
ひねもすのたりな瀬戸内と文化薫る岡山・東備を巡る
岡山ひねもすのたりな瀬戸内と文化薫る岡山・東備を巡る
春の旅…今年は岡山へでかけてみる事にしました。 「晴れの国」と謳われる岡山…瀬戸内海式気候に属していて、日照時間が年間2000時間と超長いそうです。 おいしいもの巡りにウキウキしながら、アートや文化に触れ、古代ロマンの風も感じてみたいと思います。 そんな欲張り旅、スタートです!!
備前インターから山手に車を走らせること15分、閑谷学校に着きました。野鳥の声が響き渡る静かな山あいにそれはありました。 岡山藩主・池田光政公がこの地に初めて訪れた際、「山水清閑、宜しく読書講学すべき地」と絶賛。寛文10年(1670年)に藩の郡代であった津田永忠に命じて30年の歳月をかけ、元禄14年(1701年)に創建された現存する世界最古の庶民のための公立学校です。 平成27年には、「近世日本の教育遺産群」として旧弘道館、足利学校跡、咸宜園跡などと共に最初の日本遺産に認定されました。
卒業生がスゴイ!
無料駐車場から入り口に向かって歩いていると案内板がズラリ。閑谷学校を卒業された偉人が紹介されていました。 知らない方がほとんどでしたが、唱歌「赤とんぼ」作者・三木露風や、陽明学者・熊沢蕃山、陶芸家・藤原啓などそうそうたる名前が書かれていました。すごい学び舎だったのでしょうね。
鶴鳴門(校門)
学校の正門にあたる門。屋根は備前焼の本瓦葺きです。開閉するとき鶴が鳴くような音がすることからこの名がついたそうです。梅の花に彩られとても美しかったです。 ここからは入れません。門の右手の受付へどうぞ。
閑谷神社
受付から入ると正面に見えてくるのがこの神社。創始者の池田光政公をお祀りするお社です。本堂の中には光政公の座像が安置されています。いつも学校を見守ってくれてたんですね。
境内に咲いてた黄色い梅
備前焼の褐色によく映えています。梅の向こうにあるのは石塀と椿山。約400本のヤブツバキが植えられ、奥にある御納所(光政公の爪や髪が納められています)を守っています。
備前焼の屋根のアップ
「泊まり蝶」と言う家紋。池田家のものだそうです。
孔子廟と楷の木
神社より一段高い所にあるのが儒学の祖・孔子を祀る孔子廟です。奥の大成殿には金ピカの孔子像が安置されていて、年に数日だけ公開されるとか。手前には2本の櫂の木が。中国の孔子のお墓から種をいただき日本で育てたそうです。「学問の木」として受験生にも人気だそうですよ。秋には紅葉が美しいんですって。
国宝の講堂
堂々たる風格の講堂。「学問の殿堂」である講堂は入母屋造、錣葺き(しころぶき)の大屋根、瓦は全て備前焼です。とっても立派で粋な造りです。靴を脱いで上へあがれることができます。
磨きこまれた講堂の床
内部には入れないのですが、四方の廊下から中を見る事が出来ます。まるで鏡の様に黒光りした床が印象的でした。東の壁の上部に「克明徳」と書いた額が…儒学の中に出てくる言葉だそうです。 閑谷学校ではこの「儒教」を教えていたのですね。
火灯窓から光が射し込みます
障子が付いたこの窓から光が射し込む様子が特に美しいです。 子どもたちが一生懸命磨いた拭き漆の床に光が写りこむのです。
習芸斎
講堂の西側にある学習の場として使われた習芸斎。藁でできた座布団が積み上げられています。 農民もここで学べたそうですよ。 国の重要文化財に指定されています。
飲室
教師や子どもたちが休憩する部屋。中央に石で囲まれた炉があり、中国語で「炭火以外は使わない事」と彫ってありました。ことに火事には気を使っていたようですね。こちらも重要文化財。
論語のおみくじ
受付にありました。面白いです! 勉強を兼ねて引いてみました。
てっぺんがまぁるい石塀
珍しい形ですよね。765mもあるこの石塀は、「切込みはぎ式」という精巧な組み立て方だそうで、全体に丸みをもたせています。周囲の景観に溶け込んでいい感じ❤
JR赤穂線・伊部駅にやってきました。岡山県東部にある備前市で生み出される「備前焼」は、六古窯と言われている瀬戸・丹波・常滑・越前・信楽・備前の中でももっとも古い窯だそうで1000年以上の歴史を誇ります。「古き良き伝統」を守り、昔ながらの登り窯を使い、松割木の燃料で作られます。 駅舎にも備前焼の陶板でできたレリーフが。この建物は1階が観光情報センターになっていて2階は備前焼の展示室なんです。お気に入りを見つけてみては?
UDO~ウド~
駅構内にあるカフェ。備前焼のカップでコーヒーが味わえますよ。 行き交う電車の音に耳を傾けながらひと息つきませんか? 岡山で人気のコーヒー専門店の「キノシタショウテン」が営むカフェ。調味料から手作りにこだわったフードもぜひ!
