シーズンオフの南知多で魚を食べて温泉に入る旅
愛知シーズンオフの南知多で魚を食べて温泉に入る旅
愛知県南知多は伊勢湾と三河湾に挟まれ、年中魚が豊富に水揚げされる地域として有名。意外に知られていませんが、国内有数のふぐ水揚げ高があり国内各地に配送されているとのこと。中でも内海といえば昔から海水浴場として古い歴史があり、夏の海岸は海水浴客で大混雑。車は動けない程の大渋滞。無計画に近寄る貴方が悪いのです。そのような南知多も1月辺りはシーズンオフ。海岸を歩く人も居なければ、車も殆ど走っていません。天気が良い日は海岸線ドライブに最適。あえてこの時期を狙って南知多で美味しい魚料理を食べ、ガラガラの温泉に入る日帰りプランはいかがでしょう。それでもやはり時間を間違えると混雑に巻き込まれます。何事も早め早めの行動が勝利の秘訣です。
今回は「刺し身」と「魚」を食べたいというのがテーマ。しかし、無制限に予算があるわけでもないのでお手頃なお店を探して選んだのがこちら。いわゆる「さかな市場」なのです。その中にある「市場食堂」が今回のターゲット。二人で注文したのが「本日のおすすめ魚定食」と「選べるお刺身定食」。選べる刺し身を重ならないよう選択しシェアして頂くことに。これでかれいの煮付けと3種類の刺し身を存分に味わったのでした。
「さかな市場」が基本
魚太郎本店を訪れる方は3種類の食堂と新鮮な水産海産物を目的にやって来るようです。駐車場はすぐに満車になるのでお早めに。
あっという間に行列が
現地に到着したのは午前11時少し過ぎ。待ち時間なく座れました。しかし店を出る頃にはこの通り。お昼時刻には既に手遅れかも。
海産物がいっぱい
冬の時期は大丈夫ですが、温かいシーズンにはクーラーボックス持参が必須です。
鮮魚や干物だけでありません
場内を歩いているとどこもこれも欲しくなってしまいます。試食もしっかりありますのでじっくりと選びましょう。
屋外にある丼メインの店
屋外でテントになっている部分は主に丼がメインのお店。お気軽に海鮮丼等を頂きたい場合はこちら。
魚太郎名物のBBQ
最初に入場を支払って場所を確保し、新鮮な食材を必要なだけその都度購入するシステム。炭と食器等はお店で用意します。
開放的なオープンテラス
冬の時期は風もあるし寒いし。テントの中だけでした。温かいシーズンには眼前に海が迫るこの場所が気持ち良さそう。
オフシーズンの南知多を堪能するもう一つが温泉。昔は無かったと記憶するのですが、いつの間にか温泉を掘り当て、内海海岸近辺は内海温泉として確立しています。今回はたまたま偶然で温泉ホテル「松濤」を利用。最上階に展望風呂らしきものが見えたのが選択の理由。結果的に良かったですよ。浴室自体はそれ程広くないのですが、他の客が居なくて完全貸切状態。思う存分体を伸ばして入浴しました。
展望風呂からの景色
とにかく天気が良かった。光り輝く海面と誰も居ない砂浜はいつまでも眺められます。
こちらが温泉の浴槽
こちらはガラス張りの展望風呂。浴室に入ると潮の香りがするんですね。温泉は塩気があって海水みたいでした。
最上階が展望風呂
遠くから建物を眺めると最上階に風呂がありそうな雰囲気でしたので、飛び込みで尋ねると大正解。温泉は大人一人800円、タオル200円を含めて計1000円。
成分表示があります
源泉名が「内海・山海温泉」。泉質がナトリウム塩化物。早い話「塩」だね。成分を見ると他であまり見られないような名前がズラリ。
最上階は温泉だけみたい
1階ロビーからエレベータで登って、目の前がすぐ温泉入口。シャンプーその他は一通り揃っていました。
ロビーに他の客は居ません
これだけ空いていると、かえって泊まりたくなる感じ。晩飯とか宴会とか、のんびり出来そうですよね。
海水浴のシーズンには恐ろしいほどの人でごった返す海岸も、寒風が吹き晒す冬のシーズンには誰も歩いていません。天気がいい日は絶景ですから、あえて散歩したり写真を撮って楽しんだり。夏とはまた違う楽しみ方がありそう。
豊浜の「魚ひろば」内にある食堂です。広場内のお店では新鮮で安い魚介類がところ狭しと販売していて何を購入しようか迷っていまします。しかしここは購入するまでもなく手軽に味わってみる事ができるのが市場内の食堂。お値段もお手頃になっていますので安心して利用できます。
