山王神社
長崎県長崎市坂本2丁目6-56
慶安元年(1648年)に創建された山王神社。長崎を訪れた幕府の老中・松平信綱が景色が近江の比叡山の麓に似ていて、地名も《坂本》と同じという事から、ここに比叡山坂本に置かれている山王権現を勧請することになったと伝わります。
地元の方は「山王さん」と呼んで親しんでいましたが、昭和20年(1945年)、原爆により社殿は倒壊、他の建物もすべて焼けてしまったと言います。
境内の入り口にそびえる2本の楠(クスノキ)も被爆し、枯れ木同然となったそうです。しかし、2か月後、樹木の裏側から新芽が芽吹き徐々に樹勢を盛り返し枝葉を茂らせていったのです。