境目谷古墳(應神天皇皇子大山守命那羅山墓)
奈良県奈良市法蓮町応神天皇皇子大山守命墓(オホヤマモリの命)
謀反を起こした応神天皇の皇子であるオホヤマモリの命の屍體をば奈良山に葬りました、と古事記にある。
応神天皇の崩御後、兄である自らが皇太子になれなかったことを恨んでいた大山守命は密かに皇位を奪おうと謀り、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)皇太子を殺害するために数百の兵を挙げた。しかし、この謀は前もって大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)と菟道稚郎子皇太子の察知するところとなり、菟道川(うじがわ)の渡河中に渡し守に扮する菟道稚郎子皇太子の計略によって船を転覆させられ、救援を請うも空しく水死した。遺骸は考羅済で見つかり、ここに葬られたと言われている。