指定文化財の窯
駅から徒歩8分。窯元や公園を抜けた先にある「史跡 天保窯」。窯?この中に…?と言った雰囲気…。ありましたよ、フェンスで囲まれていて中に入ることはできませんが、全容は外からでも見れます。
存在感たっぷり
天保3年(1823年)頃に作成された窯。室町時代に広まった茶の湯の影響で備前焼が重宝されるようになりました。そのため、大量生産用の大窯が作られ一度にたくさんの陶器が生み出されましたが、江戸期には人気にかげりが見え始め、窯が小型化したそうです。その小型窯のひとつがこの天保窯、残っているのはここだけなのだとか。
サクラサク
早咲きの河津桜が窯を見守るように咲いていました。
燃料の松割木の束
今も昔も変わらずこの木を使用しているそうです。軒先にこうして積み上げられているおうちが多く見られました。
ご当地マンホール~備前市その①
宮獅子ですね。以前の市標なのだとか。
こんな煙突がニョキニョキ建ってます
街をぶらぶらしているとあちこちにレンガ色の煙突が見られます。 訪れたことがないのになんだか懐かしい…伊部はそんな街でした。
天保窯から路地を抜け、住宅街をゆくと石の鳥居にたどり着きました。ここは、1000年以上の歴史を持つ由緒正しきお社なんです。自然石の上には、備前焼の狛犬がこちらを見ています。 応永18年(1411年)に建立され、備前焼の歴史と共に発展してきました。ここでは、たくさんの備前焼に出逢えました。
やはり狛犬さんも備前焼
今にも動き出しそうなリアルさ!迫力ありますよ~。
灯りが点るとキレイだろうな
あっちにもこっちにも備前焼が…。作家さんが寄贈されているのかな。焼き物で生計を立てる方々にとっても大切な存在だと言うことが伺い知れます。
重厚な屋根瓦
山門の屋根瓦です。天神さんなので「梅鉢紋」ですね。小さいけれど風格のある門ですよ。
陶板が埋め込んである塀
本殿に向かう階段脇の塀には、様々な模様や絵が描かれた陶板が埋め込まれています。焼き具合によっていろんな風合いの茶褐色になり見ていて楽しくなります。
道(参道)もごらんの通り
ホント、美しいです。 なかなか見れませんよ。焼き物でできた参道なんて…。貴重な体験でした。
拝殿
趣のある周囲の雰囲気とは打って変わり、本殿はまだ新しいようです。 伊部の総鎮守さまで、薬・医療・病気にご利益のある少彦名命(すくなひこのみこと)が祀られています。また、この辺りが菅原家の荘園だったことから、菅原道真公もお祀りするようになったとか。
十二支をかたどった置物が
表情豊かな動物や、七福神、宮獅子の置物が至るところに…。 ナント!絵馬も備前焼だそうそうですよ。割れたらどうするんでしょうね…(-_-;)
牡蠣で有名な日生にやってきました。 日生港のすぐそばにある魚市場、五味の市では、獲れたての魚介類があっちでもこっちでも販売されていました。今のシーズンやはり牡蠣!威勢の良い呼び込みの声が飛び交っています。 週末だったので外にもいろんな露店が立ち並んでいました。練り物や干物、柑橘類に備前焼まで!活気がありワクワクしちゃいます。
日生港から楯越山を望む
山肌に「ひなせ」。ほんわかとしたあったかい港町を醸し出しています。
瀬戸内の魚介がズラリ
漁師の奥さんらとの会話も楽しみながらまわれる五味の市。夕方近くになると「おまけしといたげるし~」と熱烈に声をかけられます💦
カキフライソフト
気になって仕方なかったんですが…今回はチャレンジしませんでした。「カキフライソフト」(300円)。熱いんですよねぇ…フライだし…。
海の駅しおじ
五味の市の向かいにあるお土産物屋さん。お菓子や魚介、加工品が並びます。 裏に、五味の市で買ったお魚や牡蠣で海鮮BBQが楽しめるスペースがあるんです!
日生海鮮丼ド~ン!!
併設されている「日生のどんぶり屋」さんでゴージャス海鮮丼をいただきました。上にのってる具は季節によって変わるそうですよ。 サザエの佃煮みたいなのと、ままかりの酢漬けにハマりました(^^♪
今回の旅の大きな目的のひとつ…カキオコを「たらふく食べる!」。その為、日生まで足を延ばしました。 ココ、うまうまさんは、JR赤穂線・日生駅の裏側にあるお店。お昼はとっくに過ぎているのに順番待ちの列ができていました。実家が漁師さんなので、超新鮮な牡蠣が手に入るのだとか!ソースの香りと、コテの音が食欲をそそります💦
キャラクターもいるんですね~
日生カキオコのキャラクター…その名も「カキオ」と「カキコ」!二人合わせて「カキオコ」!!かわいすぎ💗
プリプリのカキがふんだんに使われています
大きな鉄板の上で次々とカキオコが焼かれていました。キャベツの上にビックリするぐらいの量の牡蠣が乗せられていきます。カキオコは4月の下旬まで味わえます。
念願のカキオコ
できた!ネギをトッピングしました。ソースと牡蠣ってめっちゃあう!!!関西人の私は内心「お好みには肉やろ」と思っていたりもしたのですが…いえいえものすごくあいます。お肉のようにもったりせずあっさりしているのでいくらでも食べれます。プリプリはそのまま、味も濃厚な牡蠣がわんさか出てきます。
カキ入り焼うどん
ナニ!?焼うどんにも? 圧倒的な存在感ですが、これも超うまい!より、牡蠣の食感とうまみが感じられる一品です。
