
岐阜散歩シリーズ<長良川から岐阜公園>編
岐阜岐阜散歩シリーズ<長良川から岐阜公園>編
ある天気がいい日がありまして、たまたまその日は岐阜市内のホテルで食事をするイベントに巻き込まれてしまったわけです。食事会終了後ようやく身柄を開放されたので、ホテルから岐阜公園までをのんびりと散歩することにしたのでした。長良川北側にある岐阜グランドホテルから岐阜公園まで、途中にはいったい何が待ち構えているのでしょうか。今回は「長良川周辺から岐阜公園までを散策する」がテーマです。
長良川リバーサイドに建っている岐阜グランドホテルは岐阜で事実上最上級のホテル。岐阜で何かイベントが有るといえば岐阜ホテルが定番。あるいは岐阜都ホテルということになっています。いよいよ食事会も終了して開放され、天気も良い事ですし、岐阜公園までぶらぶらと散歩したいと思います。 具体的な道順と詳しい地図を作りました。 今回は青色のラインになります→
内装はそれなりに
正直言ってホテル外観って超地味じゃないですか。見るからに前世代的。田舎のホテルですから仕方ないとは言うものの。しかし内装はそれなりに気分が出ますからご安心を。
吉祥でランチ
吉祥は地下一階にある日本料理店。会席料理から一品料理まで各種メニューが有る中で、ランチセットがわりとリーズナブル。
グランドホテルを出発して道路向こう側に渡り小路を歩いて行くと正面に「潜龍」がある。以前一度だけレトロな建物2階個室で飛騨牛ステーキを頂いたことがある。ぐるり囲むようなカウンターの目の前でステーキを焼いて、切り分けてくれるお店。舌の上でとろける様なステーキというものを堪能させて貰いました。
レトロな建物
こちらから見ると二階建ての建物が見えるだけですが、奥には純和風の茶室などがある庭があります。
ココで一旦長良川リバーサイドに出ます。次に行ってみたのが長良川鵜飼ミュージアム。鵜飼という文化を伝承するために岐阜市が鳴り物入りで作り上げた箱物。全ての展示を無料にしておけばいいのに有料にしてしまったため、常時閑古鳥。
川側からの入口はこちら
そういえばリバーサイドやミュージアム周囲は一般車の侵入禁止になってるんだけど、車で来てしまったらどうするんだろうね。
散歩途中にある神社仏閣はもれなく中に入ってしまいます。札所めぐりをやってるおかげで神社だけでなく寺にも堂々と入れるようになりました。お寺の方は案外気にしてないものです。気軽に参拝すればいいのです。
風情たっぷりの山門
案外こじんまりと隠れた所に風格がある建物があったりします。何気ない路地に入ってみるのも一興です。
ホテル前の道と、リバーサイドの道の間には一本通りがあり、一応地元の方以外は進入禁止になってる為、一般のかたがあまい入ってこない地域。全く俗世間化してないというか、昔ながらの風景がここにあります。
たまたま見かけた郵便箱
いいなー、こういう郵便箱を立ててみたい。結構古そうみたいなので、もしかすると建て直す前からあったとかね。
餅菓子の松乃家
残念ながらランチ食べたばかりで満腹なんだなー。団子とか餅とか食べたかった。惜しい!
グランドホテルから長良橋の間はかつては車が通る道だったのですが、現在は通行止めされ、事実上歩行者オンリーの道になっています。温かい日には散歩するのにとてもいい場所。夏でも案外川風があり、夕方の雰囲気は最高。
川の対面には金華山
当然、山の上には岐阜城がちんまりと乗っています。こうして見ると岐阜城ってすっごい場所に建ってるなと思います。
リバーサイド旅館群
実は夏の「鵜飼」が、このリバーサイド旅館群の正面で行われます。船に乗らなくても自室の窓から鵜飼ショーが見れてしまうのです。
川の水位によって風景が違う
写真は比較的水位が低い時ですが、水量が多くなると斜面の辺りまで水がやってきます。
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リバーサイドを歩いて足湯までやってきました。この足湯はあまり知られていません。知ってる人はかなりの通かも。リバーサイドの表側からは全く見えません。わずかに「足湯」の看板が出てるだけ。しかも怪しい民家のような中に入るので普通は躊躇するでしょ。勇気を持って入ってみると、船がそのまま温泉の浴槽になっていて、腰掛けて入れるようになっています。正真正銘の温泉です。無料。
足湯の看板が見えますか?
