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至上の印象派展【ビュールレ・コレクション】が国立新美術館で開催!

2018年2月14日(水) 〜 2018年5月7日(月)

ポイント!
  • あまりにも豪華すぎる作家たちの作品を一度に観賞できる
  • ビュールレのコレクターとしての視点が感じられるコレクションの全貌がみられる最後のチャンス
  • 近代美術の精華ともいえる出展作品64点のおよそ半数が日本初公開

©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)
©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)

Highlights 見どころ紹介

見どころ1 「至上の印象派コレクション」

今回の展覧会には、作品も作家名も、どこかで見たことのある、聞いたことのある作品ばかりが揃う。「この絵はビュールレが持っていたのか!」 と驚く作品が数多く登場するだろう。ドラクロワ(1798-1863)、ドガ(1834-1917)、マネ(1832-1883)、ルノワール(1841-1919)、ファン・ゴッホ(1853-1890)、ゴーギャン(1848-1903)、モネ(1840-1926)、セザンヌ (1839-1906)、マティス(1869-1954)、ピカソ(1881-1973)... あまりにも豪華すぎる作家たちがこの展覧会で競演する。なかでも、傑作中の傑作が揃 うビュールレ・コレクションの印象派・ポスト印象派の作品は、その質の高さゆえ世界中の美術ファンから注目されている。絵画史上、最も有名な少女ともいわれるルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》 とセザンヌの《赤いチョッキの少年》の 2 点は両巨匠の「最高傑作」として知られ、この 2 点だけでも十分に価値のあるコレクションといえる。

©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)
©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)

見どころ3 「出品作のおよそ半数が日本初公開」

ビュールレ・コレクションには、モネ、ファン・ゴッホ、セザンヌなどの傑作が数多く含まれており、今回、近代美術の精華ともいえる作品64点を展示しているが、その半数は日本初公開だ。なかでもモネの代表作の一つである《睡蓮の池、緑の反映》は、ビュールレがパリ郊外のジヴェルニー(モネが一連の睡蓮作品を描いた場所)に実際に足を運び、自分の目で見 て購入を決めた作品であり、これまでスイス国外から一度も出たことのなかったおよそ高さ2 メートル×幅4メートルの大作だ。日本でまだ見たことのないモネの「睡蓮」。門外不出といわれたモネの最高傑作をこの機会に観賞したい。

©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)
©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)

見どころ3 「全て、一人のコレクターが集めました」

こうした傑作の数々は、ドイツに生まれ、スイスで後半生をすご したエミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956)が集めた。学生の頃から美術に興味を持っていたビュールレだったが、 第一次世界大戦と第二次世界大戦を経験し、美術とはかけ離れた 世界で実業家として成功、富を築いた。しかし、目まぐるし く状況が変化する世界と自身の仕事を通じ、やはり彼にとっての 心の拠りどころは美術だった。時間を見つけては、チューリヒの 邸宅の隣にある別棟で自身のコレクションをひたすら眺め、絵画の世界に浸っていたというビュールレ。彼の死後、その別棟は美術館として改築され、コレクションが一般公開されていたが、スイス国外に彼の所蔵作品がまとまって公開されたのは過去に数回のみ、そして世界に大々的に報じられた2008年の 4 点の絵画盗難事件以来、一般公開が規制されてしまった(その後、4 点は無事に戻された)。そして2020年には、ビュー ルレが生涯を通じ財政的支援を続けてきたチューリヒ美術館に、 全てのコレクションが移管されることが決まっている。ビュー ルレのコレクターとしての視点が感じられるコレクションの全貌がみられるのはこれが最後となる。

©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)
©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)

Chapter 1 Portrait Gallery 肖像画

名作への期待に胸膨らませて会場を訪れた来館者を先ず迎えるのは、肖像画 の数々。17世紀のオランダを代表 する画家フランス・ハルスの傑作、《男の肖像》にはじまり、フランス古典主義の完成者アングルが愛情を込めて描き出 した妻の肖像、さらには友人シスレーを モデルにルノワールが描いた若き日の半身像など、各時代を彩る名人たちの筆による個性豊かな肖像画が並ぶ。これらの作品により、西欧絵画200年の伝統 とその表現の推移、さらにビュールレ・コレクションの広がりと厚みを体感することができる。

Chapter 2 European Cities ヨーロッパの都市

この章ではヴェネツィア、ロンド ン、パリといったヨーロッパの大都 市を描いた作品を観賞できる。ビュールレ・コレクションの中核は、19世紀後半の印象派、ポ スト印象派の作品ですが、大学で美 術史を学んだビュールレは、自らの コレクションにも歴史的な広がりを与えたいと考えていた。18世紀前半のカナレットが描いた写真のようなヴェネツィアの風景。それか ら百数十年後の、色彩の中に全てが溶け合うようなモネのロンドンの風景。二つの作品は風景表現の歴史と画家の個性のあり方を明確に教えて くれる。

Chapter 3 French 19th Century 19世紀のフランス絵画

19世紀のフランス美術の最も大きな変化といえば、主題性が希薄になっていく点があげられる。つまり何を描くかで はなく、いかに描くか。神話や宗教、歴史といった、それまで最も重要と考えら れていた主題が後退し、風景や静物など、日常の何気ない一瞬を捉えたような作品が画家たちの関心の的となっている。この章では、ドラクロワやシャヴァンヌなど、古典的な主題を取り上げな がらその様式で近代への扉を開いた画家たちや、しばしば近代絵画の父と称せ れるマネを中心に紹介している。