酢ガキ
ひとつで口いっぱいになるデカさです。酸味が抑えめで牡蠣のうまみが存分に味わえますよ~。
「ひなせ」文字があったお山(楯越山)の反対側には素晴らしい眺望が自慢の公園が。鹿久居島に架かる備前♡日生大橋や、日生諸島の雄大な景色が大パノラマで見れますよ。 山頂まで車でOK、駐車場も完備。
幸せの鐘
公園には「幸せになる鐘」が。実際に船につけられていた「号鐘」なんですって。響き渡る音色と穏やかな春の海…時間が止まったかのようです。
ご当地マンホール~備前市その②
世界地図?と思っていたら日生諸島の地図でした。ひなせで生れる海の幸、山の幸もたっぷり描いてありますね。
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岡山で見たかった風景のひとつ、備中国分寺の五重の塔。吉備路のランドマークにもなっていますよね。 奈良時代の天平13年(741年)、聖武天皇の発願で鎮護国家のため、全国に建立された官寺のひとつです。真言宗御室派で山号は日照山。周囲は田園風景になっていて四季折々の花や草木に彩られます。
本堂
現存する本堂は江戸時代に再建されたもの。ご本尊は薬師如来です。
石仏と椿
けっこう大きな観音さまがいらっしゃいました。 椿が今が盛りと咲き競っています。
桜も咲いていました
五重塔と桜…春の景色ですね。 境内の苑地より。 建立時は七重の塔だったそうですが焼失してしまい江戸時代に再建。高さ34.3mを誇り、岡山県唯一となる五重の塔です。内部には五智如来が安置されています。
サイクリングロードから
どこから眺めても絵になる塔…。サイクリングロードが整備され自転車からその雄姿を見ることもできるんですよ。菜の花と梅がきれいに咲いていました。違う季節にまた訪れてみたいです。
夕暮れ時はさらにいい感じ💗
夕日を受けシルエットになった塔もまたいいですね。 京都とも、奈良とも違う備中の塔の風景です。
国分寺のほど近くにある国民宿舎。レストランや直売所、温泉を兼ね揃えた施設になっています。ここで、自転車もレンタルできますよ。 また、隣接する「きびづるの里」では、きびづる(タンチョウ)の保護や繁殖をしていて無料で見学ができます。
お土産ものが揃うショップ
総社のお土産が揃っています。古代米や、ご当地カレーの「そうじゃ消防署カレー」が人気とか。 「サン直広場ええとこそうじゃ」では、全て総社産と言う新鮮な野菜や果物が購入できます!
ベーカリーカフェ・クルール
吉備路のゆったりした景観を楽しみながらパンモーニングはいかが?
日帰りでも利用できるよ
天然温泉「吉備路温泉」もあります。アルカリ性単純温泉で体の芯から温まりますヨ♨
総社インターから車で約20分ほど。標高400mの鬼城山山頂ににそびえる難攻不落の山城…これが桃太郎伝説のヒール役・温羅がこもった城だと言われています。高さ6mほどの土塁や石塁が約2.8kmにもわたって張り巡らされています。写真は4つあるうちの復元された「西門」。どことなく日本的でないと思っていたら、実は暮らしていたのは百済からやってきた王子?なのだとか。 温羅=百済の王子?古代ミステリーっぽくなってきましたよ。
杖が…
鬼ノ城ビジターセンターの駐車場に車を停めたらここから先は急こう配の坂を足を使って登っていきます。何てったって山城です。登らないはずがない。 で、杖…不安な方はどうぞと。たどり着けるのか…(゜-゜)💦
巨岩がゴロゴロ
途中、スロープなどがあり、道も舗装されているので坂道ではありますが、比較的歩きやすいです。 こんな風にどデカい岩があっちこっちにあります。信仰の対象か、はたまた古墳なのか…妄想はふくらむばかり。
見えてきました!西門
10分ほど歩くと疲れてきたころに突如現る異国情緒あふれる西門! 城壁は列石の上に土を入れて固めた版築土塁。今まで目にしたことのない風貌に威圧感さえ感じられます。
けっこうデカイです
真下に来ました。これはもう天空の要塞ですね!中国や朝鮮の影響を強く受けた趣があり、日本のそれとはまったく異なるものだと言うことが素人目でもわかります。
本当にあったのは確か
西門内部にあった発掘時の様子の写真です。飛鳥時代と言う古代ににこんな山を取り囲む様なスケールの山城が造られたなんて、考えれば考えるほどナゾですが、ロマンあふれるものはないのではとも思います。
西門からの眺め
ここに、古代吉備国があったのだ~と思いつつ眺める総社平野。晴れた日には遠く、瀬戸内海まで見通せるそうです。
「鬼ノ城縁起」によると
「異国の鬼神が吉備国にやってきた。彼は百済の王子で名を温羅(うら)と言う。彼はやがて、備中国の新山に居城を構え、しばしば西国から都へ送る物資を奪ったり、婦女子を掠奪したので、人々は恐れおののいて<鬼ノ城>と呼び、都へ行ってその暴状を訴えた…。」とあります。ここから桃太郎伝承がはじまったのでしょうね。何が真実で何がつくられたものなのか…。
スミレがひっそり咲いてました
山の上にも春の足音が…。
