“旧博物館動物園駅”一般公開記念!上野をテーマにしたインスタレーション初公開「UENOYESバルーンDAYS#2」開催
2018年11月23日(金) 〜 2019年2月24日(日)
- インスタレーションとして上野をテーマにした物語を鑑賞できる
- 障害の有無によらず展示を楽しめる空間構成と演出を体験
- 関連イベントとして、トークイベントやガイドツアー開催
社会包摂をテーマにしたプロジェクト「UENOYES(ウエノイエス)」として、「旧博物館動物園駅」の一般公開に合わせ、期間限定で新作インスタレーション作品が公開される。歴史的文化資源活用プログラムにおいて、京成電鉄株式会社と東京藝術大学との協働により、「旧博物館動物園駅」駅舎の一部を公開し、上野における歴史的建築物の魅力も伝える。この作品展示をきっかけに、旧博物館動物園駅は人々が交流できる文化のプラットフォームに生まれ変わる。そして駅舎が位置する一帯は、上野文化の杜新構想において、周辺地域と上野公園をつなぐポイント「アート・クロス」として、上野エリアにおける新たな文化拠点を目指す。
本作は上野でのリサーチを基にした物語を読み解きながら鑑賞するインスタレーションである。演出家の羊屋白玉は、国立科学博物館と恩賜上野動物園、京成電鉄株式会社の人々の声を集めてオリジナルストーリーを書き下ろし、舞台美術を手がけるサカタアキコが空間を構成した。会期中の駅舎内では、地上と地下を交差する音楽が響きわたる中、案内人が来場者を迎える。また、本作で展示される国立科学博物館研究員・森健人が手がけた動物の骨格標本3Dプリントレプリカは、目の見えない人/見えにくい人など誰もが触れて体感でき、障害の有無によらず展示を楽しめるUENOYESならではの空間構成と演出が体験できる。
プロジェクト概要
UENOYESバルーンDAYS#2
・旧博物館動物園駅「アナウサギを追いかけて」
上野のリサーチを基に演出家・羊屋が書き下ろした物語を読み解きながら鑑賞するインスタレーション作品。
演出
羊屋白玉
美術
サカタアキコ
制作協力
森健人
※入場方法など詳細についてはUENOYES公式webサイトを要確認。また、鉄道業務に関する緊急の事態には、作品を鑑賞できない場合あり。
関連イベント
トークイベント「旧博物館動物園駅の公開トーク」
参加アーティストやプロジェクトに関わった専門家や地域の人々とのトークイベント
日時
2018年11月24日(土) 11:00 〜11:50
場所
上野恩賜公園野外ステージ(水上音楽堂)
参加費
無料
登壇者
羊屋白玉、サカタアキコ、森健人、森徹(上野の杜芸術フォーラム代表)、ほか
司会
日比野克彦(UENOYES総合プロデューサー)
触れる鑑賞ツアー
目の見えない/見えにくい人も参加できる、パフォーマーによるガイドツアー
監修
羊屋白玉、森健人
日時
公開日全日 11:00〜/ 12:00〜/ 14:00〜/ 15:00〜
定員
各回10名 ※要事前申込 お申込はこちらから
参加費
無料
※車椅子利用者向けの鑑賞案内は、会場の都合により毎週金曜日13:00(祝日を除く)に開催される。
参加希望者は事前に要問い合わせ。⇒toiawase@ueno-bunka.jp
参加アーティスト、制作協力
羊屋白玉(ひつじや しろたま)
「指輪ホテル」芸術監督。劇作家、演出家、俳優。2001年同時多発テロのさなか、ニューヨークと東京をブロードバンドで繋いだ作品以降、海外公演が続く。越後妻有アートトリエンナーレ、札幌国際芸術祭など、国内での芸術祭では、都市や自然の中で土地の方々と恊働しサイトスペシフィックな作品を発表。アジアと女性と舞台芸術の通奏低音を担うべく亜女会を設立。『ニューズウイーク』日本版の「世界が認めた日本女性100人」に選ばれる。
サカタアキコ
造形作家。1992年武蔵野美術学園彫塑科在学中より「指輪ホテル」美術を担当。2010年動物モチーフを中心としたオーダーメイドブランド「DIET CHICKEN」始動。「アサクサコレクション2013」では手描きの鯉の衣装を製作、小島ケイタニーラブ作曲指揮のマーチング鯉バンドを結成し浅草の町を行進した。トクマルシューゴ主催「TONOFON FESTIVAL2010〜2017」ではコラボグッズを製作。
森健人(もり けんと)
国立科学博物館・動物研究部 支援研究員理学博士。
2015年東京大学大学院理学系研究科にてラッコの股関節に関する論文で博士号を取得。現在はフォトグラメトリーによる博物館自然史標本の3Dモデル化とその活用をテーマに研究している。なお、本展作品の一部は、JSPS科研費JP17K12967の助成を受けた研究の一環であり、成果の一部である。
旧博物館動物園駅について
1933年12月京成電鉄株式会社の駅として開業。当時、駅舎の建設予定地が御料地であったため、御前会議での昭和天皇の勅裁を受けての建設となった。こうした事情が考慮されてか、駅舎内外の意匠は西洋風の荘厳なつくりとなっている。開業以後、東京帝室博物館(現・東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として利用されてきたが、利用者の減少により、1997年に営業休止、2004年に廃止となった。2018年4月19日(木)付で、鉄道施設として初めて、特に景観上重要な歴史的価値をもつ建造物として「東京都選定歴史建造物」に選定された。京成電鉄株式会社では、歴史的価値が認められたことを契機として改修工事を実施し、補修や清掃を行うほか、昨年6月の国立大学法人東京藝術大学との連携協定により、同学の美術学部長でありUENOYES総合プロデューサーの日比野克彦がデザインした出入口扉を新設される。
UENOYESとは
「UENOYES」は、上野文化の杜新構想実行委員会(台東区上野公園)とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)が今年度より実施する、社会的包摂文化芸術創造発信拠点形成プロジェクトである。
上野公園とその周辺地域を舞台に社会包摂をテーマにした様々な文化芸術事業を展開し世界に向けて発信して行く。
2018年9月28日(金) 〜 30日(日)には上野恩賜公園を舞台に「UENOYES バルーンDAYS 2018」を開催した。2018年11月23日(金・祝) 〜 25日(日)には「UENOYES バルーンDAYS#2」として3daysイベントを実施予定だ。
※プログラムは変更となる場合有り。
ホリデー編集部からのコメント
インスタレーションとして、見て触って楽しめるので、上野の触れたことない魅力が堪能できるかも♪
開催場所
イベント情報
UENOYES バルーンDAYS#2
開催期間
2018年11月23日(金・祝) 〜 2019年2月24日(日)までの毎週金・土・日曜日
※12月28日 〜 30日を除く計39日間
開催時間
11:00〜16:00
※最終入場は15:30まで(定員制・混雑時は入れ替え制)
料金
無料
主催者
上野文化の杜新構想実行委員会、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)