
名古屋も隈研吾!御園座から伏見金融地区が和モダンで生まれ変わる
愛知名古屋も隈研吾!御園座から伏見金融地区が和モダンで生まれ変わる
新国立競技場はもちろん、あちらこちらで大活躍の隈研吾さんです。隈研吾さんの建築は、街に模様を持ち込むので慣れてくると、「あれ?隈研吾?」って気になるのですが、ふらりと歩いた名古屋の伏見地区で御園座を見たときに同じような状況になり調べてみると隈研吾さん建築でした。そして、さらに首を振ると同じように隈研吾さんぽい建築がちらほら。あ、隈さんこの辺重点的にやってらっしゃるのねと。そんな隈さん地域を見て見ましょう。
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東京の明治座のように名古屋の劇場ビジネスを行なっている会社が運営しており、なんと名古屋証券取引所に上場もしています。しかし、なかなか経営には苦労しており、私的整理手続きを行なっていたり上場維持のために様々なトライがなされています。その中で行われたのが今回の建て替え計画です。304個の分譲マンションを生み出すタワー化計画を含んだもので、かなり大掛かりなプロジェクトになっています。 2018年4月新規オープンの御園座のエクステリアは完全に隈研吾!堪能ください。
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なまこ壁
東京のホテルオークラにも採用されていたなまこ壁を特徴とする意匠が用いられています。
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隈地区
もはや隈地区と呼ばれそう。
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かつてこの交差点にはガソリンスタンドがあったそうですが、隣の御園座の再開発に関連して、2017年7月碧海信用金庫 御園支店がオープンしました。こちらも隈研吾。かつて伏見金融街だった場所に、隈研吾さんを中心に据えながら、新しい波が起こりそうですね。
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デザインコンセプト
隈氏のデザインコンセプトは「立体庭園グリーンヴォイド・軽やかな木組みスクリーンで芝居街にふさわしい和の華やかな街並みを形成する。インテリアにも木や和紙を使用して、優しい空間が提供されることとなる」
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サイニング
よく見ると建物上部に碧海信用金庫のサインが。
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実は、御園座と碧海信用金庫 御園支店の間にはもう一つ面白い建築あります。伏見通り南側で、昔は芸人役者のお宿「旅館山多屋」があった場所にある、山口銀行名古屋支店。昭和41年からあるのですが、設計は現代建築の大御所で日本建築家協会会長・円堂政嘉氏。ここも伏見金融街の名残です。
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御園座のバス駐車場あたりには、同じく金融界から岡崎信金の名古屋支店ができました。隈研吾と同じ模様ファサードに特徴がありますが、こちらは隈さんではありません。日建設計の設計です。
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和モダン
同社リリースによると「低層部には透明感のある開放的なガラスカーテンウォールと黒の花崗岩を使用して「重厚感」を、高層部には和文様を表現した外装スクリーンを設けることで「伝統性」を表現」とのことです。
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こちらはかつてのキャバレー白菊の跡地で、西角にあたります。印傳の伝統が和モダンで映えます。甲州印傳第13代上原勇七によるショウルームです。