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歴史的なアールデコ芸術とフランス絵本の展覧会が東京都庭園美術館で同時開催!

2018年3月21日(水) 〜 2018年6月12日(火)

ポイント!
  • 東京都庭園美術館で、建物公開展と鹿島茂氏コレクションの展覧会を同時開催!
  • 年に一度の建物公開展は、歴史を感じる数々のみどころが満載
  • フランス文学者鹿島茂の貴重なフランス絵本コレクションも展示

東京都庭園美術館 本館 正面外観
東京都庭園美術館 本館 正面外観

東京都庭園美術館では2018年春、 「建物公開 旧朝香宮邸物語」 と「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」 2つの展覧会を同時開催。桜の開花時期の金、土は夜桜も楽しめる。

年に一度の建物公開展

旧朝香宮邸 正面玄関
旧朝香宮邸 正面玄関

旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館本館・重要文化財)は、朝香宮両殿下のパリ滞在と1925年に同地で開催されたアール・デコ博覧会への訪問がきっかけとなって誕生した。戦後、吉田茂の外務大臣公邸として使用され、サンフランシスコ講和条約締結の構想を含む、重要な局面におけるひとつの舞台でもあった。この世界でも稀に見るアール・デコ様式の館には、建物を往来した人々の歴史と記憶が宿っている。

歴史を感じる数々のみどころ

  • 歴史を辿る1933年竣工のアール・デコの館(旧朝香宮邸・本館)の歴史を辿り、誕生から、戦後、吉田茂元首相の外務大臣公邸時代、迎賓館時代の記憶を辿る。

  • 館にゆかりの衣裳を展示
    ゆかりの衣裳が、現在の所蔵館である文化学園服飾博物館より里帰り。 また同博物館より、アール・デコの時代のドレスやバッグ等が出品され、宮邸の空間を華やかに彩る。

  • 展覧会の開催に併せ、記念書籍を刊行
    本展の開幕に併せ、旧朝香宮邸の歴史を1冊に纏めた書籍を刊行。

フランス文学者鹿島茂の貴重なコレクション

アナトール・フランス著/モーリス・ブテ・ド・モンヴェル絵『われらの子どもたち』1887年より©NOEMA Inc. Japan
アナトール・フランス著/モーリス・ブテ・ド・モンヴェル絵『われらの子どもたち』1887年より©NOEMA Inc. Japan

フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上に渡り収集を続け、これまで秘蔵されてきたフランスの子 どものための絵本コレクションを初公開。フランスにおいて子どもの本の時代が到来するのは19世紀半ば。世紀末からベル・エポックにかけて、カラーリトグラフの発達とともに、絵本も美しい色の挿絵に彩られ黄金時代を迎えた。
フランスの華やかな絵本の時代を築いた数々の作家たちの作品は、本展の大きな見どころの一つだ。
1930年代に入ると、フランスの絵本は、今日まで世界中で愛され続けるシリーズを生み出した。 誰もが目にしたことのある絵本の出版当時の味わいを堪能できるのも本展のもう一つの魅力だ。

華やかで繊細な絵本の見どころ

  • 鹿島茂氏の秘蔵コレクションを初公開
    膨大な数の西洋古書・版画のコレクターとして知られる鹿島氏。絵本コレクションは、氏いわく「時代を画するか否か」の視点で集められたとのこと。
  • フランス絵本にも描かれていた、可愛くないけど可愛い子どもたち
    例えば、怒られてすねてしまう女の子などの愛らしい子どもたちが登場する。
  • アール・デコ期に活躍した絵本作家アンドレ・エレ
    アンドレ・エレ(1871-1945)は、旧朝香宮邸建設のきっかけとなった1925年のアー ル・デコ博覧会のおもちゃ部門に玩具を出品するなど、まさにアール・デコ時代に活躍した作家。

関連したイベントも多数

講演会

  • 「宰相吉田茂が好んだアール・デコの館」
    講師は御厨 貴(東京大学名誉教授)。
  • 「ファッションのアール・デコ・リヴァイヴァル」
    講師は能澤慧子(東京家政大学教授)。
  • 「フランスの絵本―KawaiiとB.D.(バンド・デシネ)の起源」
    講師は鹿島茂(明治大学教授、フランス文学者)。

イベント

  • 「音楽で楽しむフランス絵本の世界 青柳いづみこによるドビュッシー『おもちゃ箱』」

ギャラリートーク

  • 担当学芸員による展示解説
  • 英国からのインターン生による英語版展示解説  など
ホリデー編集部

ホリデー編集部からのコメント

非常に盛りだくさんの今回の展示イベント。歴史ある作品の数々をじっくりと味わい、感じる機会を設けてみてはいかがでしょうか。

開催場所

イベント情報

アール・デコ・リヴァイヴァル!「建物公開 旧朝香宮邸物語」「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」

開催期間

2018年3月21日(水) 〜 6月12日(火)

休館日

2・4水曜日(3/28、4/11、4/25、 5/9、5/23)

開催時間

10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
3/23、3/24、3/30、3/31、4/6、4/7は20:00まで開館

  • 「宰相吉田茂が好んだアール・デコの館」
    5月19日(土) 14:00 〜

  • 「ファッションのアール・デコ・リヴァイヴァル」
    5月26日(土) 14:00 〜

  • ギャラリートーク・当館担当学芸員による展示解説
    4月6日(金) 14:00 〜

  • ギャラリートーク・英国からのインターン生による英語版展示解説
    4月13日(金) 14:00 〜
    ※上記3イベントについては予約参加費不要。

  • 「フランスの絵本―KawaiiとB.D.(バンド・デシネ)の起源」
    4月28日(土) 14:00 〜(事前申込制)
    ※3月29日より東京都庭園美術館ウェブサイトにてオンライン予約開始

  • 「音楽で楽しむフランス絵本の世界 青柳いづみこによるドビュッシー『おもちゃ箱』」
    3月30日(金) 18:30 〜(事前申込制)
    ※2月28日より東京都庭園美術館ウェブサイトにてオンライン予約開始
    ※いずれも当日有効の本展チケットが必要

料金

一般

900(720)円

大学生(専修・各種専門学校を含む)

720(570)円

中・高校生・65歳以上

450(360)円

※()内は前売り及び20名以上の団体料金。
※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と その介護者一名は無料。
※教育活動として教師が引率する都内の小中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料。

主催者

公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館

写真一覧

  • アナトール・フランス著/モーリス・ブテ・ド・モンヴェル絵『われらの子どもたち』1887年より©NOEMA Inc. Japan
  • 旧朝香宮邸 正面玄関
  • 東京都庭園美術館 本館 正面外観