Chapter 4 Impressionist Landscapes —Manet, Monet, Pissarro, Sisley 印象派の風景―マネ、モネ、ピサロ、シスレー

印象派の画家たちは、肖像、静物、風俗など様々な主題に挑戦したが、最も熱心に取り組んだ画題が風景だった。パリ近郊、セーヌ河畔の豊かな自然を舞台に繰り広げられる作品の数々は、描かれた時の光のきらめきや風のささやきを感じさせるほど、生き生きと表現されている。世界中の人々を魅了するこの美しい風景画が、誕生当時酷評されたことなど今では信じがたいものがあるが、それほどまでに自然を写し取る彼らの細やかな技法は革新的だった。

Chapter 5 ImpressionistFigures 印象派の人物―ドガとルノワール

印象派の画家の多くは風景や静物を得意としたが、ドガとルノワールの二人は主に人物に力を注いだ。そして人物を対象にしながら、そのポーズや動きに着目し、冷静なまなざしで一瞬の姿を画面に記録したドガに対し、ルノワールはモデルに寄り添うようにしてその生命の輝きを、豊かな色彩によって謳いあげた。対照的な個性を見せる二人 だが、長い伝統を誇る人物を中心に据えたその作品には、他の印象派の作家とは異なる、どこか古典的な趣が漂っている。

Chapter 6 Paul Cézanne ポール・セザンヌ

マネ、モネ、ルノワールなど、ビュールレ・ コレクションの印象派の傑作は枚挙に暇がありませんが、中でも白眉と言えるのがセザン ヌの充実したコレクションです。 6 点の出品作は、暗い情念を感じさせる初期のバロック的宗教画から、印象派の筆触を独自に展開させた風景画、最盛期の妻の肖像と自画像、キュビスムの先駆を思わせる最晩年の作品まで、この画家の作風の変遷を明らかにしている。そして、近代美術の金字塔ともいえる《赤いチョッキの少年》は、絵画を見ることの喜びのすべてを私たちに与えてくれる。

Chapter 7 Vincent van Gogh フィンセント・ファン・ゴッホ

セザンヌと並ぶポスト印象派の代表的画家ファン・ゴッホ のコレクションも大変充実している。 6 点の出品作はこの画家の様式の変遷をたどるのに十分な多様性を見せているが、それが僅か 6 年の間に描かれたものと知るとき、驚きと戸惑いが私たちを襲う。炎の人と呼ばれるこの画家が、いかにその短い生涯を燃やし尽くして作品を 生み出したのか、 6 点の作品が雄弁に物語る。そして、作者と作品とが分かちがたく溶け合い見るものに迫る、という体験もこのファン・ゴッホから始まる。

Chapter 8 French Early 20th Century Paintings 20世紀初頭のフランス絵画

20世紀初頭のフランス絵画19世紀後半のフランス絵画は、印象派やポスト印象派の画家たちによる造形的な探求が進み、20世紀のモダン・ アートへの道が用意された。一方で、造形的な探求 飽き足らず、人間の内面に迫ろうとする画家たちも世紀末になると登場し、20世紀絵画のもう一つの方向性を示す。この章では象徴派やナビ派、綜合主義などに分類さ れる、ヴュイヤール、ボナール、ゴーギャンといった画家たちの、時にメランコリック、あるいは謎めいた作品の数々を紹介している。

Chapter 9 Modern Paintings モダン・アート

この章ではピカソやブラックなど、20 世紀のモダン・アートを紹介している。ビュールレ・コレクションの大半は 1940年以降の10数年間に収集されているが、抽象絵画など当時の現代美術は含まれていない。コレクションの中で 最も新しいものは20世紀初頭のフォー ヴィスムやキュビスムなど、その後の絵 画の急激な変貌を予兆するモダン・アー トの一群の作家たちだ。僅かな時間の間に目まぐるしいほどの変化を見せる彼らの作品は、20世紀初頭の絵画革命の熱気を生き生きと伝えてくれる。

Chapter 10 A New Dimension in Painting 新たなる絵画の地平

ホリデー編集部

ホリデー編集部からのコメント

一度に有名な作品を観賞できるチャンス!美術館にあまり行ったことがなかった人も楽しめそうですね。

開催場所

イベント情報

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

開催期間

2018年 2 月14日(水) 〜5 月 7 日(月)

開催時間

10:00〜18:00
(毎週金・土曜日、4 月28日(土) 〜5 月 6 日(日)は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
※毎週火曜日休館(ただし5月1日(火)は除く)

料金

一般:当日券 1,600円 団体券 1,400円
大学生:当日券 1,200円 団体券 1,000円
高校生:当日券 800円 団体券 600円

  • 中学生以下無料
  • 団体券は国立新美術館のみ販売(団体料金の適用は20名以上)

申込方法

国立新美術館(開館日のみ)、 オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:768-619)、ローソン チケット(Lコード:31489)、イープラス、CNプレイガイド、楽天 チケット、コンビニ店頭(セブン-イレブン、サークルK・サンクス、 ローソン、ミニストップ、ファミリーマート)など ※手数料がかかる場合あり

写真一覧

  • ©Foundation E.G. Buhrle Collection,Zurich (Switzerland)
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