海防陣屋跡
神奈川県三浦市南下浦町上宮田3257-71847年、徳川幕府が当時、異国船渡来を恐れ、江戸湾(東京湾)防備に着手。
三浦半島の警備にあたった彦根藩井伊掃部頭直弼が赴任。
上宮田に三浦郡、鎌倉郡の軍政の本拠を置いた、これを海防陣屋とした。
浦賀千代ヶ崎、鶴崎、千駄ヶ崎、箒山、大浦山、など9か所に砲台を設置。
三崎の城山と原に陣屋の分営を設けて警備した。
1853年、長州藩が交代し、1858年には熊本藩、そして浦賀奉行所に移管され、領地の行政官庁も当地に所在した。
明治維新の改革に献身した桂小五郎(木戸孝允)や伊藤俊輔(伊藤博文)はこの陣屋に勤めていた。
付近には陣屋に因む陣屋川、御殿山、鉄砲場、加賀様の馬小屋などの地名が残る。