
愛知県一宮市♪真清田神社祭礼と”古きよき時代の建物”を訪ねて…!
愛知愛知県一宮市♪真清田神社祭礼と”古きよき時代の建物”を訪ねて…!
ある有名な占い師さんが、「今年のパワースポットは、愛知県一宮市の真清田神社です。」と言ってからちょっと注目を浴びている愛知県一宮市。 かつては繊維産業で栄えた地ですが、喫茶店の”一宮モーニング”が知られるだけで、今まで観光スポットとしてクローズアップされることはありませんでした。 その占い師さんは、「今年は”古きよきを知る”が開運のキーワードです。」と言ったとか…! そこで、注目の真清田神社と周辺の”古きよき時代の建物”を訪ねて、尾西地区を中心に歩き回りました。 歩いてみると、いろいろ昔の面影を残す面白いスポットを発見…! 戦前からあるレトロな繊維ビル、お庭のきれいな街道沿いの古民家、昔の商家をリメイクしたカフェ、丹下健三作のユニークな建物、そしてのこぎり屋根の工場跡をリメイクしたカフェも…。 このプランは尾張の国の一宮、真清田神社の祭礼もご紹介します。 尾西地区オススメです。手前味噌ですが、私も自分のプランのリピーターです…!
パワースポットとして今、注目されている真清田神社はJR、名鉄一宮駅から歩いて7~8分です。 尾張国一宮で、この地区の産業の守り神として崇敬されています。 社殿は戦災で焼失しましたが、昭和30年頃再建されました。 この神社をパワースポットマニアさんは、「暖かくマイルドで安らかな気を感じます。」と表現しています。 真清田神社は、Holiday”愛知県のパワースポット…”のお出かけプランにも登場させています。 境内の見どころはそちらをご覧ください。このプランは神社の祭礼をご紹介します。 写真は楼門と満開のハナモモ。例年4月10日前後が見ごろです。
火の輪くぐりの神事
お正月と祭礼の時、”火の輪くぐりの神事”が行われます。知らず知らずのうちに受けた穢れを、火の輪をくぐって祓い清めるもの。その後、ご神水をいただき、井戸を覗いて健康祈願、巫女さんの鈴祓いを受けて終了です。
お餅を焼こう、どんど焼き
1月15日は”どんど焼き”。しめ飾り、古いお札などを神社に持ち寄って焚き上げます。その火で焼いた餅を食べると無病息災だとか…。長い竹竿の端に吊るした鉄籠に餅を乗せ、神社で火にあぶってから持ち帰ります。
節分、豆まき
2月3日の節分には豆まきが行われます。大勢の人が集まるので、豆を受け取るのはなかなか難しいかも…。少し前にはコスプレイヤーさんによる「コスプレ豆まき」も行われ、話題になりました。
桃花祭
桜が満開になる季節、4月3日には真清田神社の大祭、桃花祭が開催されます。お神輿の巡幸があり、馬の背に飾り物をした「馬の塔」、神職さん氏子さん、少年武者など華やかな行列が続きます。
舞楽神事
毎年4月29日、本殿の隣に舞台が設けられ、舞楽神事が行われます。雅楽の響きに合わせ、華やかな衣装で優雅な舞が披露されます。真清田神社には古い舞楽面も残されています。
七夕祭り
毎年7月の終わりごろ、真清田神社の七夕祭りが行われます。商店街のアーケードも七夕飾りに彩られ、駅から神社の境内まで露店が並び、大勢の人達で賑わいます。
夏越の神事(輪くぐり)
夏越の神事、通称”輪くぐり”は、毎年8月初旬、立秋の前日の夕方から行われます。参拝者は祓い麻で体を祓い、茅の輪をくぐって無病息災を祈ります。境内は夜遅くまで賑わいます。
創業昭和7年、この建物になってから60年の”渋ビル”にある昭和レトロな雰囲気のカフェ&レストランです。店内は、60年前からあまり変わっていないそうで、どことなく昭和の香りがするようです。初めて行ったのになんとなく懐かしい感じ…。鉄板スパゲッティやカツどんが人気ですが、モーニングサービスもお値打ちです。
ショーケースも昭和レトロ
天井から下がる照明器具も”昭和な感じ”で素敵ですが、時代を感じさせるショーケースに並ぶかき氷などのサンプルに注目…。昭和レトロなのになぜか今、新鮮な感じさえします。
お値打ち…!モーニング
日代わりのモーニングサービスがお値打ちです。飲み物の代金だけで、この日は、ホットドッグ、あつあつのゆで卵、ミニサイズのフルーツコンポートが付いてきました。380円でちょっと嬉しい。
