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「チームラボアスレチックス運動の森」お台場にオープン!身体で世界を捉え、立体的に考えるアスレチック!

2018年6月1日(金)から

ポイント!
  • 「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトに1万平米にも及ぶ広大なアスレチックが2018年初夏、誕生!
  • チームラボの開発した「ポヨンポヨン空間」「光の立体ボルダリング」などこれまでになかったアスレチック。
  • アートでできた空間を、自らの身体を使って探索し、他者と新しい体験を創り出す、世界に類を見ない新しい空間になっている。

チームラボは、「身体で世界を捉え、そして立体的に考える!」というコンセプトの基、「チームラボアスレチックス 運動の森」プロジェクトを開始。
2018年初夏に、東京・お台場にオープンする1万平米にも及ぶ「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:teamLab Borderless(以下、チームラボボーダレス)」の一部分に、フラッグシップとして、「運動の森」がつくられる。
https://www.teamlab.art/jp/e/borderless/

チームラボアスレチックス 運動の森とは

「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトに、脳の海馬を成長させ、空間認識能力を鍛える新しい「創造的運動空間」。
「光の立体ボルダリング」や「高く飛び跳ねられたり沈んだりする空間」、「空中の揺れる吊り棒渡り」や、「重力に逆らったような動きをする光の立体物に埋め尽くされた空間」、「地球が裏返ったような世界」、そして、「高低差のある斜面で創られた立体的な大空間」など、複雑で立体的な空間で、身体ごとインタラクティブなデジタルアート空間に没入することができる。それによって、強い身体性を伴った創造的体験が生み出されるのだ。

コンセプト

身体による立体的思考

学校では、身体を固定されている

学校のテストは、「席に座って一人で静かに」受けさせられる。このことに象徴されるように、これまでの知は、身体を固定して、情報量を限定した状態で脳を動かすことだった。「1+1=」という問題があったとして、その情報量は数バイト。つまり、身体を捨てている状態で、言語や数字という、情報量で言うと極めて少ない情報を脳で処理している状態を「知」と呼び、学校で訓練されてきたのだ。ところが、ぱっと自分の周りを直接見渡したならば、世界は、圧倒的な情報量でできていることに気づくだろう。

人間や世界に関わっていく力

社会性、そしてリーダーシップやコミュニケーション能力、もしくは「空気を読む力」や「人に好かれる力」など様々な言葉があるが、どれも、人間や世界に関わっていく力を指している。そのような力は、周りにいる人々の表情や態度、周りを見渡した状況など、空間における刻々と変わる膨大な情報量を処理している非常に知的な活動である。そしてそれは、学校での勉強のように、身体を固定して限定された極小の情報量に対して働かせる知性とはだいぶ違う知的な活動なのである。

人間は身体で世界を捉え、身体で考えている

人々が感動する物語を創ったり、話したりすること、それは、正しく文章を書く訓練をいくらしたところでできるようにはならないだろう。自らの身体で世界を切り開いていく中で培われた経験から、その物語は紡ぎだされているのだ。
人間はもっと身体で世界を捉え、身体で考えているのである。

身体は巨大な情報ネットワーク

実際、脳が身体に指示しているだけではなく、身体は、体の中のあらゆる臓器や細胞が、ダイナミックな情報交換を繰り広げている、巨大な情報ネットワークであることがわかってきている。例えば、身体を動かす筋肉や骨が、海馬(記憶や空間認識能力に関わる脳の部位)の発達や海馬へ記憶することの指示をしていることがわかってきているのだ。

