鎌倉紫陽花の名所、寺院3カ所一気巡り
神奈川鎌倉紫陽花の名所、寺院3カ所一気巡り
6月は紫陽花の季節。雨が降るごとに色を変え、美しくなる紫陽花の魅力は、見るものを魅了させてしまいます。鎌倉で紫陽花の美しいお寺はどこにあるのかをずばり答えましょう。紹介するのは4カ所の寺院。いずれも紫陽花の美しさで知られている場所なのです。
別名「あじさい寺」で知られるとおり、境内に入ると数多くの紫陽花が咲き乱れています。ここの紫陽花は、青い花だが昨ものが多いのが特徴で、「明月院ブルー」などと呼ぶ神社仏閣のファンもいるそうです。山門への道沿いは人気のある撮影ポイントともなっています。2500株を数える明月院の紫陽花の9割以上は日本古来の品種、姫紫陽花といいますが、これが多いことにより、印象の強い青色の花が名物になっています。 写真は本堂の円い窓から見える後庭園で、紫陽花と時期を同じくして花菖蒲を見学することができます。
月の使者を探してみよう
明月院では、月からの使者という伝説から、ウサギが祀られています。境内のあちこちにウサギの像が見られます。さて、あなたはいくつ発見できるでしょうか? ちなみに、本物のウサギも飼育されています。
旅のスタートはJR横須賀線の北鎌倉駅から。今回ご紹介する自院は、すべてここから徒歩で行ける範囲にあります。 そして、北鎌倉駅の駅前の情景は昭和のイメージが色濃く残ったもの。すぐ後ろは国宝の舎利殿で有名な円覚寺で、現在北鎌倉駅のある場所はかつて、円覚寺の敷地だったものでした。
紫陽花だけでなく、四季折々の花を楽しめるのが東慶寺。夏目漱石が参禅したことでも知られていて、それから100周年を記念した石碑が山門前に建てられています。 紫陽花は山門前の階段沿いが美しく、違う季節になれば、桜、ツツジ、アヤメなどの花が咲き、折々の美しさを見せるお寺でもあります。 また、収蔵されている仏像、書画も一見の価値があります。そう、書き忘れていましたが、江戸時代までの縁切寺として、封建時代の女人救済の寺として縁切りの寺法を引き継いだという歴史もあります。
浄智寺もJR横須賀線北鎌倉駅すぐ近くにあります。鎌倉時代、中国の五山制度に倣ってこの付近の禅寺も制定されましたが、浄智寺は五山のうちの第四山にあたります。なので、鎌倉五山巡りのひとつとしても訪れる人が多い寺院でもあります。そして、七福神の布袋様がまつられていることも特色です。 浄智寺も四季折々の花が楽しめる寺院です。紫陽花が有名ですが、春の初めであれば境内の桜も名物。唐様の楼門は鎌倉の風景に溶け込み、優雅な雰囲気を醸し出しています。