一宮市中心街、一宮駅から真清田神社まで歩く途中、ちょっと寄り道して、珈琲専門店へ…。ここは一宮地区が誇るこだわりの専門店で、珈琲通に喜ばれるお店です。メニューは珈琲とコーヒージェリーが中心です。
コーヒージェリーもオススメ
さすが専門店…!コーヒージェリーもこだわりの本格派です。香り高い珈琲ジェリー、珈琲アイス、甘さをほとんど感じない生クリームと3層に分かれ、珈琲リキュールが隠し味…!オススメです。
アメリカンな雰囲気
オーナーさんはコーヒー豆の卸売りが本業ですが、ギャラリーも経営しているとか…。お店はアメリカンなカラーで統一され、おしゃれな雰囲気です。
一宮駅から歩いて3分。尾西繊維協会ビルとして1933年に建てられたレトロな雰囲気の建物です。 繊維産業の盛んだった時代に建てられ、最近まで繊維協会で使われていました。 繊維協会が商工会ビルに移転した後、2016年より「リテイル」と改称して、繊維を中心とする「もの作りショップ」が入ったビルとして再スタートしています。 お店を覗きながらレトロな建物見学をしました。ものづくりの興味のある方にお勧めのスポットです。
建築当時の雰囲気です
玄関の鉄製の扉やモザイクタイル、昔のままの姿で残されています。高い天井や廊下や階段、「御手洗所」の表示を見ながら隅々探検しました。昔の雰囲気を残した新しいお店が登場しています。
繊維の街の大ホール
3階の大ホールはぜひ見学を…!古い時計が時を刻み、歴代理事長さんの肖像画が飾られています。天井のファンも昔のままです。ここはイベントスペースとして貸出OKだそうです。
こだわりのお店もオープン
ものづくりを楽しむショップが新しくオープンしていました。尾州産地が創るプロ向けの凝った素材がゲットできる店も…。クオリティ高そうなハギレが500円と、激安のショップも…!
リテイルの中にカフェが誕生しました。 一級建築士さんが運営するカフェスペースです。 古い建物の独特な空間を味わうカフェ。 落ち着いた雰囲気で隠れ家的存在かも…。
建築と飲み物とお菓子
お家のリフォームなど建築のプロに相談できるカフェです。もちろん普通にカフェとしても気軽に利用できます。メニューには、「建築と飲み物とお菓子」と書かれているのが面白いです。
ではここでJR、名鉄一宮駅から”起”(おこし)行きのバスに乗って、次のゾーンを訪ねてみましょう。 ”起”行きのバスに乗って、”篭屋”で下車するとすぐ、Yut@cafeがあります。 織物工場だったのこぎり屋根の建物をリメイクしたユニークなカフェです。 ”のこぎり屋根の織物工場”は昔、このあたりにたくさんあったそうですが、今残っているものはわずかです。 昔の工場跡の建物をそのまま生かし、内装もお店の人達の手で行ったそうです。手造りタッチの温かみを感じるお店…。 壁のキズや穴、落書きもそのまま残し、古くて懐かしくて、居心地のよい空間でした。 ランチの”とろとろ卵のオムライス”が人気です。
目印はこの看板…!
”篭屋”のバス亭で下車すると、歩いてすぐのところにあります。バス停のそばなのに、細い道を入るので、ちょっとわかりにくいかも…。この看板が目印です。 車の方は庭に車を停めましょう。
とろとろ卵のオムライス
ランチは3種類ありますが、一番人気が”とろとろ卵のオムライス”です。文字通り、とろとろの卵にたっぷりドミグラソースがかかっていました。
ケーキも人気です。
ランチの後、飲み物を注文すると、デザートのケーキがサービスになります。この手造りケーキがとってもオイシイ…♡♡♡この日は、リンゴのタルトでした。
のこぎり屋根を見上げて
「ここはもと、工場だった。」 天井を見上げると、のこぎり屋根から明るい光が差していました。はだか電球がぶら下がっています。この地区で繊維産業がさかんだった時代を思い起こしました。
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再び”起”行きのバスに乗り、終点、”起”で下車。徒歩5~6分のところに尾西民俗歴史資料館があります。 この資料館の別館「旧林家住宅」に注目を…。古い街道、美濃路の起脇本陣跡地に建てられた建物で、伝統的な宿場民家建築です。 登録有形文化財になっていて建物内部も自由に見学できます。 こんなステキなスポットが見学無料なんて嬉しいです…!