「空間認識能力」は「言語能力」や「数学力」に匹敵するほど重要

近年、物体同士の空間的な関係を理解し、記憶する能力である「空間認識能力」が「言語能力」や「数学力」に匹敵するほど重要だといわれている。空間認識能力はクリエイティビティやイノベーションにおいて主要な役割を果たしうるといわれているのだ。
そして、「空間認識能力」に関係する海馬は、自らの身体によって多様で複雑な空間を探検し歩き回ることで発達することもわかってきている。ネズミの実験では、多様で複雑な空間を探索したネズミの海馬は、そうではないネズミの4万倍も多くの神経細胞を持ち、海馬の体積を15%増加させ、高い空間認識能力を持つという。しかし、現代の多くの子供は外で自由に遊べていない。ある調査によると、1981年から1997年の間に米国の子供が自由に遊ぶ時間は25%も減少しているのだ。
※ 米国の科学雑誌「ノーティラス」For Kids, Learning Is Moving
http://nautil.us/issue/40/learning/for-kids-learning-is-moving

「立体的な思考」

空間認識能力とは、空間だけの話ではない。それは、立体的に世界を捉えたり、立体的に物事を考えたりする能力に繋がっていくものだと考えられており、それを「立体的思考」、そして、さらに高次元で考えることを「高次元的思考」と呼ぶ。

卵の黄身は、卵の殻を割らずに取り出すことができる

卵の殻を割らずに、卵の黄身を取り出すことができるか?
卵を割らずに黄身を取り出すことはできないと考えてしまいがちだが、それは我々が3次元で考えているからだ。でも、4次元で考えれば、卵を割らずに黄身を取り出すことができる。3次元空間にいる僕らにはあまり想像ができないかもしれない。

難しいので、今度は、目玉焼きを2次元な平面なものとして、目玉焼きで考えてみよう。我々が存在する3次元の世界では、目玉焼きの黄身を、上から取ればいいので、白身を壊さず簡単に黄身を取り出すことができる。しかし、2次元の平面世界では、空間はなく、我々は目玉焼きと同じ平面にいることになる。そのため、目玉焼きの黄身を取り出すためには、目玉焼きと同じ平面を通らないといけないので、白身を壊さないと絶対に黄身を取ることはできない。

そのように平面的に考えることと、立体的に考えることは、言葉通り、次元が違うのだ。次元が違うということは、モノの見方や考え方、そして解決方法が全く違うということである。

都市は平面に囲まれ、紙や本、テレビやスマートフォンも平面

森や山など自然界には平面はなく、複雑で立体的だ。人間は身体によって立体的な空間を認識していた。しかし、都市には平面しかない。そして、紙や本、テレビやスマートフォンも平面。知らず知らずに身体を捨て、頭だけで世界を平面的に認識しているのだ。世界を平面で認識していると、思考は平面的になる。例えば、あなたが働いている会社に組織図という「図」があるならば、あなたの組織は平面的であり、組織には、当たり前のように、平面的な思考が蔓延しているのである。

「身体による立体的思考、高次元的思考」

人間は身体で世界を捉え、身体で考えている。複雑で立体的な世界を自らの身体で探索するとき、人は、世界を身体によって立体的に捉え、思考は立体的になっていく。チームラボではそのように考えている。「身体による立体的思考、高次元的思考」を高めてほしい、そのように考えて、「チームラボアスレチックス:運動の森」というプロジェクトをはじめた。

作品

ポヨンポヨン宇宙/Boing Boing Universe

teamLab, 2018-, Interactive Digital Installation, Sound: DAISHI DANCE

https://www.teamlab.art/jp/w/boing/

チームラボが開発した、特殊な布が張り巡らされた「ポヨンポヨン空間」。自分がいる場所が沈んだり、普段より高く飛び跳ねられたり、近く人が飛ぶことで跳ね上げられたりする。

この作品のテーマは、宇宙の星々の一生だ。

この空間で人々は、時空世界のひずみをつくり、そのひずみが、宇宙空間の星屑(チリ)とガスを引き寄せ、星を誕生させたり、星を成長させたりする。星は一生(寿命)を終えると、宇宙を漂う星屑と星雲にもどり、新しい星の源となる。
集まった星屑(チリ)とガスの量によって、星の大きさや質量(重さ)が変わっていく。非常に大きく重い星は、やがてブラックホールになり、周りのものを吸い込んでしまう。