ご神体である「吉備の中山」の麓に鎮座するこのお社は、大和朝廷の命により、吉備国を平定したとされる大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)をお祀りしています。有名な「桃太郎」のモデルとされている方ですね。 吉備国が「備前」、「備中」、「備後」、「美作」にわかれた後から備前国の総氏神として崇められてきました。江戸時代には、岡山藩主・池田家の崇敬をあつく受け、社領の寄進や社殿の再建が行われたと伝わります。
「朝日の宮」
参道入り口にそびえるこの石鳥居…実は、夏至の日の早朝に昇る朝日がここからみられるそうで、その光は、祭文殿の御鏡に差し込むよう社殿が造られているんですって! そのことから吉備津彦神社は「朝日の宮」とも呼ばれているそうです。
神池・靍島に鎮まる「靍島神社(つるしまじんじゃ)」
海上安全の神さま・住吉神が祀られています。反対側にある亀島の亀島神社と対峙するかたちになっており、こちらは「風の神さま」、亀島神社は「水の神さま」とされているそうです。
日本一の石燈籠
びっくりするぐらい高いです! 高さ11.5m、笠石の広さは8畳とか。江戸時代末期に27年に渡って寄付が集められようやく建立された大燈籠…天下泰平の願いが込められています。
拝殿
手前には備前焼の狛犬さんが。ユニークな表情です。 拝殿は 昭和5年に(1930年)に火災で焼失し、再建されたのだとか。
渡殿と本殿
吉備国の神社建築の伝統的な「三間社流造り」で建てられている本殿。寛文8年(1668年)に、岡山藩主・池田光政公が造営に着手 。その子、綱政公の元禄10年(1697年)に完成したそうです。 いちばん奥が本殿、その手前が渡殿、写ってないですがその手前に御鏡が祀られている祭文殿があります。
平安杉
龍が宿ると言う伝説が残るご神木の杉、樹齢1000年以上と言われています。昭和5年の火災で、社殿と共に半身が焼けてしまったらしく治療が行われていました。
かわいい桃のおみくじ
折り紙タイプと、モフモフももタイプがあります。どちらもかわいい~~(#^.^#)
こちらは絵馬
ザ☆モモな絵馬! 乙女心?をくすぐりますね~。
御朱印
吉備津神社でもいただきました。
おぉ~~モモタロさん!!
駐車場付近で見つけた桃太郎とそのしもべたち。けっこうシュールです…。
山陽道屈指の大社。吉備の中山の西麓に鎮座し、吉備津彦神社と同様、「大吉備津彦命」を主祭神とし、その一族もお祀りしています。温羅(うら)と言う鬼が吉備国に飛来、その温羅を退治し首をはねた場所がこの地が渡されているんです。 仁徳天皇が吉備国に行幸した際、吉備津彦命の功績を称え住居としていた茅葺宮跡に社殿を創建したのが起源とされる説があるそうです。 また、吉備出身の昭和の政治家・犬飼毅の遠祖とされる「犬飼建命(いぬかいたけるのみこと)」が吉備津彦命の随神だったことから犬飼氏の崇敬があつかったと言われています。
「犬飼毅(いぬかいつよし)」筆の社号標
入り口の社号標、右の石柱側面に「犬養毅書」とありました。神池の近くには銅像も建っています。 犬飼さんがしもべのひとつ➡イヌなんですって。サルとキジもちゃんといますよ。
矢置岩
吉備津彦命が温羅との戦いの際、「矢」を置いたとされる岩。社号標のすぐそばです。 吉備路にはこのような、吉備津彦命と温羅の伝説に登場する様々な遺蹟がたくさんありますよ。
北随神門
北の参道にある門。吉備津彦命と共に吉備国平定に尽力した神々が祀られています。現存するのは、室町中期に再建されたものだそう。 南随神門は、本殿と廻廊の間にあります。
国宝の本殿と拝殿
日本でここだけとされる「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)」と呼ばれる建築様式は、「吉備津造り」とも称され、京都の八坂神社に次ぐ大きさと言われています。
拝殿
扁額の文字が立派ですね。祈祷が行われていました。 日々の感謝をささげました。
五七の桐紋?
実は、ここは秀吉にゆかりがある神社なのだそう。 天正10年(1582年)に勃発した「備中高松城水攻め」のさ中、秀吉が戦勝祈願に訪れたと記された書状が残っているのだとか。お社の付近に秀吉が陣を張ったこともあるらしく、また、神社が戦中に申請した禁制が書かれたものまであるそうですよ。
一直線にのびる廻廊
見たかった廻廊です。見事なまでにまっすぐ、地形になぞられた形で造られています。総延長約400mの廻廊沿いには、えびす宮や御釜殿、本宮社などの摂社末社が並んでいます。 弓道場では大会が行われていました。
御釜殿での「鳴釜神事(なるかましんじ)」
昔話・桃太郎のルーツと言われる鬼(温羅)退治の伝承が残る吉備津神社。はねられた温羅の首は死してなおうなり続けたため、この釜の下に埋められたとか。吉備津彦命の夢枕にたった温羅が「妻の阿曽媛に御釜殿の火を炊かせるなら、この釜を鳴らし吉凶を占おう」と告げたと言います。これを元に現在も「鳴釜神事(釜うらない)」とし、参拝者の吉凶を占う神事が執り行われているんです。
ユニークなおみくじあります
これ、面白かったです。 五角形の建物5つの桃太郎のストーリーがイラストで描かれていて、その場面に沿ったおみくじがそれぞれひけるようになっているんです。「英語みくじ」・「子供みくじ」・「よろこびみくじ」・「いにしえみくじ」・「花みくじ」。今のあなたに必要なのは?