宿場町の古民家です。
林家は江戸時代に起宿の脇本陣をつとめ、木曽川の渡船を管理していました。建物は明治の濃尾震災で倒壊した後、復興されたものです。建物の前に広がるお庭が見事でした。
水琴窟の音色を…!
お庭は母屋、離れ座敷など様々な場所から眺められ、四季折々の景色を楽しむことができます。庭に置かれた水琴窟に注目を…。ちろちろと微かな音が聞こえ、その響きに心癒されます。
苔の庭が見事です
お庭は昭和初期に作庭されたもの。苔の緑が瑞々しいです。お座敷からのんびりお庭を眺めて、ほっと一息、リラックスタイム。お庭に出て散策することもできます。
「一宮おでかけバス手形」
一宮駅から”尾西ゾーン”への移動はバスを利用しました。「一宮おでかけバス手形」(バス一日乗車券)が便利です。このおでかけプランに登場するスポットすべてフリー乗車区間です。
旧林家住宅の前には尾西歴史民俗資料館本館の建物があります。 郷土の歴史資料が展示されています。 ”起宿”の展示コーナーがあり、宿場町の民家の様子が再現されています。街歩きのイベントも企画されています。
この地区の民話も紹介
歴史資料の展示コーナーには、起地区に伝わる昔ばなしのビデオもありました。木曽川の治水にまつわる江戸時代から語り継がれる昔ばなしが紹介されています。治水工事で犠牲になった村人の話が印象に残りました。
旧林家住宅の前の道は旧街道。昔、渡し場のあった宿場町で、街道沿いに商家が立ち並び賑わっていたそうです。 今は新しい住宅も増えて、周囲の景観は変わりつつありますが、ところどころに宿場町の面影が残っています。 旧林家住宅から湊屋まではゆっくり歩いて10分ほどの道のりです。昔の面影を残す建物を眺めながら旧街道を歩いてみました。
起の大明神社
旧林家住宅前の街道を歩くと5分ほどで、大明神社が見えてきました。尾張藩主が社殿を寄進したと伝えられています。境内にはヤマガキ、イチョウの古木があります。
起の大イチョウ
大明神社の境内にある銀杏の古木です。起のランドマーク的存在です。愛知県の天然記念物に指定されています。
起の金毘羅社
金毘羅神社は船の守り神。昔、ここには定渡船場があったため、金毘羅さんを祀ったのでしょうね。この神社には江戸時代からの木曽川治水工事の犠牲となった人々のための観音さまも祀られています。
木曽川の眺め
街道のすぐそばに木曽川の流れがあり、その向こうは岐阜県です。昔、渡し場のあったところは、今は河川敷。何の面影もありませんが、木曽川の眺めがすばらしいスポットです。
定渡船場跡
金毘羅神社の前には定渡船場があったそうです。起宿は渡船場のある宿場町として、水陸交通の拠点として賑わっていたとか…。今はひっそりとしています。次に紹介するスポット、湊屋は目の前です。
旧林家住宅から旧街道を歩くと、湊屋の建物があります。 湊屋は江戸時代末期~明治初期に建てられた商家で、国の登録文化財になっている家屋です。 現在、民間の団体によって保存&活用されています。 主屋のお座敷をそのまま使って、水曜日、土日祝日だけカフェ”茶店湊屋”をオープンしています。
文化財の古民家カフェです
湊屋のカフェに注目を…!建物見学を兼ねてここで休憩しました。昔の商家の面影が残る座敷でまったりティータイム…。豪華で巨大な仏壇がいかにも旧家。印象に残りました。
白玉あんこセット
ケーキセット、おはぎ、ランチセットもあります。白玉団子と珈琲がセットになった”白玉あんこセット”(600円)が人気。器も骨董品です。手造りおはぎのテイクアウトもOK。
不思議な取り合わせ(?)おはぎランチ
この日は”おはぎランチ”にしました。2種類の大きなおはぎとおつけもの、冷たいミニそうめんといった一見、不思議な取り合わせでした。おはぎは甘さ控えめでおいしかったです。
”大島ロール”のセット
デザートは、ロールケーキセット、白玉あんこセット、お抹茶とお菓子のどれかを…。ロールケーキは”大島ロール”でした。”大島”といっても戦国武将、大嶋雲八とは何の関係もないのがちょっと残念です…!
