もんじゃ焼きとは
「粉もの」料理の一つで、小麦粉を水に溶き、キャベツ、揚げ玉、切りイカなどの具材を入れて鉄板で焼く料理です。お好み焼きに似た食べ物ですが、生地の粉液比が非常に低いうえに、ソースなどの調味料を一緒に混ぜ込んでしまうため、加熱後の鉄板においても糊状で固形化しません。そのため、小さなコテを用いて食べるのが一般的です。
もんじゃ焼きの起源は、安土桃山時代の茶菓子「麩の焼き(ふのやき)」にまで遡ります。麩の焼きは小麦粉を水で溶いて薄く焼き、味噌や砂糖などを焼き上がった生地に塗ってから巻いたもので、現在の日本で定着されているお好み焼きの原型といわれています。これがのちに関東ではもんじゃ焼きに、関西では「混ぜ焼き」を特徴とした関西風お好み焼きとして定着しました。
「麩の焼き」から「もんじゃ焼き」に変化する間には、麩の焼きの味噌の代わりに餡を巻いたのが「助惣焼(すけそうやき)」、小麦粉やうどん粉を水で溶いた茶わん1杯程度の汁に、黒みつやしょう油を入れ、駄菓子屋で焼いて食べる軽食「もんじやき」という過程があり、その後もんじゃ焼きが誕生したといわれています。
都内では月島や浅草が有名です。中央区月島には、約50軒以上が集まる「月島もんじゃストリート」があります。目の前で焼かれる香ばしい香りと熱々の様々な食感は、現地だからこそ味わえるご当地グルメの醍醐味です。
もんじゃ焼きの作り方
まずはもんじゃの具材と生地を準備しよう
生地は小麦粉を多めの水で溶いてソースなどで味付けします。次に生地の中に具となるキャベツ、さきいか、揚げ玉などを入れます。
具材については地域やお店によって様々で、ベビースターラーメン、餅、チーズ、明太子、豚肉、桜えび、焼きそばなどを入れる事もあります。
具材が準備できたらいよいよ鉄板で焼いてみよう
まずは具材だけを鉄板にのせ、細かくしながら炒めます。
炒めた具材でドーナツ状に土手を作り、その中に生地を流しこみます。火が通っていくにつれて生地の水分が蒸発していくので、お好みのタイミングで具材と混ぜ合わせます。
焼き加減に応じて生地の外側から食べていきます。この際、生地をヘラで押し付けて焦がします。焦がし具合は人それぞれですが、食べ進めながらおこげの風味や食感が楽しめます。
実際に食べに行ってみた!
今回Holiday編集部は東京・月島にあるもんじゃストリートに行って実際にもんじゃを食べてみました。もんじゃ店の老舗「おしお」は月島だけで6店舗展開している人気店です。その中でも落ち着いた雰囲気が評判の「和(なごみ)店」に今回お邪魔しました。
コメント
もんじゃをつくる工程はひとつのアクティビティのよう。1つめは店員さんの腕さばきを堪能し、2つめは自分たちでチャレンジして食べてみました。土手をうまくつくれるか不安でしたが、うまく焼けたときの感動はひとしお。楽しみたいという気持ちもお腹も満たされるもんじゃは最高の食べ物だなと感じました。おしお和店はメニューも豊富で、定番からベビースターもんじゃといった個性あるものまで、自分好みのもんじゃを食べることが出来ます。席もテーブル席と座敷があるので、お子様連れにもよさそう。熱々のもんじゃをぜひ堪能してください!