ご神木の大イチョウ
葉が全部落ちてしまっているのでパッとみてもイチョウだとは気づきませんでしたが…。神社のシンボルにもなっている大チョウはナント、樹齢600年!室町時代からずっとここで参拝者を見守ってくれているのですね。 今回、岡山でこんな大木にたくさん出会いました。
学問と芸能の神様「一童社」
本殿がきれいに見える一段高くなったところにある「一童社」。昔は国学者たちがあつく信仰したと言われるお社です。
桃太郎~🍑
合格を祈願する絵馬がたくさんかけられていましたよ。 この、桃太郎のドアップ絵馬!かわいすぎです!
祈願トンネル
その絵馬はこのトンネルの側面にビッシリかけられているんです。 ナニナニ?「祈願トンネル」とな? 通り抜けたところには「栄光の旅立ち!」「勝利はわが手に!」と。なんかやる気になれそうな気がするではありませんか!(ー_ー)!!
ナルホド!
全力で応援してくれてます!!(笑)
- アプリで地図を見る
岡山の中心部から車を走らせること20分。田園地帯にポツンと佇むのがこちら「奥山いちご農園」さん。「子育てするようにいちごを作る」を理念に掲げ手塩にかけたいちごは、数々の賞を受賞していると言うツワモノ。 いちご狩りはできないみたいですが、完熟と新鮮さにこだわったいちごが味わえるカフェ~Plate~があるとの事でやってきました!
カフェ店内の様子
木の香り、そして甘酸っぱいいちごの香りが充満していました。 デザイナーをされている息子さんがプロデュースされたのだとか。スタイリッシュでいてあったかなお店です。
朝摘みのフレッシュないちごが!
カウンターの中にはこんなおいしそうないちごがいっぱいありました!朝摘みされたいちごたちですね。 食べたい~。
試食です!
コレ、自由にいただける試食のいちごなんですよ。 さちのか、ゆめのか、おいCベリーなどがあり、味も食感も少しずつ違い食べ比べができます。
いちごをシンプルに味わえるカフェ
せっかくなので、普段はたらふく食べられないいちごを堪能することにしました。やはり、「限定」にはヨワイですよね。
季節限定ジュース①
「100%ジュースのいちご」。水もシロップも一切入っていません。贅を尽くしたいちご100%!専用のジューサーで作って下さいます。 自然なままのいちごは芳醇ささえ感じられる…そんな味でした。甘~い香りもいただけちゃいます。カップのいちごには、いろんな品種がIN!こちらも5月いっぱいの限定品です。
季節限定ジュース②
「とくべつなジュースのいちご」。 いちごといちごジャム、牛乳で作られます。女の子が好きなカラーですね。やさしくて、こくがプラスされてこちらも絶品!いちごのプチプチも生きてます!
お土産にも🍓
持ち帰るならコレ!完熟なんですけど、しっかりした食べ応えあるいちごなんです。絶対喜ばれます。 ジャムも絶品!
ミシュラングリーンガイド・ジャポンで三ツ星評価を得たとされる後楽園。金沢の兼六園、水戸の偕楽園と共に「日本三大名園」としても親しまれていますね。国の特別名勝にも指定され、総面積は14万4000㎡。岡山2代藩主の池田綱政がやすらぎの場として築庭したとか。貞享4年(1687年)から14年かけて完成したと言います。 四季折々の景観が楽しめますが、私が訪れた季節は梅やボケ、椿などが咲き、冬枯れで黄金色になった芝生が落ち着いた雰囲気を醸しだし、のんびりゆったり名園巡りができました。
鶴鳴館
正面から入ると右手に見えてくるのがこの建物。お客様の接待などが行われていたそうです。戦災で焼失してしまい、現在の建物は、山口県から吉川邸を移築したものだそう。 この日は厳かに結婚式が執り行われていました。いいものですね~。
延養亭
後楽園の中心的な建物で、お殿様の居間として使われていたそうです。主室からは、園内が一望できるんですって。普段は入れません。
花葉の池と大立石
お殿様も渡ったと言う栄唱橋が架かり、滝も見られます。6月頃からは「一天四海」と言う真白なハスがさくようです。池の奥にひときわ大きな岩が…これが大立岩です。巨岩をわざわざ90数個に切って運び、元の形に組み上げたようです。岩の裏に回るとくさびの痕などが見られますよ。
地蔵堂とムクノキ
池の奥の小高い丘には地蔵堂がひっそりとありました。かたわらで祠を見守る椋の木はつい最近まで生きていたとか。ガイドの方によると、築庭当時からここにあった椋の木だとか…野鳥が羽を休めていました。
南門辺りから烏城を望む
後楽園から岡山城が見えるとは! 烏城口(南門)を出て川べりまで行けます。マスキングテープ仕様のスワンボートの向こうに佇む漆黒の岡山城(烏城)が。撮影ポイントですな~。
廉池軒
綱政公が最も愛したのがココ。水路や池、そこに浮かぶ小島などが見えます。何やら催し物があるようで切石の橋を渡って中へ入ってみました。 横には茶店「さざなみ茶屋」があります。
銀行印にも!備前焼のハンコ
軒先でこんなステキな物を見つけました!ひとつひとつ手作りのハンコです。ひらがなの名前印から、味のある書体の漢字一字印…銀行印にも使えるそうですよ。神崎遊庵さんによる作品で、和気町にある工房で造られているとか。プレゼントにもいいですね。
八ツ橋と蘇鉄
次々と見どころが…。 昔から蘇鉄は異国情緒あふれる植物として築庭に取り入れられてきたようです。ボケに彩られた水路には木造の八つ橋が。このジグザグは、悪霊除けの意味があるらしいです。悪い気を持つ者は真っ直ぐにしか進めないんですって。 初夏にはカキツバタが見事な姿を見せてくれます。
流店(りゅうてん)
水路をたどっていくと流店に着きました。元禄年間の建てられた木造2階建てで1階は四方吹き放し、中央にはナント!水路が!京都の賀茂川から運んだと言う石6つが配されています。上にあがってその風情を楽しむことができます。
唯心山と沢の池
唯心山は綱政公の子・継政が作らせた6mの築山で、園内が一望出来ます。びわ湖をイメージした沢の池や庭園には珍しい田んぼや畑、茶畑まで見渡せます。お殿様は、ここから農民が働く姿を見たのでしょうか。なんとも言えない心地よさでした!
