七宝寺
兵庫県神崎郡神河町大山110七寶寺で保存されている鏡は、唐式の伯牙弾琴鏡と云われ日本国内では奈良時代から平安時代にかけて流行した鏡の形式であるとか。
鏡面には精巧な毛彫りで阿弥陀浄土図が描かれ、鏡背面は名前の縁起を示す浮き彫りで伯牙が琴を弾いている故事の絵柄で。
伯牙は中国の春秋時代を代表する琴の名人であったが、その音を聞き分けた鍾子期の没後、琴の理解者がいなくなったと琴の弦を切って二度と弾かなかった事から「伯牙絶弦」とも云われている。
七宝寺門前に安置されている石は、下駄の音にまつわる物語が残っている。