表からはこれだけしか表示されてません。しかも石段を上がった上なので、わざわざ覗かないことにはわかりません。
長良橋のすぐ手前にあるお店。岐阜でベトコンラーメンの老舗といえばここ、香楽です。ベトコンというのは要するにニンニクゴロゴロ入ったスタミナラーメンのこと。一度食べたら病みつきよ。
いよいよ長良橋までやって来ました。寄り道ばかりしてるので時間ばかり取られてしまいます。岐阜市民的にも、岐阜観光的にも最もメインになる橋といえばこの「長良橋」ではないでしょうか。この橋の上をですね、かつては市電が走ってました。遠い昔だねー。
長良橋北側の櫓
櫓があるということは、ここはかつての湊だったという証明。そういえば橋の南側は「湊町」って言うんだった。何か関連あるのだろうか。
この辺り川幅が広いです
夏はこの辺りで鵜飼が行われます。川の両側にびっしりと客船が並び、その間を鵜飼が行われます。船から見た鵜飼もなかなか良いものです。
上流には鵜飼い大橋
市内渋滞緩和の為、迂回するように鵜飼い大橋が出来ました。支柱一本タイプの吊り橋になってます。
観光スポット案内
長良橋を歩いていると足元に次のスポットを現すシールが貼ってありました。初めて見たけど、以前からあったんだろーなー。
岐阜公園まですぐです
天気が良い日は橋をわたること自体が気持ちいですよ。景色もいいし最高です。
鵜飼シーズン前まではこうして静かに係留してあります。シーズンが近づくと一気に臨戦態勢になります。
鵜飼船でしょうか
よく見ると後部にデッキがありますね。もしかするとこれが篝火を焚いて鵜飼をする船かもしれませんね。
これで長良川を渡って南の公園側にやって来ました。ここで久しぶりに護国神社の方へ行ってみたくなり、そちらの方向へ歩いていると途中で「鵜飼観覧船」の造船所がありました。無料。
ここが造船所なのかな
あいにく建物の中には作りかけの船がありませんでした。タイミングが良いときっと途中経過を見る事ができるんでしょうね。
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そのまま護国神社の方へ向かったのですが、その先へ行きたくなり神社は通過。神社を過ぎると右側に何やら立派な門構えの建物を発見。よく見たら市の施設で、上水道の水源地らしい。ここらの水というのは金華山の水だということでしょうか。
かつて、岐阜公園のトンネルが無かった頃はこの道が関市に続くメインの道でした。メインと言いつつ細い道なので、どちらかというと地元の方が知るという抜け道に近い道でした。ということで案外交通量があったものですが現在は殆ど車が通らない静かな道になっています。
かつての面影が少しある
かつては本当に交通量があったんです。なのでこのように所々道路が拡張されてたりします。
岐阜グランドホテルの正面
位置的に今回の散歩のスタート地点である岐阜グランドホテルの正面辺りにやって来ました。此処から先はトンネルからの道と合流するので、ここらで折り返す事にします。
リバーサイドの道を折り返して護国神社までやって来ました。護国神社というのはいわゆる国のために尽力された方を云々という神社です。ですが岐阜では格式ある結婚式場としての方が名が通っています。小川の橋を渡って境内に入ります。正面は社務殿ですので拝殿は右の方に曲がります。
メインの拝殿はこちら
こちらが拝殿です。なかなか立派な建物です。せっかくですので参拝したいと思います。
多分、結婚式の下見かと
たまたま横で話を聞いてしまったのですが、多分、結婚式の段取りの確認をしていたような感じでした。その後実際に挙式されたのではないかと思います。
明治大帝聖像
明治大帝ということは、明治天皇のことでしょうか。
奇石が立っている
こちらのオブジェは元々この辺りの地層らしい。金華山の地層もそうなのですが、垂直に切り立っているのです。その一部がこうして残っているということで、説明合ってるかな。
護国神社から拝殿の裏側の池をぐるり迂回する形で散策路があり、そのまま隣の公園に接続しています。後ろ側から入ると気が付かないのですが、ここは日中友好庭園になっています。
日本には無い形式の建物
屋根の端がめくれ上がったかのような建物は日本の建物ではありません。そもそも何故こんな所に日中友好庭園があるのでしょう。でも、この辺りは観光客は来ないし、地元で散歩には絶好の場所なのです。
狙って作ったのか、偶然こうなってしまったのか。どう見てもロボットの顔にしか見えません。日夜水路を見守り続けています。間違っても立ち上がることはないのでご安心を。
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この歩道橋は本来、岐阜公園の駐車場用に作ったと思うのです。本来それほど交通量が無いところに何故歩道橋が? と思ってたところ、ずっと後年になって交通量が激しいトンネルができたんですよね。なるほど、この状態を睨んでいたのです。なお、元々狭い場所に歩道橋を設置したため、両側の階段がくるくると螺旋状態になっています。
かつてここの一帯は空き地でした。そこに何か工事が始まったかと思ってたら、岐阜公園の総合案内所が出来ました。多分岐阜城にあやかって立派な門を建てたのでしょう。中に入ると左側奥に案内所というか、売店と休憩所があります。作るのが少し遅かったんじゃないのかな、というのは独り言です。
