
紅葉、天然温泉、牧場グルメ…これ、みん〜な東京の駒込で堪能できるんです!
東京紅葉、天然温泉、牧場グルメ…これ、みん〜な東京の駒込で堪能できるんです!
秋といえば…紅葉狩り!(短絡的過ぎる?) 真っ赤に色づいた紅葉を観賞するのもまた、秋の楽しみのひとつです。 でも、紅葉なんて山奥にでも行かなきゃ無理…。 なんて思ってるそこのアナタ…諦めるのは、まだ早い! 駒込の駅前に広がる都内屈指の名庭園「六義園」では、11月下旬から12月上旬にかけて紅葉が見頃を迎えます。 また、駒込にあるもう一つの国指定名勝「旧古河庭園」は紅葉と薔薇が同時に楽しめる、世界にも稀な“和洋折衷”の名庭園。 紅葉を堪能した後は美味しい食事。 東洋文庫内のレストラン「オリエント・カフェ」で、三菱グループの小岩井農場がプロデュースしたメニューを堪能。 そして仕上げは天然温泉。 駒込駅から徒歩10分の「東京染井温泉 SAKURA」で極上のリラクゼーションを。 わざわざ遠出しなくても、ぜ〜んぶ東京の駒込近辺で堪能できますよ! ※「駒込富士神社」「自家焙煎cafe ちゃんと」「吉祥寺」は「東京都心で富士登山!? ついでに吉祥寺の散策も」(https://haveagood.holiday/plans/65204/)に移動しました。
-
造園当時から小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられておりました。 作ったのは徳川五代将軍綱吉の側用人として悪名(?)高い、川越藩主の柳沢吉保。 元禄8(1695)年に綱吉から下屋敷として与えられた駒込染井村の前田綱紀旧邸跡地。 この平坦な土地に吉保自身が設計・指揮して池を掘り山を築き、7年もの歳月を費やし造り上げた「回遊式築山泉水[かいゆうしきつきやませんすい]庭園」です。 幕末まで柳沢家の下屋敷として使用され、明治維新後に三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎が購入。 昭和13(1938)年に東京市へ寄贈されて一般公開され、同28(1953)年3月31日には国の特別名勝に指定されました。
-
江戸時代の面影が現在まで生き残った貴重な庭園
六義園は万葉集や古今和歌集に詠まれた紀州(和歌山県)和歌の浦周辺の景勝地や、中国の故事にちなんだ景観をもとに設計されています。 江戸時代は火災にも遭わず、明治以降は関東大震災でも東京大空襲でも被害を受けませんでした。 江戸時代の大名庭園が造園時の面影を残したまま今日まで現存している非常に貴重な庭園です。
-
「六義園」名称の由来とは?
紀貫之が『古今和歌集』の序文に書いた「六義(むくさ)」という、和歌の六つの基調を表す語に由来します。 もとは中国の古典漢詩集「毛詩」に記された「誌の六義」…風/賦/比/興/雅/頌という六つの分類法の流れを汲んでいます。 文学に造詣の深い吉保は「六義」を庭園として再現しようと試み設計。 結果、和歌の趣味を基調とした繊細で温和な日本庭園として造園されました。
-
内庭大門(ないていだいもん)
正門で入場料を支払い、左手へと緩くカーブした道を進むと、目の前に現れるのが「内庭大門」。 庭園への入り口に当たる門です。 中の広場にはシダレサクラの大木。 春はキレイな桜花を咲かせます。
-
出汐湊(でしおのみなと)
庭園の中央には「大泉水」という大きな池が広がってます。 昔ここは池に浮かべる舟が発着する「湊」だったところ。 右手に中の島、左手に蓬莱島、真ん中を通して向かい側に吹上浜。まるで海を模した景観が楽しめます。
-
妹山(いものやま)・背山(せのやま)
大泉水の中央に浮かぶ大きな島「中の島」。 ここには「妹山・背山」という二つが築かれています。 昔は女性のことを「妹(いも)」、男性のことを「背(せ)」と呼んでいました。 なので妹山は「女山」、背山は「男山」という意味。 別にエロい意味はなく、陰陽道に基づくものです。 なお、中の島に立ち入ることはできません。
-
渡月橋(とげつきょう)