光の立体ボルダリング /Three-dimensional Light Bouldering

teamLab, 2018-, Interactive Digital Installation, Sound: DAISHI DANCE

https://www.teamlab.art/jp/w/bouldering/

チームラボが開発した、輝く玉石が、空中の3次元上に配置された空間。3次元上の玉石(ボルダー)を登るという意味での、立体ボルタリング。
空間に輝く玉石をホールドにして、両手両足を立体的に使って、空中を立体的に進んでいく。

人々は、固有の色に輝くバッジをつけて、その色に輝くホールドをルートに進んで行く。自分の色に輝くホールドだけを使って進むと、隣のホールドや、バッジが呼応し、同じ色に輝き、色特有の音色を響かせる。そしてそのまわりのホールドやバッジも連続的に呼応していき、自分の色のホールドだけをうまく使って進めば進むほど、光が呼応する範囲は広がっていくのだ。

人々の位置を検知しているので、ルートはリアルタイムに更新され、互いに交差しないように新しいルートが生まれていく。

色取る鳥の群れの空中吊り棒渡り/Aerial Climbing through a Flock of Colored Birds

teamLab, 2018-, Interactive Digital Installation, Sound: DAISHI DANCE

https://www.teamlab.art/jp/w/colored-birds

チームラボが開発した、ロープで吊られた棒が、連結され、立体的に空中に浮かんでいるもの。人々は、落ちないように、その棒を使って空中を立体的に渡っていく。棒は連結されているため、人による棒の動きが、連結している他の棒に影響を与える。
選択するルートによって棒の組み方が違い、さまざまな棒の連結のされ方によって、それぞれ違った体験となるのだ。

空間では、鳥の群れが自由無礙に飛び回っている。鳥の群れは、吊り棒に立つ人々を避けて飛び、人々は、それぞれ固有の色を持ち、鳥は、人の近くを飛ぶ時、その色を取って、その色に変化していくという。

数千から数万の鳥の群れの動きは、美しく神秘的で、まるで1つの巨大な生命体のようにも見える。群れには、リーダーもいなければ意思疎通もなく、となりの仲間が動くと自らも動くというような単純な規則で動いているとされているが、数百羽の群れでほぼ同時に起こることの生理学的なメカニズムは謎に包まれている。そこには、人間がまだ理解していない普遍的原理の存在があるかのようだ。何にせよ、群れによって染められていく空間の色彩は、全体としての意思はなく、人々の存在の影響を受けながら、一羽一羽がプリミティブな規則で動くことで、意図のない複雑で美しい色彩で空間を染めていく。

作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、変容し続けるため、今この瞬間の絵は二度と見ることができないものだ。

グラフィティネイチャー 山山と深い谷/Graffiti Nature - High Mountains and Deep Valleys

teamLab, 2016-, Interactive Digital Installation

https://www.teamlab.art/jp/w/deepvalleys/

高低差のある斜面で創られた立体的な大空間に、みんなが描いた様々な生きものたちが生息する世界である。世界には高い山や深い谷があり、生きものたちは山を越え谷を越え、どんどん広がっていく。あなたが描いた生きものも、この場所のどこかにいるので、探してみよう。
そして、あなたやみんなが描いた蝶は、この空間を超え、フロアもまたぎ、作品の境界を越えて他の作品の中にも、飛んでいくのだ。

生きものたちは、他の生きものを食べたり食べられたりしながら、共に同じ1つの生態系をつくっている。
あなたが描いて生まれた生きものは、他の生きものを食べると増えていき、蝶は、花がある場所で増える。生きものたちは、他の生きものに食べられたり、他の生きものを食べられなかったりすると死んでいなくなっていく。
ワニは人が踏みすぎると死んでしまうし、花は、あなたがじっとしているとたくさん咲く。逆に、踏んで歩き回ると散ってしまうのだ。