今では何も無く、だだっ広い広場みたいになっていますが、かつてはここに動物園や水族館があった事を知っている方はいらっしゃいますでしょうか。当時はアスレチックみたいな大型遊具もあり、子供達の絶好の遊び場でした。現在では、良く言えば大人の公園。悪く言えば何も無い公園になっています。
発掘作業が続いています
金華山での信長関係の遺跡発掘が常に行われています。現在では三重塔周辺が大規模に調査されています。
信長様住居跡だそうです
中には何かあるのかというと、何もありません。「跡」がここでしたというだけのお話です。
謎のマリア像
本当に唐突にマリア像が建っています。しかもその場所に行ってみないと見れない場所。ご存じない方も多いのでは。
加藤栄三・東一記念美術館
岐阜出身の画家、加藤栄三・東一兄弟の偉業を讃え、創建された美術館。両画伯の作品を多く収蔵しています。
樹木が遠慮なしに伸びています
この辺りは夏でも日陰が多いスポット。夏の暑さを和らげ、秋になると紅葉が綺麗に赤く染まります。
花よりダンゴ
ちょいと休憩したくなったらここへ。岐阜ではお馴染みの味噌おでんや、味噌田楽が頂けます。
もうひとつの団子スポット
公園内に2つ存在する茶屋のひとつがこちら。金華山ロープウェイを降りてきた近くにあります。夏はここでかき氷、あるいはところ天がナイス。
ロープウェイ乗り場はこちら
ロープウェイ乗り場は坂の上。更にその向こう側には三重塔が見えます。最近は発掘作業があるため、近くまでしか寄れません。
岐阜を象徴する建物といえば、岐阜城。岐阜市の何処からでも見える存在でもあります。標高329メートルの金華山山頂に建てられた岐阜城はこれからもずっと岐阜のシンボルだと言えましょう。
ロープウェイ乗り場
こちらが乗り場の建物。中はいわゆる岐阜土産で埋まっています。ロープウェイは定時で運行されてますので、空き時間にどうぞ。
案外速度が早いぞ
乗車して初めて分かるのは、速度が案外早いこと。遠くから見てるとのどかに上がっていくように見えますが、体感的にあっという間に山頂駅という感じ。
いよいよ天守閣へ
ロープウェイ山頂駅が頂上ではありません。更に少し歩く必要があります。これが案外しんどい。有料ですが天守閣は是非登ってください。金華山でまさに最上部の景色が見られます。
天守からの眺め
天気が良くて空気が澄んでいると、周囲の山々、特に伊吹山が綺麗に見えます。名古屋方面も名古屋駅辺りは楽勝。空気の透明度次第で伊勢湾まで見える時があります。
リス村でリスと遊ぼう
施設内では手袋を装着してリスたちに餌を与えることが出来ます。手のひらに餌を乗せていると、リスが体をよじ登って食べに来ます。怖くありません、大丈夫です。
登山道もあります
金華山には登山道が何本かあります。お時間と体力と相談して利用されてはいかがでしょう。どのルートを通っても片道約1時間程の行程です。
岐阜公園の南の端あたりです。ここはいわゆる岐阜の歴史を伝える博物館。ごくたまに昭和の時代を再現した企画展があると懐かしいので見に行く事もあるけど、戦国より古い話をされてもね。見に行くのは企画展が面白いかどうかですかね。
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岐阜市歴史博物館のすぐ南に名和昆虫研究所があります。昔は昆虫採集やりませんでしたか? 近頃ではセミでさえ触れない方が増えているようで嘆かわしいです。ところで館内はビックリの昆虫だらけ。よくぞここまでの数を精密に集めたものだと感心することでしょう。
美濃新四国第七番札所。 名和昆虫研究所から山側を見ると、山の上に向かう石段があるのです。確かそこは美濃新四国の札所である禅林寺のはず。お時間があるなら上までいかがでしょうか。なお、石段は見えてる部分だけではありません。更に上に伸びていますので注意。
なかなか味がある山門
最初味がない石段に見えますが、途中からとても趣がある山門があり、雰囲気は山の隠れ料亭の雰囲気。更に上がると本堂がありますので参拝して帰りましょう。
岐阜公園を過ぎて、少し歩くとコメダがあります。コメダとは名古屋及び岐阜では超メジャーな喫茶店なのであります。この地方ではスタバでもドトールでもありません。断然コメダなのです。ということで、ずっと歩き通しだった足をここで休めたいと思います。ちなみに朝ならは必ずモーニング。上の写真は二人分で、小倉のオプションをつけています。
シロノワールが定番
最近すっかり有名になってしまったシロノワール。最近では定番に加えて季節の限定品が存在します。ちなみに左の写真はチョコソースを使用したチョコノワール。
お車で岐阜にお越しの方は最後に金華山ドライブウェイはいかがでしょうか。かつて一世を風靡した頃は混雑してましたが最近では通る車の少なくなり快適に走ることが出来ます。ドライブウェイの注意事項として、途中区間迄が一方通行であること。つまり、往復して登り口に帰って来れません。ドライブウェイ出口が何処にあるのか把握した上でご利用願います。なお、途中展望台は3箇所存在します。それぞれ見える景色が違います。
最初の展望台
一方通行解除地点の分岐点を右折すると展望台に出ます。比較的低い展望台ですが、かえって岐阜市内がよく見えます。
ヘアピンカーブの展望台
最初の展望台より一段高い感じです。開放感たっぷり。鶯谷トンネル真上に位置し、岐阜市内と名古屋方面が見えます。
かつてのデートスポット
古くからある一番上の展望台。展望台から少し先へ進むところがあり、景色は抜群。しかし写真の岩の向こう側は断崖絶壁です。充分に気をつけてください。