中の島から北に向かうと、2枚の大きな岩を組み合わせた橋が架かっています。 その重量感ゆえ、園内に幾つかある橋の中でも存在感はバツグン! その名は京都にある同名の橋からではなく、短歌「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影ぞさびしき」に因んだものです。
-
藤代峠(ふじしろとうげ)
中の島から渡月橋を渡れば、そこは園内最高峰の藤代峠。 といっても標高35メートルという築山。 頂上は「富士見坂」といって園内を一望できる展望台。 峠の名は紀州にある同名の峠に因んだものだそうです。
-
吹上浜(ふきあげはま)
藤代峠から白鷗橋を渡ると、出汐湊から対岸に臨んだ吹上浜。 園の主とも言うべき樹齢約300年の「吹上の松」が目印です。 また、ここには池を眺めながら抹茶を楽しめる「吹上茶屋」があります。 お土産に最適なオリジナルグッズも販売しています。
-
つつじ茶屋
吹上茶屋から吹上峯を登っていくと「つつじ茶屋」という古い建物が立っています。 しかし吹上茶屋と異なり、お茶や菓子を売ってる店ではありません。 明治年間、つつじの古木材を用いて建てられた四阿[あずまや]。 戦災を免れたおかげで明治期の姿を現代に伝える貴重な存在です。 11月下旬には周囲を紅葉に囲まれ、見事な景観となるそうです。
-
水香江(すいこうのえ)
つつじ茶屋から庭園の北西へグルリと巡ると「水香江」という川跡に出ます。 かつてはせせらぎが流れ、蓮の花が咲き誇る名所だったそうです。 現在では干上がっていますが、石組や地形から水流の様子を想像できます。 今は紅葉の名所で、シーズンには光で水を表現したライトアップが行われます。
-
枕流洞(しんりうとう)
石の形が「流れに枕して、下に洞あり」という形状になっているところから、こう呼ばれています。 ここから湧き出す水が庭園全体を潤す水源となっています。
-
滝見茶屋(たきみちゃや)
枕流洞を目の前に見る場所に立っているのが滝見茶屋。 ここも売店ではなく四阿ですが、建屋の横を渓流が走り滝となって、岩の間から落ちて水しぶきを上げます。 滝見茶屋へは橋ではなく飛び石を渡るのも趣深いところです。
-
蓬莱島(ほうらいじま)
滝見茶屋から大泉水の淵を通って内庭大門へ。 ここから見える、池に浮かんだアーチ型の石の小島が蓬莱島。 元禄15年の作庭当時にはなかったので、明治時代に岩崎家によって据えられたものと言われています。 岩に生えた松の木が生命力の強さを表し、縁起がいいとされています。
-
臥龍石(がりゅうせき)
蓬莱島のさらに奥、中の島の舟屋の左手に浮かんでいるのが「臥龍石」。 龍が伏せているような形の石が、水面から顔を出しているように見えることから、このような名前が付けられました。
-
宣春亭
庭内には宣春亭という茶室があります。 定員5人程度の小さな茶室ですが予約が必要です。
-
心泉亭
六義園の中で宣春亭と並ぶ(位置的にだけど)茶室。 予約が必要な宣春亭と異なり、こちらは貸切になっていなければ一般客でも利用できます。 生和菓子の付いた抹茶セットは510円。 落ち着いた和室の縁側から美しい庭を眺めつつ、シブ〜い抹茶を賞味する…。 この贅沢がワンコイン+αで体験できるのだから、おトクです。
-
夜桜ならぬ「夜紅葉」観賞を
毎年、晩秋になると「紅葉と大名庭園のライトアップ」が開催されます。 期間中は開園時間が延長され、駒込駅側の染井門もオープン。 会社帰りでも楽らくアクセス可能です。 吹上茶屋と心泉亭では抹茶と和菓子のセットを提供。 もみじ茶屋でも臨時に軽飲食を販売します。 これぞまさに「都会の紅葉観賞」ですね。
-
-
JR駒込駅北口から本郷通りを六義園と逆方向に歩くこと10分余。 市街地のド真ん中に広がるもうひとつの名庭園、それが旧古河[ふるかわ]庭園です。 元は明治の元勲、陸奥宗光の邸宅でした。 陸奥は海援隊の一員として坂本龍馬を支えた幕末の志士。 明治政府では諸外国との不平等条約改正に辣腕を振るった名政治家です。 ここは和風と洋風の庭園が並存する“和洋折衷”の珍しい庭園。 伝統的手法と近代的技術が融和した、大正初期の庭園の原型を留める稀少な存在。 しかも現存する近代庭園の中でも極めて良好に保存されている貴重な庭園として平成18(2006)年1月26日、文化財保護法により国の名勝に指定されました。
-
陸奥から古河へ
