
プチ旅行!六華苑の洋館と多度大社と木曽三川公園をまとめて散策
三重プチ旅行!六華苑の洋館と多度大社と木曽三川公園をまとめて散策
自宅がある岐阜からすると桑名という場所は遠いようで近いようで、実に中途半端なんですね。おかげで常にスルーされるという憂き目にあっているのであります。しかしその桑名にはに以前から一度行ってみたい『六華苑』というこの地では珍しい本格派洋館造りの建物があるのです。今回は気まぐれにお昼頃から出発し、事情があって5時までに帰宅という中途半端なプチ旅行に丁度いいかなと思い、桑名迄を目指して出かけることにしました。あとついでに、途中にある『木曽三川公園』と、そのすぐ近くにある『多度大社』にも立ち寄ってみようと思います。これで何とか時間内に収まるはずです。
桑名という場所は名古屋からだと高速で約30分、岐阜からでも堤防を使えば約40分程で到着出来るほど近い場所。そんな場所に驚きの本格派洋館が建っているのです。資料によると二代目諸戸清六の個人邸として明治末に着工して完成は大正二年。鹿鳴館を設計したイギリス人建築家ジョサイア・コンドル氏が設計とあります。現在は桑名市が管理する国の重要文化財ということになっています。入苑料は大人一人310円でした。(2015.10現在) この他の写真はこちらをどうぞ→
ロビーから入ります
洋館の玄関は閉鎖されているので隣接するロビーから入ります。なお、庭を眺めるロビーでは一席300円にて季節の干菓子付きの茶をいただけます。
和洋がピッタリと隣同士
和洋館が隣接するケースは名古屋市東区辺りでもよく見かけるパターンです。ただ、多少離れている場合が多いのですが、ここでは壁一枚で隣同士になっているようです。
調度品は全て当時の本物
よく保存してありますよね。今まであまり大々的に公開してこなかったからでしょうかね。
明るいテラス
2階には明るいテラスが設けられていて、庭を眺めて椅子に座っていると気持よくて居眠りしてしてしまいそう。
スイッチ類が面白い
恐らく電灯関係のスイッチですよね。この形で2つ並んでいる姿が何とも面白いですね。
洋式トイレでした
当然水洗式なんでしょうね。この当時に既に洋式トイレがあったんですね。
細長い和室部分
洋館の西側には細長く和室が続いていて、どの部屋からも庭を鑑賞可能です。
一日中座っていたい
部屋の真ん中に座るというより寝っ転がって見たい衝動に駆られましたが、職員の方が清掃していて叶いませんでした。w
内庭はまるで箱庭のよう
建物に囲まれた内庭があります。小さいながらちょっとした森になっていて、向こう側の建物が見えないようになっています。
紅葉の時は綺麗なんだろうね
残念ながら紅葉の時期にはちょーっと早かった。まだ葉が青々としていました。
トイレの表示です
これは多分後から作ったと思うんですけど、細かなところにも配慮が見られます。(実際どーなんだろ?)
七里の渡しってのは熱田神宮と繋がる海路。少し眺めの渡し船ってことだね。ここらは木曽川、長良川、揖斐川が合流する河口ってことで、舟の便が盛んだったという話。現在はその場所にそれっぽい鳥居が建っているだけでこれ以上の写真を撮ることが出来ません。ちなみに駐車場は近くの路地の中に数台停めれるみたい。狭い路地なので、六華苑と掛けて行くなら第二駐車場に停めたまま歩いてもいい。
河口なので広いんです
この辺りは木曽三川が合流する辺り。海が近いので潮の満ち引きの影響があり、潮が引くと砂地があらわれ、名物のはまぐりやしじみの漁も盛んでした。
蟠龍櫓
この地に桑名のシンボルとして櫓が建っていたそうです。浮世絵で有名な歌川広重の浮世絵にも描かれています。内部は鉄筋コンクリートです。
住吉神社
桑名が海運が盛んだった頃、廻船問屋の方々が航海の安全を願って建てた神社。現在新しく整備され当時の趣を残すのは灯籠くらいかな。
かつてこの地は木曽川、長良川、揖斐川が好き勝手に暴れまくるといういわくつきの地域。それを江戸時代の昔から幾重の困難な治水事業を経て木曽三川が完全に分離され現在に至っています。その事業を記念する公園。シンボルのタワーからは地域一帯を見ることができます。
パンダカーが待ってるぞ
治水タワーの南側広場ではパンダカーが控えています。小さいかと思ったら大違い、意外に巨大で親子で充分に乗れてしまいます。
キッズ向け遊具がいっぱい