重力にあらがう生命の森/Weightless Forest of Resonating Life

teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

https://www.teamlab.art/jp/w/weightless

重力に逆らったような動きをする様々な光の物体に、立体的に埋め尽くされた空間。
地面に立っている物体たちは、重力に逆らっているかのように立ち続けける。また、自由に空中を浮遊する物体たちも、重力に逆らっているかのように、天井に立ち続けるのだ。

光の物体は、それぞれ自立していて、ゆっくりと呼吸しているかのように強く輝いたり消えたりしている。空間の中央付近に置かれているサボテンのような物体や、空中に浮遊する物体は、自由に位置を動かすことができる。

光の物体は人に押され倒れかけると、それぞれ光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、その近隣の物体は呼応し、同じ光の色に変化し音色を奏でる。そして次々にそのまわりの物体も連続的に呼応していくという。

向こうの方から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識することになるだろう。

裏返った世界の、つながる!巨大ブロックのまち/Inverted Globe, Giant Connecting Block Town

teamLab, 2018-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

https://www.teamlab.art/jp/w/inverted-globe

地球が裏返ったような、すり鉢状の空間。
家や駅の形をした巨大なブロックを置いて、車や電車など、いろいろな乗り物を走らせ、輸送を発達させることで、街を発展させていくものだ。

同じ種類のブロックが近くに置かれると、それらは繋がって、乗り物が走り出し、ブロックをうまく繋げていくと、乗り物はどんどん進化していく。ヘリコプターはビルから飛び、ヘリコプターから見た世界が、上空のスクリーンに映し出される。
また、世界には川が流れていて、雨が降ると川が氾濫し、水が街に流れ込んでしまう。 しかし、池のブロックで水路を造り、水路を海につなげると、川の氾濫が治まるのだ。

つぶつぶの滝、 全身ですくうと小さきも大きなうねりとなるだろう / Waterfall Droplets, Little Drops Cause Large Movement 

teamLab, 2018-, Interactive Digital Installation, Sound: teamLab

https://www.teamlab.art/jp/w/droplets

たくさんの水の粒が落下し、グラフィティネイチャーの深い谷に流れ込む。それらの水の粒は、下の世界へとしみ込んでいく。
水の粒は、1つだと、跳ね返ったりと、ボールのようにふるまうが、全身ですくって、溜めて集合させると、ゆらゆらと、液体の水のようにふるまう。
粒は、漏れたりして集合から離れると、また、1粒のボールのようにふるまいはじめる。
1粒1粒の粒は、1粒でも、集合していても、いつも全く同じ単純な物理的な動きをしているが、たくさんで集合した時は、1粒の時からは想像もつかない全く違った現象を作り出す。

MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderlessとは

森ビルとチームラボが共同で主催する、境界のないアートでできた世界を、自らの身体をつかって探索して、他者と共に新しい体験を創り出していく、世界に類を見ない全く新しい世界だ。

520台のコンピューター、470台のプロジェクター、10,000㎡の圧倒的なスケール感と複雑で立体的な空間が特徴。

境界のない作品は、部屋から出て通路を移動しはじめ、他の作品とコミュニケーションし、時には他の作品と融合する。作品は、他の作品との境界がなく、そして、人々との境界をなくし人々を世界に没入させ、人々の他者との境界を連続的なものにしていくだろう。そのような作品群による、境界のない1つの世界、『チームラボボーダレス』を創ろう。

ホリデー編集部

ホリデー編集部からのコメント

チームラボと森ビルの強力タッグで生まれた、広大で複雑かつ立体的な空間。これまで見たこともないようなアスレチックで、思いっきり体を使いながら思考能力が鍛えられる。子供だけでなく、大人もぜひ体験してほしい。

開催場所

イベント情報

チームラボアスレチックス運動の森 オープン

開業時期

2018年初夏(予定)

写真一覧