陸奥の次男が古河家の養子に入り、邸宅と庭園は古河財閥のものに。 戦後は連合国に接収され、昭和27(1952)年の解除後は所有権が国(旧大蔵省)へ移転。 地元からの要望を受けた東京都が無償で借り受け、整備した後、昭和31(1956)年に一般公開しました。
-
洋館と洋風庭園の設計者は、あの「日本近代建築界の父」
正門を入ると姿を現わすのが瀟洒な洋館。 その横を通り抜けると目の前に西洋庭園が広がります。 現在の洋館と西洋庭園を設計したのは英国人ジョサイア・コンドル。 明治10(1877)年に明治政府から建築技師として招かれました 鹿鳴館やニコライ堂、旧岩崎邸庭園洋館など数多くの建築物を設計。 その功績から「日本近代建築界の父」と謳われました。 ちなみにニコライ堂も旧岩崎邸庭園洋館も、それぞれ現存しています。
-
西洋庭園はフランスとイタリアのイイトコ取り
幾何学模様が左右対称に刈り込まれたフランス整形式庭園。 石の欄干や石段、水盤などを立体的に配したイタリア露壇式庭園 両者の技法をミクスチャーした西洋庭園と、そこに溶け込む洋館との調和は一幅の洋画のような景観美です。 コンドル博士は仏伊の様式を配した庭園に母国イングランドの国花バラを散りばめました。 春と秋に見頃を迎えるバラは、旧古河庭園のシンボルとなっています。
-
数奇な遍歴をたどってきた洋館
古河庭園の象徴ともいうべき洋館は大正6(1917)年に竣工しました。 コンドル博士最晩年の設計で、素朴で重厚な外観は英国の別荘建築っぽい印象。 地上2階地下1階で、1階は全て接客用途の洋室なのに対し、2階は寝室以外すべて和室という珍しい造り。 大正15(1925)年には古河家当主の手を離れ、古河財閥の迎賓館的別邸となりました。
-
貴重な建造物が約30年間も廃墟同然で放ったらかしにされていた事実
戦後は連合国軍に接収され、昭和27(1952)年に解除。 庭園が一般公開されたのは先述の通りですが、なぜか洋館だけ放ったらかしのまま。 その後約30年ほど、無人のまま蔦の絡まるお化け屋敷同然の廃墟と化していました。 昭和57(1982)年、旧古河庭園が都の名勝に指定されたことを契機に洋館も修復開始。 平成元(1989)年、大谷美術館として一般公開されるに至ります。
-
実業家が構想した夢の美術館は見学に予約が必要
ここはホテルニューオータニの創業者として知られる実業家の大谷米太郎が、長年の夢を結実させた美術館。 ですが、かつて“廃墟”と化した過去があるので、一般公開とはいえ好き勝手に見ることはできません。 往復はがきで申し込んだ上でガイドツアー方式の有料見学会に参加する、とても面倒くさい形式になってます。 ただし予約が少ない日のみ、当日募集があるそう。 なお、1階の喫茶室は予約不要です。
-
バラが咲き誇る西洋庭園を抜けると…そこは日本庭園だった!
西洋庭園の先は鬱蒼とした森。 その中へ突っ込んで行くと明るい洋風庭園と雰囲気が一変、広大な日本庭園が広がっています。 作庭者はコンドル博士…ではなく、京都の「庭師植治」こと7代目小川治兵衛。 京都の平安神宮神苑や円山公園、南禅寺界隈にある財界人の別荘庭園などの作庭で知られる庭師です。
-
日本庭園の中心にあるのは「心字池」
手入れされた庭を眺めながら細い小径を歩いていくと出くわす大きな池。 中心に位置する「心字池」で、漢字の「心」に似せて造られてます。 完全に「心」の字になってるわけではなく、なんとなくそう見える程度。 しかもここの“専売特許”というわけでもなく、日比谷公園をはじめ全国各地にあります。 池端にある「船着石」から眺めると、正面に「荒磯」と雪見燈篭、枯滝、その背後に築山という庭園の構造がよく分かります。
-
小川治兵衛が最も力を入れた場所の一つ「大滝」
船着石から池を左サイドへグルリと回り込むと、20mも上から落ちる滝があります。 本郷台地から低地へ続く旧な勾配を更に削って断崖にし、心字池に落とす人工の滝。 曲折した流れが数段の小滝となり、最後は深い淵に落ちるという凝った造りで、小川治兵衛が最も力を入れた場所の一つだそう。 とはいえ以前水源にしていた井戸が枯れてしまい、現在は井戸水と池水を循環して滝にしています。
-
茶庭に囲まれた茶室で味わう抹茶の味わいは?
