20世紀彫刻の要となる2人にフォーカス!「彫刻−ムーアとロッソを中心に」彫刻の森美術館で開催!
2018年3月7日(水) 〜 2018年10月28日(日)
- 野外作品を生み出したヘンリー・ムーア
- 絵画の技法を彫刻に活かしたメダルド・ロッソ
- 二人の作家を中心とした20世紀彫刻を楽しめる展示!
彫刻の森美術館ではコレクション展「彫刻−ムーアとロッソを中心に」が2018年3月7日(水) 〜 10月28日(日)の期間、本館ギャラリー Main Galleryで開催されている。「彫刻は野外の芸術である」と語ったヘンリー・ムーア。彫刻の概念や表現の幅を広げたメダルド・ロッソ。20世紀彫刻の要となる二人の作家を中心に所蔵作品23点が展示される。
ヘンリー・ムーア コレクション
「 ...ひとたび野外に出て陽を浴び、雨に打たれ、雲の移りゆきを感ずるときには、彫刻も生活の一部であるということがよくわかる... 」
これは、彫刻の森美術館の国際公募展「ヘンリー・ムーア大賞展」創設時(1979年)にムーアから寄せられたメッセージである。このムーアの言葉は、そのまま彫刻の森美術館の指針にもなった。イギリスの彫刻家ヘンリー・ムーア(1898〜1986)は、「彫刻は野外の芸術である」と語っている。自然の力で作られた形―小石や貝殻、流木、 動物の骨、火打石(フリント・ストーン)を、ムーアは「見つけたオブジェ」 とよび、尽きることない創作の源泉とした。ムーアの作品は、「母と子」「横たわる像」「内なるかたちと外なるかたち」の 3 つのテーマに分類することができる。その制作方法は、小石や骨などの自然のかたちからアイディアを得て最初に手のひらに乗る小さなマケット(雛型)を作り、風景の中に彫刻を置くことを想定しながら中間サイズの原型へと拡大した。 さらにいくつかの作品が選ばれて、2〜5mの野外作品となっている。
メダルド・ロッソ コレクション
19世紀から20世紀への変わり目に、彫刻の新たな可能性を切り開いたイタリアの彫刻家メダルド・ロッソ(1858〜1928)。その作品の多くは小型で、手法や素材から未完成にみえるほど。市井に生きる人々の哀歓を素描のように写しとったロッソの作品は、観るものの視覚や記憶に迫り、 強い印象を残す。ロッソの関心は、対象を三次元として捉えるのではなく、光が彫刻に及ぼす効果をそのまま表現することで、現実的な主題から得た瞬間の印象を刻印することにあった。ロッソは、彫刻を見るべき視点を特定し、絵画の明暗法やぼかしの技法を応用するなど、彫刻の概念や表現の枠を広げた。
ホリデー編集部からのコメント
20世紀の彫刻は従来の概念を超えた様々な工夫が凝らされたものばかり!彫刻の森美術館だからこその貴重な作品が見られます!
開催場所
イベント情報
コレクション展「彫刻−ムーアとロッソを中心に」
開催期間
2018年3月7日(水) 〜 10月28日(日)