梅川の像
兵庫県尼崎市潮江1丁目21999年、彫刻家の日高頼子氏、文楽人形遣いの吉田文雀氏より設置。
近松門左衛門の作品の一つで人形浄瑠璃の演目の一つ「冥途の飛脚」で登場するヒロイン梅川の像。
亀屋忠兵衛は大和国新口村の大百姓勝木孫右衛門の子であったが、大坂淡路町の飛脚問屋亀屋の養子であった。
亀屋の養父は死去、忠兵衛は店を継ぐ立場であったが、新町の遊女梅川に恋して帰宅せず、店の業務は疎かであった。
日没後、忠兵衛は友人の丹波屋八右衛門から、届いたはずの八右衛門宛の江戸為替五十両が届かない理由を問われた。
忠兵衛は梅川が田舎の客に身請けされそうになったので、手にしていた八右衛門宛ての五十両を手附けに使ったと打ち明けたが。