さらに池を先へ回り込むと、茶室があります。 大谷美術館が春と秋のみ抹茶を供しています。 それ以外は、茶席の参加者以外入れません。 茶室は専用の庭に囲まれ、独立した空間になってます。
-
「水のない滝」がイメージさせる旧古河庭園の本質
船着石から心字池を回ってちょうど半周のところに枯滝があります。 枯滝とは、水を使わずに山水の景観を表現する「枯山水」の道具立ての一つ。 洋館の堂々たる存在感と、水のない滝という薄い存在感。 池を挟んだ対岸に立つ両者のコントラストこそ、旧古河庭園の本質かもしれません。
-
紅葉イベント「錦秋染まる旧古河庭園」
日本庭園には秋ともなると紅葉が色づきます。 これに合わせてイベント「錦秋染まる旧古河庭園」を開催。 期間は今年の11月19日から12月4日まで。 11月末まではバラも咲き残っているので、紅葉とともに観賞できます。 期間中は琵琶や津軽三味線の演奏会を開催。 臨時売店も設けられ、雑貨やジェラートなどが販売されるそうですよ。
-
-
六義園から歩いて5分のところにある東洋文庫が2011年にリニューアルした際、敷地内にオープンしたカフェ兼レストラン。 ここもまた三菱つながりで、岩手県にある三菱グループの小岩井農場が運営しています。 昼はランチのセットとコース、午後はスウィーツとアラカルト、夜はディナーコース。 ちなみに小岩井農場プロデュースのメニューを都内で味わえるレストランは、ここと東京駅前にある丸ビル5階の「小岩井フレミナール」だけです。
-
哲学についてでも思索しながら向かいますか
場所は東洋文庫の裏手。 ただ、不忍通りにメニュー台がポツンと置かれているだけなので、場所は分かりづらいです。 東洋文庫横の「知恵の小径」を奥へ進んでいくと、ひっそりとオリエント・カフェが佇んでいます。 この「知恵の小径」にはアジアの各言語で様々な格言が綴られています。
-
庭園「シーボルト・ガルテン」で味わうスウィーツの醍醐味
設計とデザインは建築家の元良信彦。 東洋文庫とオリエント・カフェの間には、シーボルトゆかりの植物を植栽した庭園「シーボルト・ガルテン」が広がります。 ここにはテラス席もあり、暖かい陽光の下で庭園を眺めながらランチやカフェを楽しめます。
-
ナチュラルな暖かみが感じられる店内の装飾
ランチは1680円〜と、昼食にしては結構なお値段。 シェフおススメのスペシャルランチは1日10食限定の重箱入り弁当「マリーアントワネット」1960円。 スウィーツは小岩井チーズケーキなど。 コーヒーや紅茶とのセットもあります。 ディナーは3種類で3480円〜。これにサービス料10%が加算されます。 ディナーはワイン代をプラスしてもリーズナブルな料金の気がします。
-
東洋文庫
アジア全域の歴史と文化に関する東洋学の研究図書館。 大正13(1924)年に三菱財閥の岩崎久彌により設立されました。 蔵書数は国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊。 これらの宝物に分かりやすく接することができるようミュージアムを併設しています。 三菱つながりで六義園との入園料が割引になる「コンビチケット」も発売中。
-
-
JR駒込駅北口から徒歩10分のところにある天然温泉。 線路に沿って巣鴨方面に向かい、染井橋のところで橋を渡らず反対側に進めば到着します。 また、巣鴨駅正面口から無料送迎バスを運行しているので、それを使えばアクセスも楽チン。 館内には大浴場や露天風呂はもちろん岩盤浴や整体、足つぼ、ヘアサロンまで完備。 温泉には欠かせないレストランやレストルームもありますよ!
-
黒色の多い東京の天然温泉では珍しい無色透明の湯
温泉を汲み出す地下1800mの地層は、約1000万年前のもの。 保温や保湿に効能があり、肌がツルすべになるそう。 内風呂はヒノキの大浴場。 女湯にだけ立ちジェットバスとミストサウナがあるそうです…ズルイ! 露天風呂は岩風呂と、女湯にだけ和風風呂…またまたズルイ! 全般的に女子に優しい温泉みたいです。
-
レストランは健康ランドのレベルを超えてます!
和洋中からデザートまで豊富なメニューが揃ってます。 もちろんお酒とおつまみのメニューも充実。 昼時はランチメニューもあり、会員ならワンコイン(500円)から食べられます。 さらに、食事はいらないけどお茶やビールは飲みたいとか、ソフトクリームだけ食べたいとかいう向きにはウェイティングバーが便利です。
-
リクライゼーションルームでは席から電話一本で軽食が注文できます!
健康ランドに必要不可欠のリクライゼーションルーム。 リクライナーはテレビ付きで、新聞や雑誌が読み放題。 ここまではどこでもあるリクライナーですが。 ここは横になったまま電話で軽食をオーダーできたり、足つぼマッサージが受けられたりします。 また、仲間同士でおしゃべりしたい向きには談話室がありますよ!
-
-
『アンパンマン』シリーズや『ウォーリーをさがせ!』などでおなじみの絵本出版社フレーベル館。 その本社1階にある直営ショップです。 一般の書店では入手できないグッズ等も一杯おいてます!