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東京都写真美術館で「内藤正敏 異界出現」展を開催!

2018年5月12日(土) 〜 2018年7月16日(月)

ポイント!
  • 異色の写真家・内藤正敏の50年を超える軌跡をたどり紹介
  • 大きな戦慄と深い洞察を与えてくれる写真を展示
  • 内藤正敏の独自の世界観、生命観を捉えている

《死者供養をする老婆、恐山》〈婆バクハツ!〉より 1969年  ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
《死者供養をする老婆、恐山》〈婆バクハツ!〉より 1969年  ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

この度東京都写真美術館は、「内藤正敏 異界出現」展を開催する。

「内藤正敏 異界出現」展

この展示では異色の写真家・内藤正敏の50年を超える軌跡をたどり紹介する。この作家は60年代の初期作品において、化学反応で生まれる現象を接写して生命の起源や宇宙の生成の姿を捉えた。その後、山形県・湯殿山麓での即身仏との出会いをきっかけに、60年代後半から80年代にかけて、主に東北地方で民間信仰の現場に取材した婆バクハツ・遠野物語など刺激的な写真シリーズは次々と発表した。また自らの写真に触発された民俗学研究も手がけ、東北と江戸・東京、科学と宗教といった異質なテーマを交差させ、日本文化の隠された思想体系を発見する研究論文をこれまでに多数発表してきた。90年代以降は、そうした研究と自身の想像力を融合させ、修験道の霊山における空間思想を解読するシリーズ神々の異界を手がけている。「モノの本質を幻視できる呪具」である写真と、見えない世界を視るための「もう1つのカメラ」である民俗学を手段として、現世の向こう側に幻のように浮かび上がる「異界」を発見する人、内藤正敏。そのヴィジョンは、今日の私たちに大きな戦慄と深い洞察を与えてくれるはず。主な写真シリーズを通して、その50年を超える足跡をたどるとともに、その表現に通底する独自の世界観、生命観を捉えている展示になっている。

ホリデー編集部

ホリデー編集部からのコメント

学者であり写真家でもある異質な経歴を持った内藤正敏。
異質だからこそ深みのある写真に出会うことができそう…!

開催場所

イベント情報

「内藤正敏 異界出現」

開催期間

2018年5月12日(土) 〜 7月16日(月・祝)

開館時間

10:00〜18:00

休館日

毎週月曜日(7月16日(月・祝)は開館)

料金

一般700円/学生600円/中高生・65歳以上500円

オフィシャルサイト

写真一覧

  • 《死者供養をする老婆、恐山》〈婆バクハツ!〉より 1969年  ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
  • 《お籠りする老婆 高山稲荷》〈婆バクハツ!〉より 1969年  ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
  • 《びんずる尊と羽黒鏡、海向寺、出羽三山神社》〈出羽三山の宇宙〉より 1984年  発色現像方式印画 作家蔵
  • 《富士山》〈神々の異界〉より 1992年 発色現像方式印画 作家蔵