホテル。ソムリエの田崎真也さんプロデュースだとか。宿泊者しか利用できないホテルのレストランですが、ランチタイムだけは一般の人も利用できます! Lunchtime/11:30~15:00
琵琶湖に浮かぶ神秘的な雰囲気漂う竹生島。「琵琶湖八景」の一つにも数えられ、平家物語の<竹生嶋詣>や謡曲<竹生島>などにも登場し、その姿は人々の心をひきつけてやみません。 周囲2kmの神仏の島は南部だけ人が入ることができ、そこには「宝厳寺」と、「都久夫須麻神社」があります。
船でしか行けない神の島
島へのアクセスは観光船のみ。今津港、彦根港、長浜港の3カ所から船が出ています。ちなみに琵琶湖汽船・長浜港からは30分 <往復>大人3070円/学生2450円/小人1540円 入島料 大人400円/小人300円
西国三十三所観音霊場三十番札所・「宝厳寺」
165段の「祈りの階段」を登ると最初に見えてくるのは本堂。ご本尊は弁才天。苔むした観音堂の「唐門」は国宝に指定されているだけあり見事!
日本三大弁才天のひとつ
広島・「厳島神社」、神奈川・「江ノ島神社」とともに三大弁才天に数えられるパワーあふれる弁天さんは、芸能、技芸の神様。色白でエクボ?がステキなんです。
弁天さまの幸せ願いダルマ
小さな赤いダルマの中にお願い事を書いた紙を収め、本堂に奉納すると、願いが叶う!?一つひとつ職人さんの手作りなんですって。
都久夫須麻神社
秀吉の伏見城の遺構を移築したと伝わる絢爛豪華な本殿も国宝。天井画は、狩野永徳の作…これは見に行かねば!
かわらけ投げはここから
琵琶湖に突き出した龍神拝所。ここは、竹生島一の絶景を誇るところです。土器(かわらけ)に願い事を書いて下の鳥居に投げ、くぐれば願いが叶うと言われてます(^^♪ Let‘s Try!
「琵琶湖八景」のひとつとして知られる賤ヶ岳は、1583年(天正11年)羽柴秀吉と柴田勝家の覇権争いで起こった<賤ヶ岳の戦い>の戦場跡で 山頂には、戦没者の碑があります。激しい戦いで余呉湖の水が血色に染まったとの逸話も生れたほど…天下取り抗争の凄まじさがしのばれますね。
賤ヶ岳七本槍
秀吉方の七名の若武者の勇猛果敢な働きが、天下人への道を開くきっかけともなったと言われている。 加藤清正、福島正則、片桐且元 脇坂安治、加藤嘉明、平野長泰、槽屋武則
リフトで山頂へ
山頂へはリフトを利用して行くことができます。下には<シャガ>という野草の群生地。花のじゅうたんの上を進みます。 往復 大人760円/小人380円 駐車場 30台
余呉湖
賤ヶ岳山頂から見下ろせる余呉湖。別名「鏡湖」とも呼ばれているとか。湖には、琵琶湖と余呉湖のみに棲息するイワトコナマズやフナ、ワカサギなどがすみ、冬には 多くの水鳥が飛来する。
羽衣伝説
天女伝説が伝わる余呉湖、北岸には天女が羽衣を掛けたとされるヤナギの木があります。人間の男に羽衣を取られた天女は、男と夫婦になり、もうけた子供が菅原道真だったという伝説も残るらしい…。
菊水飴本舗
350余年、余呉湖の名産品として親しまれる無添加食品の飴。お店は、旧北国街道に面し旅人の疲れを癒して来たといわれています。お箸に絡めて食べるとなんだか懐かしさを感じます。(*^^)v 10:00~18:00open
「暁霧・海津大崎の岩礁」として琵琶湖八景のひとつに数えられている名勝地。湖南の優美な眺めに対して、荒々しく勇壮な景観を持つここ海津は、雄大な奥琵琶湖の自然を満喫できるドライブコースになっています。
大人気Spot 海津大崎のさくら
日本さくらの会認定の「日本さくら名所100選」のも選ばれている海津の桜。樹齢70年を越える約800本のソメイヨシノが、琶湖湖岸4kmにわたって桜のトンネルをつくっています🌸 毎年の見ごろは、4月上旬~中旬頃。
海津浜の石積み
海津は西近江路と湖上交通の要衝として栄えた宿場町、そして港町でした。湖岸の石積みは、風や波から家を守るため積まれたもので、独特の景観を醸し出しているのです。
義経の隠れ岩
高さ1.7m、幅2mほどの岩が海津大崎のちょっと手前の湖岸にある。義経が頼朝に追われ、奥州に逃げる際に通りかかり身を寄せて隠れたと伝わる岩だとか。
古民具・古道具&カフェ「海津」
海津浜の石積みの上に建つ 築》180年の米蔵を改装した古道具店。テラスでコーヒーを味わうこともできる。 10:00~18:00open
鮒ずし 「魚治(うおじ)」
日本最古の寿司…それが、この「鮒ずし」。琵琶湖のニゴロブナを、創業より伝わる蔵持ちの菌でふた冬かけてじっくり発酵熟成させたもの。コクのある酸味とうまみが食欲をそそります。 別館「湖里庵」で鮒ずしを使った懐石料理がいただけますよ。 湖里庵 11:30~13:00、 17:00~18:30
- アプリで地図を見る