お土産に”138ひつじカレー”
尾州の地場産業である毛織物にちなんで、一宮のご当地カレー”138ひつじカレー”が登場しました。湊屋さんで分けてもらいました。大きめにカットしたラム肉を一宮産玉ねぎと赤ワインで煮込んだカレーです。
湊屋から5分ほど歩くと墨会館の建物が見えます。 この地区はかつて織物の産地として繁栄していました。 その繁栄を象徴するような建物が墨会館です。 この建物は元、染色整理加工業、”艶金興業”の本社事務所でした。 艶金興業が繊維関係の事業から撤退した後、建物は一宮市に譲渡され、今では地域の公民館として使われています。 昭和32年、日本を代表する建築家、丹下健三さんの設計で建てられ、国の登録有形文化財になっています。 ボランティアガイドさんの案内による建物見学もできます。事前に問い合わせしましょう。
外観はコンクリート…!
外壁は打ち放しコンクリート。当時、隣接する工場や貨物自動車からの騒音を遮る目的で設計されました。コンクリートの城壁のようなシェルターのような感じです。
ピロティ
初期の丹下建築の特徴がよく表れている建物です。光を大きく取り入れたピロティ。テラコッタグリルが印象的。コンクリート打ちっぱなしの建物は、当時とても斬新なものだったそうです。
集会室でコンサートも…!
かつて会社の集会、イベントなどが行われた集会室は音響効果が抜群。今は地元の人達のミニコンサート会場として使われているそうです。文化財のホールで演奏できるなんて素敵ですね…!
2階への階段は…?
2階は艶金興業の会長室、社長室、重役さん達の会議室だった部屋があります。この階段は会社の幹部だけが上がることができたとか…。驚いたことに敷き詰められたじゅうたんも創建当時のものだそうです。
2階の会長室へ
1階部分は現在、リニューアルして公民館として利用されていますが、2階部分は当時そのままの形で保存、公開されています。会長室を見学。棚などに和風建築のエッセンスを取り入れています。
当時からの家具です…!
墨会館の片隅には当時から使われていたデザインの家具が置かれています。とてもおしゃれで、座り心地のよい椅子。これも丹下健三さんのデザインだとか…。時代の古さを感じさせないものでした。
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墨会館から歩いて5分のところにある和菓子屋さんです。 幹線道路から少し入った目立たない場所にありますが、わらび餅で人気のお店です。 店先でわらび餅を作っているところも見学できます。 テイクアウトの他、できたてのわらび餅をいただけるティールームもあります。
わらび餅と季節の生菓子セット
あっさりした甘さ、ぷるぷるのわらび餅が人気です。ティールームでは季節の和菓子とわらび餅、お茶のセットが470円でした。オススメです。
「明や」から歩いて5分のところにあります。 愛知県一宮市出身、女性洋画家の先駆者、三岸節子の作品を展示する美術館です。 建物は生家跡に建てられました。かつてこの地にたくさんあった「織物工場の”のこぎり屋根”」をデザインしたものです。 アトリエを再現した土蔵やカフェもありました。
美術館のキャラクター”せっちゃん”
三岸節子20歳の自画像をもとにデザインされた、美術館オリジナルキャラクター”せっちゃん”が登場しています。
せっちゃん20歳の自画像
本館の常設展示室には若い頃から晩年の作品まで、数多くの作品が展示されています。一番心に残ったのは若い頃の作品、20歳の自画像です。誰かに似てる…!大河ドラマの”女城主直虎”…?
土蔵にアトリエを再現
常設展示の作品を鑑賞したら、奥の土蔵展示室もぜひ見学を…!三岸節子さん愛用の品がいろいろ展示してあり、アトリエの雰囲気を再現しています。
お土産に”せっちゃんキャンディ”
三岸節子20歳の自画像が手作りキャンディになりました。お土産コーナーで人気です。味はさくらんぼ味。この一粒でせっちゃんの生涯が味わえるかも…!
バス停”尾西庁舎前”から南へ歩いて10分ほどのところにある御裳神社はあじさいの名所。毎年6月には尾西あじさい祭りが開催されます。あじさい祭り開催日2日間だけ、手水舎に色とりどりのあじさいの花が浮かべられ、人気スポットとなっています。2022年は6月11日~12日、3年ぶりに開催されました。
境内はあじさいでいっぱい…!
紫陽花の見ごろは例年6月中旬ですが、6月いっぱい、境内には地元の方々が育てた色とりどりのあじさいで華やかに彩られます。尾張徳川家が崇敬した歴史ある神社です。
あじさい祭りの紫陽花の苗木販売
あじさい祭りの2日間、境内では紫陽花の苗木販売も行われています。鉢植えの紫陽花が500円で販売され、華やかな「マドンナ」など人気の種類はあっという間に売り切れています。