公園内には昔からキッズ向けの遊具が多く、特に最近は大型遊具が完全リニューアル。小さなお子様でも安心して遊ばせておけます。
アスレチックもある
こちらは昔から存在するアスレチック、チャレンジコース。難易度が低いものばかりです。手足を使ってクリアしていく遊びが楽しいのです。
花の季節は様々な花が咲く
木曽三川公園といえば春はチューリップとムスカリ、秋はコスモス等季節の花が花壇一面に咲く公園として有名。様々な花が何処かで咲いています。ただ、オフシーズンは只の草むらです。
輪中の建物を再現
この辺りは洪水の名スポット。いつ水が来てもいいように家屋や舟が工夫された農家を再現しています。天井を見上げると不思議なものを発見出来るかも。
民家の中に入れます
かつての水郷の生活が再現されています。特徴は天井から吊り下げられた舟とか、水害時に二階に上がる仏壇等が展示されています。
千本松原
地図を見ると治水タワーから南側に伸びる細い堤防があります。ここが大昔に河川を分離した場所で、松がズラリ植えられていることから千本松原と呼ばれています。
多度大社といえばこの地方では『上げ馬神事』として有名。上に上がった馬の数でその年の豊作を占うというもの。旧社格としては国幣大社、三重県では伊勢神宮・二見興玉神社・椿大神社に次いで4番目に参拝者が多い。多度大社の位置は木曽三川公園のほぼ西側、近づくと巨大鳥居が目に入ると思うのですぐにわかります。
こちらが拝殿です
参道奥の奥。暗い森の中をずっと歩いて行き、赤い橋を渡った先に拝殿があります。
手前の石が気になる
多度大社拝殿手前に、縄に囲まれた石があります。何かのパワーストーンでしょうか、気になります。
本物の白馬がいます
多度大社が建っている多度山には白馬伝説があるそうです。その伝説に習い現在でも馬が祀られています。
リアルタイプ馬グッズ
馬の蹄鉄がお守りとして販売されています。一個一個形も重さも違います、良く見比べてお好きな逸品を手に入れて下さい。
上げ馬神事の会場
この坂を馬が駆け上がれるかどうかで占うという上げ馬神事が行われる会場。最後すっごい坂です。遠くから見るとまるで壁です。上から眺めると結構怖いですよ。
天然の手水場
伊勢神宮にも五十鈴川で清める場所がありますよね、それと同じです。多度大社にもあるのです。ただし、冬は冷たいよー。
腹の手当も重要です
駐車場の周囲には数件のおみやげ屋さんがあって、それぞれに微妙に売ってるものが違います。今回はこれだけを店内で頂きました。だって美味しそうなんだもん。仕方ないっしょ。
駐車場すぐ横の店
近いし目立つし、どちらかというと一人勝ちのお店。昼時は食堂もやっていて食事もできます。店頭のお菓子類が美味しそうで目移りしてしまいました。
多度大社に隣接して建っている観音堂です。石段の上にこじんまりと建っています。ここで、石段手前の看板をよく見ると『伊勢西国』という文字がありました。周囲にはその手の資料がありませんでしたので後で調べたところ北は桑名や員弁から南は伊勢に至るまで広く分布した霊場でした。発見してしまったのは仕方ないです、いずれ制覇したいなと思います。ちなみに多度観音堂は第三十三番でした。
観音様のお顔が見られます
石段の幟をよく見て下さい。まさしく右側が千手観音で左側が十一面観音でした。
手前には稲荷様
観音堂の手前には多度稲荷神社がありました。ところで、こちらの観音堂の駐車場が空いていたら無料なんですよね。混雑期は無理かもですが閑散期はこちらでいいかも。
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現在ではすっかり忘れ去られているようですが、多度にも古い町並みが存在します。かつては恐らく旧近鉄多度駅から多度大社に至る参道として栄えたのではないかと思うのです。その中で現在でも昔のままの建物が残っているのはほぼ中央辺りの一角のみ。きちんと保存しないといつ無くなるのかわかりません、見るならお早めに。
多度豆が売っていました
ビー玉程の大きさがある「多度豆」が名物のようです。店舗は何の飾り気もありません。まさに昔の雰囲気そのものです。
老舗料理店
創業280年という歴史を誇る鯉料理の老舗。現在も営業しているのでしょうか。
こちらも豆屋さんです
こちらもやはり豆屋さんでした。先の桔梗屋より新しい感じ。でも何となく桔梗屋の方が気になります。