慈眼堂
現在は空になっているようですが、藩内の安寧と池田家の安泰を願って建立された観音堂です。
五十三次腰掛茶屋からの眺め
ぐるりと園内をまわってここでほっとひと息。幕末から明治期に建てられた建物で、東海道五十三次が描かれた扁額が掲げられていることからこう呼ばれるようなったとか。連子窓をフレームにお城や池の風景を眺めるそうです。粋ですね~(*^^)v
鶴舎でタンチョウ見れます
タンチョウ?とびっくりしましたが、実は築庭当初から飼育されていたようです。最初はツルだったんですって。現在はタンチョウが5羽ほど飼われています。毎年1月1日と3日には園内をタンチョウが飛ぶ姿が見れますよ。
井田(せいでん)や茶畑の近くにあるお茶屋さん。園内にはいくつかの茶店がありますが、こちらは唯心や沢の池、岡山城がキレイに見えることで人気なんですって。 岡山は隠れたお茶の名産地だそうで、本格的なお抹茶をいただきながらほっと一息つけるスポットです。
抹茶と吉備団子のセット
餡子の入ったオリジナルの吉備団子、今回初めての吉備団子です。一口でパクリ!渋みがさほどきつくないお抹茶との相性はバツグンです。
ほうじ茶ラテもおいしい♡
こちらはほうじ茶ラテとのセット。甘くてほっこりする味でした~。
茶畑の向こうにお嫁さんが
写真撮影の為に園内を歩かれていたカップルです。外国の方々も珍しそうにパチリ★ホント、絵になりますよね。
後楽園を出て鶴見橋を渡ったさきにある出石町はぶらり歩きに最適な街。後楽園の門前町として栄えた出石町には大正、昭和初期の和洋のレトロな建物が残り情緒あふれる界隈になっています。古い建物をリノベーションしてステキなカフェや雑貨店を営業されているところがたくさんあります。 写真は「出石しろまち工房」。出石町や岡山の情報がゲットするならココ!「いずしおみくじ」なるものがあって、引くと街のおすすめスポットが書かれています。いただいたマップを元にそんなスポットを散策してみよう。
鶴見橋
旭川に架かる鶴見橋。歩道が広~い! 昭和5年に陸軍の特別大演習が行われ、後楽園に天皇が立ち寄られる大本営がおかれるため急きょ建設された橋だそうです。
旧福岡醤油店
明治期に建てられた黒塗りの建物は商家の伝統的な特徴をとどめています。2011年までは醤油屋さんを営まれていたそうですが現在は閉まっているようです。「福」マークの瓦がかっこいい!
天女のコテ絵のあるおうち
ベンガラ色の壁に白い天女が飛ぶ商家。オシャレです。 交差点に位置するのでひときわ目立ちます。
富士商店
日用品や文具が売られているそうですが、残念ながら閉まっていました。格子窓がレトロ感を盛り立てます。
ギター教えます
こちらもレトロ感満載のギター教室。 木製のギター風看板がいい感じ✌
油掛大黒天
商売繁盛にご利益があると言う大国さん、小さな大国さんにかけるのは油です!お堂は油の香りが漂いギラギラとてかった大国さんの周りに油がセットされていました。杓ですくって…ちょっと楽しい💗
ノスタルジーな看板
こういう看板、見なくなりましたよねぇ。なんか、郷愁あります。ほのぼのした気持ちになれるよ~。
ご当地マンホール~岡山市
出た!桃太郎さん!目指すは鬼ヶ島。
出石町のメインストリート沿いにあるアンテナさん。この建物は出石町のランドマークとも言える看板建築のビルです。 岡山に来たら絶対食べたい~と思っていた「フルーツパフェ」をここのカフェでいただく事にしました。
白い洋館です
この辺りは戦災を逃れたため古い建物が数多く残っているそうです。アンテナさんも、大正時代に建てられたビルに入っています。レトロモダンやなぁ。 ビルにはアンテナさんの他にも、ブティックやレストランがありました。
スリランカカリーもおいしいんですって💗
雑貨がたくさん飾られ、窓辺のステンドグラスのスタンドがキレイでした。 こちらはパフェとスリランカカリーが有名だそうです。
春はコレ!「いづし大正浪漫パフェ」
完熟のいちごと厚切りのメロン!ミルクといちごのアイスは甘さ控えめでいくらでも食べれちゃいます。ココア味のスティックにマーブルチョコがつけてあるのがかわいい。とにかくフレッシュで贅沢なパフェでした~。
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ぶらぶら歩きを続けていると…オシャレな古民家見つけました。ここは、築130年にもなる古民家を再生し、うつわとアートの企画展を催しているそうです。 入ると広い土間と、物置?だったようなスペース。お座敷に細長い廊下や坪庭…まるでワンダーランドです。展示品はもちろん、建物も見ごたえアリですよ。
元は油店だそうです
亀さんが営んでいた油屋さんだったから「油亀」なんだそうですよ。このお店のマークもなんだかいい感じじゃないですか?
