有名ショコラティエ日本で初の展覧会「TRAVELS TRAVEL(LER)」開催!
2018年6月2日(土) 〜 2018年7月2日(月)
- ショコラティエ パトリック・ロジェの展覧会
- 「空想しながら鑑賞する」彫刻作品を展示!
- 展示デザインはリナ・ゴットメが担当
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3では2018年6月2日(土) 〜 7月2日(月)の期間、「TRAVELS TRAVEL(LER)」が開催される。
フランスのショコラティエ パトリック・ロジェは芸術家としての顔も持つ。フランス国内に9店舗、ベルギーに1店舗を展開している彼のブティック『パトリック・ロジェ』は、彼の研ぎ澄まされた感性と創造性への情熱を投影したチョコレートと彫刻作品による独創的な世界を発信し続けていて、前衛芸術のギャラリーのようと評されている。一方、彫刻作品のみの展覧会もパリ市内のクリスティーズ等のギャラリーで精力的に開催してきた。
パトリック・ロジェが日本で展覧会を開催する理由
21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3は私の東京展の会場として最適の場所である。 コンクリートとガラスによる建物は都心にありながら、緑に囲まれ、素晴らしい立地に恵まれている。 私のアトリエと同じように、ここに作品を展示し、活き活きと輝かせ、美しく花開く日をいつも夢見ていた。 ここは私の思考や作品を発表する理想的な場所。あらゆる芸術的創意が見事に調和する環境。 精神と意思に捧げられた神聖な祝祭の場。東京は、旅人が彫刻作品と共に続ける永遠の旅の中で避けては通れない地である。
パトリック・ロジェからのメッセージ
どこまでがチョコレートでどこからが彫刻なのか。この疑問の答えは作品の中に見つかるでしょうか。フォルムやひらめきに こだわらず粘土や石膏と格闘するロダンやブールデルやジャコメッティならこの単純なテーマにどのような答えを用意したでしょう。私はチョコレートで実体を作り、それに命を吹き込む本物の彫刻家です。アトリエで、きわめて短時間で仕上げた、 味覚を備えた造形芸術家です。空想しながら鑑賞する作品を通して、私は目撃者となる皆さんの人間性に問いかけます。おそらく私にとって彫刻は、挑発し、告発し、ときには糾弾するための手段なのです。 展示する作品は、私たちの行動や矛盾に疑問を投げかけます。決して最後の審判でも作用反作用の問題提起でもありません。 私の考えでは美しさはときに地球を破壊し、共に生きる人類を滅亡させる野蛮さや残忍性や単なる弱さのすぐ隣りにあると思うのです。
タイトル “ TRAVELS TRAVEL(LER) ” の意味
「空想しながら鑑賞する」という意味を込めている。
展示は、彫刻芸術のあらゆる可能性を追求し、フォルムと素材にこだわって、チョコレートを直に削った作品「北の国」から始まる。 ブロンズやアルミニウムの他に、大理石やコンクリート、さらに瑪瑙やダイヤモンドの原石までをも素材にしている。
作品のリズムや大きさは多種多様。空中に浮遊するものもある。 大きさの均衡を考えて、巨大な「三人の法王」、「旅する男」、「マンタ」と小さな作品「ロブスター」を対面させる。 幾つかの作品には併せてスケッチを展示し、皆さんの鑑賞を助ける。 そして、すべてのアイデアを構想し、スケッチを描いたのは、パトリック・ロジェだと鑑賞者に思い起こさせる。
この展覧会では、鑑賞することはある種の旅。
深遠な 30 点余の彫刻作品の世界を巡る旅により、鑑賞者は空想を膨らませ、作品の真の姿をとらえることができる。 鑑賞者ひとりひとりにそれぞれの空想の旅を提供する。
本展 キュレーター/ 展示デザイナー リナ・ゴットメ(LinaGHOTMEH)
パトリック・ロジェにとって日本で初めての展覧会となる本展は、彫刻作品の世界と鑑賞者をつなぎ、対話を促す展示デザインも見どころのひとつ。展示デザインを担当する建築家リナ・ゴットメは昨年、東京国立博物館 表慶館で開催された『フランス人間国宝展』 での空間演出でも注目された。国境や分野を越えて活躍するリナは、人間的な魅力と感性豊かな最先端の空間デザインによって国 際的評価を高めている。パリの設計事務所 DGT の仲間と共同で設計し、2016 年に竣工したエストニア文化の中心地エストニア国立 博物館は AFEX 2016 のグランプリに輝き、ミース・ファン・デル・ローエ賞(EU 現代最優秀建築賞)にもノミネートされた。
「21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催するパトリック・ロジェの展覧会のキュレーションおよび&展示デザインを担当することは大きな喜びです。本展は素晴らしいショコラティエによる彫刻作品の世界を訪ねるという旅に見立てた貴重な作品群の展示です。 エネルギッシュな作品群の裏側にある時間と出会い、それを理解し、体感する旅への招待です。 チョコレートからブロンズまで、手彫りから鋳造まで、味覚から視覚まで、このユニークな制作過程の面白さが心と感覚に訴えかける でしょう。食べられる象嵌から素材のフォルムまで、パトリック・ロジェは境界を越え、領域を横断し、人間を取り巻く世界の見方に新しい視点を発信します。
21_21 DESIGN SIGHT のコンセプトへの深い洞察に基づいて、領域を横断するこれらアートのフォルムに光を当てます。 個人的に大好きな都市 東京の個性的なギャラリー空間と、フランスの職人・アーティスト パトリック・ロジェの不思議なフォルム とのユニークな対話です」
リナ・ゴットメ
プロフィール
パリに拠点を置き、グローバルに活動するクリエイティブ事務所 Lina Ghotmeh - Architecture の創設者。数々の受賞歴をもつ空間デザイナー。
ヨーロッパ最大の現代アートの美術館 パレ・ド・トーキョー(パリ市立近代美術館)が建物と館内レストラン「レ・グラン・ヴェール」を改装したとき、リナはすべての家具を新たに設計し、 完璧なアーティスティック空間を創りあげ、「ベストレストランデザイン2017」を受賞。東京国立博物館 表慶館で開催された『フランス人間国宝展』(2017年)は「東京のベスト展覧会」に選出され、 「これからの 10 年間で先見性あふれる仕事をする建築家 10 人」のひとりとして、国際的に広く報道され高い評価も受けた。人間中心主義にあふれた、場所の記憶を受け継ぎつつ、新しい意味や価値を付与する建築空間の演出によって「未来志向の考古学者」と評されている。最近の活動には、パリのリノベーションコンペで優勝した木造 14 階建てビル「レアリマンテ・マセナ」の他、ベイルートの居住用ビル「ストーン・ガーデ ン」があります。フランス文化省のNAJAP 2007-8’建築賞や、フランス建築アカデミーの「ドゥジャン賞2016」も受賞している。
ホリデー編集部からのコメント
ショコラティエでありながら、彫刻作品を作っているなんてアーティスティックにものを生み出すのが好きなんだなと感心してしまいます…!
開催場所
イベント情報
TRAVELS TRAVEL(LER)
開催期間
2018年6月2日(土) 〜 7月2日(月)
※プレビュー日 6月1日(金)
開催時間
10:00〜19:00(入館時間は18:30まで)
※プレビュー日 6月1日(金) 17:00 〜19:00
休館日
火曜日
問い合わせ先
ハローダイヤル
03-5777-8600
オフィシャルサイト
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