針の穴を5本の素麺が通せる!超極細の手延技~南関町「雪の糸素麺」
熊本針の穴を5本の素麺が通せる!超極細の手延技~南関町「雪の糸素麺」
北原白秋の生れ里(母の実家)が南関町とは案外、知られていない。福岡の柳川が生家と観光宣伝されているからだ。 しかし、白秋が生れたのはここ、熊本県南関町なのだ。昔はお産は母親の実家に戻って助産婦さんの世話になったもの。白秋は柳川で生れたのではなくて母親が嫁いだ先(柳川)で成長したにすぎない。 さて、南関町の特産は「手延べ素麺」。中でも猿渡素麺所の歴史は古く数えて9代目である。 現在は井形朝香さん(80歳)が猿渡製麺所を経営している。
白髪のように細く手延べした素麺は機械を一切使わない江戸時代からの手延べ製法を守っている。 関東、関西まで引き合いがある逸品であり、同じく、南関素麺を作っている「曲げ素麺」オンリーの製麺所では作れない先祖伝来の秘伝によって仕上げられる。自作紹介動画→→
冬期の寒素麺は逸品
九代目、井形浅香さんの素麺延ばし光景。約6mの長さに延ばす。
秘伝の技が今も伝わる素麺所
明治時代の素麺品評会で一等賞の賞状が今も掲示されている。
おそらく日本一細い素麺
猿渡素麺所の天下一品「白毛そうめん」木綿針の糸穴に5本の素麺が通り繊細な手延べ素麺はまさに白髪と見紛うほど。当然、価格も高い。2日間で200束しかできない。(6名の人手を要している)
筆者の実験でも4本楽に通る!
素麺を無駄にしないために1本を折りながら差し込んでみたらこのように・・・視力が弱くて5本目は中断した。
木綿糸が付いた針穴でも
針箱から取り出したままの針穴に素麺が通るなんて予想外でした。筆者実験結果。
九州縦貫高速道南関インターから車で数分。福岡県からの買物客が殺到する。
バイキング昼食が評判
料理の品数が多くて半分の種類も食べきれないほどだ。
復元されたお茶屋敷跡。しばしの休息に立ち寄ってみたい。
温泉館に併設された物産館の南関揚げは名産である。