太い梁が!
しっかりと建てられた古民家…ふと、上に目をやるとむき出しになっている梁がみえます。 築130年かぁ~。戦災も乗り越えこうして今も活躍しているんですね。スゴイ!!
靴を脱いであがれます
古い物と新しいものとがうまくマッチしていてステキな空間になっています。土間から座敷へ上がってみました。
「豆皿だけのうつわ展」開催中
4月9日まではコレ。 全国の作家さんが作られた豆皿が収集され展示販売されていました。置物?いや、豆皿よ…。変わり種皿にアイディア皿、いろんなのがあっておもしろいです。
趣ある廊下
なんだか懐かしさを覚えます…。右手のトイレはレトロでいい雰囲気、左は坪庭がり開放感があります。日が射し込んであったかです。
旬の?「トランプ」!
四角を利用してトランプ風の豆皿。すべて図柄が異なるからスゴイ!藍色がいい、ふちの反り具合もスキです。
ディスプレイがオシャレ
お皿にキレイな金平糖や植物がさりげな~く飾ってあって、どれも本当にオシャレでセンスがよいです。 「まめざら喫茶室」なるものまであって、豆皿にちょこっと入ったお菓子と、油亀特製ドリンクが楽しめたりもします。
瀬戸内市に来ました。「日本のエーゲ海」と謳われる牛窓にある高台でオリーブと瀬戸内の多島美が楽しめるスポットです。ここもずっと行ってみたかったところ。 1942年(昭和12年)、戦争のさ中に10hの土地にオリーブを植樹されたのが始まりなのだとか…現在は約2000本となり、食用、化粧用に栽培されているそうです。ビュースポットが点在し、オリーブ製品や苗木も買えちゃいます。
急こう配をぐんぐん登ります
駐車場から頂きあたりまでは急な坂道。遊歩道があるので歩きやすいですよ。桜や梅、スイセンなどの四季折々の花も愛でながらお散歩できます♪また、敷地内には「阿弥陀山古墳群」があり、オリーブの木のすぐそばに石室があったりするんです。
瀬戸の多島美が一望
山頂の展望台にやってきました。スゴイ眺めです。牛窓のヨットハーバーや小豆島(大きい!)を始め、大小の島々が見渡せます。爽快!!
初夏には花が
白く小さな十字の形の花がたくさん咲きます。 オリーブの葉には実やオイルよりも有効成分が含まれているそうですよ。
幸福の鐘
ここにもあった! 心を込めてゆっくり3回鳴らしましょう。軽く引っ張ってもすごい音がします💦もっと優雅に優しく…かな?
眺望もステキなオリーブショップ
オリーブを使った食品や化粧品が購入できます。オリーブオイルの味見もできますよ。また、オーシャンビューのカフェもあり遠く、四国まで見通せます。
オリーブの苗木🍂をお土産に
いろいろなサイズの苗木がスタンバイ。お庭にオリーブなんてオシャレですね(*´艸`*)
宿泊できます「牛窓国際交流ヴィラ」
県が外国人向けに建てた宿泊施設でしたが、最近はどなたでも泊まることができるようになったそうです。併設された完全予約制のイタリアンレストラン「acca」は、東京にあった大人気店だそうです。地元産の食材で最高の一品を味わえます。
オリーブ園の麓にある人気のジェラートショップ。外国の方もおいしそうにほおばられていましたよ。 友人に「ジェラートならコピオさん!」と太鼓判を押されたのでぜひとも味わいたいと思い訪れました。 南仏を思わせる外観がステキな工房で作られたジェラートは、自家牧場のフレッシュミルクを使用されているそうです。
瀬戸内の味がラインナップ
先にチケットを購入します。10種類ほどのフレーバーが揃います。迷いますね~~、全部ちょこっとずつ食べてみたい。 しぼりたてミルク、瀬戸内みかん、ブルーベリーにオリーブ…色もキレイ。
たっぷり入ってます
よくばってダブルカップを注文(笑)でも2つの味が楽しめてお得でしょ?甘さ控えめでコクのあるテイスト、でも後味はさっぱりです。風がきつくてちょっと寒かったですが、ジェラートは絶品!