オススメは黒板に
当然ですが、その日の漁によって水揚げされる魚の種類が異なります。その日だけのオススメは黒板に。チェックをお忘れなく。
お手軽に刺身盛りで
鮮魚を頂くのに海鮮丼がお手軽ですが、御飯でお腹いっぱいになってしまいます。そんな際にオススメは数種類楽しめる刺身盛り。写真は1000円の刺身盛り。2~3人でどうぞ。
魚料理がとても美味しいお店。地元の方が主に利用されるというお店だという噂があり行ってみました。店内に入ると土間にテーブルが2つ。あとは座敷があり、もしかすると2階もあるかもしれません。活魚と焼肉が同居してるのがやや不思議な感じ。限りなく地元のお店という雰囲気です。
刺し身も煮魚も美味しい
知多のあちこちで刺し身や煮魚を頂きましたが、正直ここが一番美味しかったのです。次は大きな刺し身盛り皿で楽しみたいですね。
こちらもまた知らない人が居ないほどの超有名スポット。いわゆるえびせんべいの製造販売のお店。館内はもちろん駐車場も広く、観光バスが列をなして押し寄せるので館内は常時超満員。なので混んでるかなと思ってたら駐車場もガラガラ、当然館内もガラガラでした。これもオフシーズンの恩恵でしょうか。
山のようなえびせんべい
さすが製造直販所だけあってせんべいが山のようにあります。ここで狙うべきは「個袋入」より「われ」。自宅用ならこれで充分です。
試食はダイナミックに自由
様々なえびせんべいのほぼ全種類を試食可能。しかも事実上無制限の食べ放題。もちろん無料。ここでは遠慮したら負けです。
フリードリンクがあります
広い休憩所にはコーヒーやお茶、水等のドリンクサーバが設置され、利用は全て無料提供されています。
工場見学
奥の方には製造工場があり、自由に見学可能となっています。作業は殆ど自動ですが、検査だけは完全に人力でした。ここで外れたえびせんべいが試食に回るわけです。
オリジナルも作れる
休憩所横にはオリジナルの巨大せんべいを作るスペースも。巨大な素材に絵を描いて焼き上げれば出来上がり。平日は予約で、土日祝日は先着順です。
- アプリで地図を見る
南知多に存在する、もう一つのえびせんべいのお店。場所は豊浜インターから豊浜へ向かう途中の右側。店名の「鯛まつり」の由来となる大きな鯛のハリボテが店内にドォーンと鎮座しています。かなり大きいです。これを見るために立ち寄るってみるのもアリかなと思います。
各種えびせんべいがズラリ
えびせんべいの里と同様にえびせんべいが所狭しと並んでいて、その多くは試食用タッパーに山盛りになっています。遠慮なく試食した後は無料のお茶と珈琲で休憩できます。遠慮したら負けですw
入口には何故か鳥居が
駐車場に入って最初に驚くのが入口に設置された朱色の大鳥居。異様な違和感が存在感を示しています。
内海から海岸線沿いに北に走ると暫くして真っ白い灯台が見えてきます。これがいわゆる野間灯台。空が青いほどよく目立つんですね。この辺りの観光名所の一つになっています。ちなみに専用駐車場はありません。道路向かいの駐車場は有料です。ご注意を。
いわゆる「鍵」のスポット
よく見ると音符が並ぶ五線譜になっています。「絆の音色」というのがここのテーマ。潮風と波音のハーモニーを聴きながら絆を深める?・・・なんのこっちゃ。
知多といえば知多新四国八十八箇所巡りが盛んな場所。札所は知多半島をぐるり一周するように設定されています。知多半島のあちこちで白い服に傘を被った姿を見掛けるのではないでしょうか。今回の河和、内海、野間の周辺にも札所が多く存在します。少しだけ雰囲気に触れてみるのも良いかと思います。 知多新四国めぐりはこちらをどうぞ→
51番札所 野間大坊
この辺りでは一番有名なスポット。野間灯台の少し北側。大きな看板がいくつも建っていますので迷うことはありません。源義朝公縁の地でもあります。
41番札所 西方寺
写真でも分かるように、山門の目の前に堤防があってその向こうはすぐに海。知多真四国の中で随一海に近い札所です。道路沿いですからお気軽にどうぞ。
番外札所 岩屋寺奥の院
この辺りでオススメスポットがここ。43番札所岩屋寺から更に奥。昼間でも薄暗い森の奥そのまた奥にひっそりと建っています。参拝というより、体験しちゃってください。(謎w)