日本でいちばん最初に国立公園に指定されたのが、この瀬戸内海国立公園なんです。都のあった畿内と九州、諸外国をつなぐ航路として栄え、沿岸にはたくさんの港がありました。ここ、牛窓もそのひとつ、異国の人々がもたらした文化の香りが残るしおまち唐琴通りをぶらり歩きしてみました。ノスタルジックなその佇まいは、映画人の心をも惹きつけロケ地にも使われたとか…。その軌跡をたどってみたいと思います。 写真の三重の塔は朝鮮からの使徒(朝鮮通信使)の接待所となった本蓮寺。室町時代の建築だそうです。朝鮮からは、江戸期に将軍即位の慶賀などの為にたびたび使節団が訪れているそうです。ここ牛窓にも15回寄港しているとか…。
牛窓海遊文化館
朝鮮通信使に関する資料や、牛窓に伝わる秋祭りに登場する船形だんじり(重要有形文化財)を2基展示しています。白い瀟洒な洋館には警察の紋章が…元は警察署だったそうですよ。 当時の朝鮮の民族衣装を着てハイポーズ!もできます。
海と共に…
路地の向こうには海が望めます。ずっと昔から訪れる人々を迎え、独自の文化を絶やさず生活してこられた牛窓の方々に思いを馳せるひととき…。
映画「カンゾー先生」ロケ地
元々、旅館だった木造3階建ての古いおうち。1998年に公開された今村昌平監督の映画に登場しました。 特にこの辺りは昭和な雰囲気が漂います。山田五十鈴と花菱アチャコはわかるな~。
街角ミュゼ牛窓文化館(旧中国銀行牛窓支店)
さらに歩を東へ…。突如現る赤褐色の洋館。昭和55年まで中国銀行として営業していたそうです。外観はドイツ製の赤煉瓦で、20世紀初めの銀行の格式を色濃く示した造りになっています。
内部は牛窓の歴史を知る事の出来る資料館に
漆喰白モルタルでできた内壁、二重窓…いずれもハイカラでステキです。パネルが展示されていて当時の生活の様子をうかがい知ることができます。
裏には地下金庫が!
館の戸締りに来られていたお母さんに「裏に地下が金庫になってる蔵があるしみてき~」と教えていただきました。コレかな?重厚な扉が付いているところを見るとコレっぽいな。
蔵の先には…
港町に付き物の共同井戸が牛窓にもたくさんあるそうです。こちらもそのひとつ、「朝鮮通信使ゆかりの井戸」です。牛窓に滞在した使節団にふるまうためのお茶の水はこちらから汲み上げたと言うのです。さっきのお母さんが、「水はいつもたっぷりあるけど今は飲めへんで」と言っていました。井戸の枠にも「承応3年(1654年)、近くの御茶屋で使節団を迎えるために岡山藩によって掘られた」と刻まれています。
燈籠堂跡
東の端にあった燈籠堂跡は、船の航路になっている眼前の「唐琴の瀬戸」に面して建っていました。いつ建てられたのかは不明みたいですが、明治時代に壊され、石垣のみになったのを昭和63年に江戸時代の絵図にならって復元されたのだとか。潮の流れが激しい瀬戸を往く船の安全を守ってきた燈籠堂です。
唐琴の瀬戸
牛窓港と前島の間はこう呼ばれていて幅230~400m、深さは13~30mで海底は岩礁なのだとか。 こんな逸話が残っています。その昔、神功皇后の船団が唐琴の瀬戸にさしかかった時、巨大な牛が突如現れ襲い掛かったそうです。その時、住吉明神が翁に化身し牛を投げ飛ばしたのだとか…。そこからこの辺りは「牛転(うしまろび)」と呼ばれるようになり、転じて「牛窓」になったようです。
牛窓天神社から見える夕日
菅原道真公が九州に流された際にここに立ち寄ったそうです。道真公が腰かけた石の上に社殿がたっているそうですが、この神社…牛窓の夕日スポットとして知られているそうですよ。
猫も夕日に染まる
海釣りをする方にそっと寄り添いおこぼれを…と待機中の猫に会いました。夕陽に染まってほんのりピンクになった毛並みがキレイです。のんびりこうして海を眺められたらいいなぁ~。
お日さまがずいぶん西に傾いてきました。 港まで来ると前島行きの船が帰って来るのが見えました。
日本の夕日100選
瀬戸内に沈む夕日を見る絶好のポイント!防波堤で釣りをしている方がスルエットになりいい感じです。
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こちらは岡山から兵庫に入った2つめの街、たつの市にある浜です。ド~~ンと眼前に瀬戸内の大海原が現れます。 朝日や夕日、干潮時の干潟が美しい海岸で知られているんですよ。遠浅の海岸は、春に潮干狩り、夏には海水浴で賑わいます。東の山裾から日が昇ってきました。
朝の海
砂浜に降りれます。まさに「春の海 ひねもすのたり、のたりかな」と言った装い。風が気持ちよかったですよ。
ひなが一日ボ~っとしたい浜です
波も穏やかなのが瀬戸内! キラキラ光ってますね。
干潮の時は…
日本有数の干潟の名所でもある新舞子海岸。特に冬は空気が澄んでいるためキレイに見えるんだそうです。 2年前に夕暮れの干潟を撮った写真です。金色と影になった黒のコントラストが美しい✨
シーショアからほど近くの道の駅。海岸沿いにあり海のすぐそばまで降りる事が出来ます。ライダーさんご用達の施設らしく、いつもバイクがたくさん停まっています。 地元で採れる新鮮な野菜、また播磨灘であがったお魚や加工品がズラリと並びます。レストラン「魚菜屋(ととなや)」さんでは瀬戸の恵を盛り込んだお料理も味わえますよ!
階段の下は海!
もう少し暖かくなると海岸で磯あそびもできます。地引網体験などもあるそうですよ。
店内はこんな感じ
所狭しと播磨のお土産、農産物、魚介が並びます。 観光パンフなどもいただけますよ。
シャコ~
こちらでよく獲れるらしいです。食べたことないな~。室津も牡蠣が有名ですね。