桜の名所!墨俣周辺と羽柴秀吉の一夜城
岐阜桜の名所!墨俣周辺と羽柴秀吉の一夜城
墨俣城といえば、織田信長が稲葉城(岐阜城)攻略の前哨戦として造らせた城という話が定説。しかーし、史実によると実際には「城」というより限りなく「砦」であったらしい。現在一夜城があったとされる場所に建っている城は、あくまで一般的なイメージ。巷にありがちな「歴史資料館」としてオープンしています。大垣城を模したと言われる外観は案外美しくまとまっていて、桜のシーズンには城と桜がベストマッチ。一年を通して景色をカメラに収める姿が後を絶ちません。ということで今回は羽柴秀吉の一夜城を中心に、「宿場町として栄えた墨俣宿とその周辺」がテーマです。
開館したのは平成3年と案外新しい歴史資料館。資料館周辺は公園として整備されているので周囲へは常時入ることが出来ます。トイレやベンチも完備してるので散歩やサイクリング等の休憩地点として最適。ちなみに資料館としての入館料は200円。それなりに資料が整っているし、近くを流れる犀川や長良川が見渡すことができます。一度は入館してみてもいいかも。
桜シーズンの撮影スポット
桜シーズンは周囲桜だらけ。近くから撮るのは定番ですが、ここで少々変わった場所を。反対岸の橋の下から狙うと水面が鏡のように映り込むのです。隠れた撮影スポットですね。
出世橋
資料館前の橋は「出世橋」という名前が付けられている。何が何でも秀吉である。この橋を渡ると出世するらしい、多分。
資料館の前には秀吉像
岐阜城が信長推しなのに対し、墨俣一夜城では秀吉を一番全面に押し出している。かなり強引にあれこれ命名してたりします。
出世びょうたん
秀吉の旗印にちなんでひょうたんに願い事を書くと叶うという話で作られたらしい。
一夜城跡です
よく見ると、敷地内東側に一夜城跡の石碑が建っています。一応この場所には違いないようです。
それっぽい石碑
敷地内にはいかにも造りましたというような石碑も建っています。それはいいとして、桜吹雪と桜の絨毯。まさに今が見頃。
駐車場はこちら
一夜城西側の犀川河川敷に駐車場があります。一見広そうですがあっという間に満車になります。また、この周辺の道路は狭いので渋滞したら最後、テコでも動かないので注意を。
桜のシーズンはこうなる
一見広そうに見える駐車場。朝イチならともかく、出遅れてしまったらなかなか入れません。ましてや午後からなんて無理でしょ。
出世の泉
いったいいつの間に出来たのでしょう。何でも出世とつければいいものでもないかと。しかし、軽く手を洗うには丁度いいんですけどね。
桜のシーズンになると夜店が開かれ、墨俣城の周囲は花見一色となります。河川敷に駐車場が確保されていますが、あっという間に満車になり長蛇の列が出来ます。桜まつりの期間中は夜間まで夜店が営業しています。小腹がすいたら何か食べたいでうよね、そんな時オススメは「地元系」の露店。具体的には「婦人部」とか「商工会」とか。地元の特産や食材を使用し、しかもリーズナブルに頂けます。よく見極めましょう。 桜まつりのその他の写真はこちらをクリック→
墨俣城の周囲も桜でいっぱい
モチロン墨俣の桜祭りですから、周囲は桜でいっぱい。被写体はそこらじゅうにあります。何処を撮っても絵になりますね。近年は「自撮棒」が特に増えたような気がします。くれぐれも邪魔にならないように。
桜のトンネル
道路の両側から桜が覆いかぶさっているので完璧な桜のトンネルになります。満開後には一面の桜吹雪になって更に凄いことに。
花見客で一杯に
シーズンの週末は花見客が陣取り、あちこちで花見宴会が開かれています。良い場所は取られるのが早いですから行動はお早めに。※場所取りは構いませんが、せめて前日に。一週間前から確保するのはやりすぎです。
枝垂れ桜はピンクが濃い
墨俣の枝垂れ桜はピンク色が濃いです。本部テントの裏側にありますので探してみて。通常の桜よりやや遅れて咲き始めますので、桜シーズンの週遅れ辺りが見頃。
駐車場は期待しないで
河川敷の駐車場は広いようで案外狭いんです。誰よりも早めに来るか、駅前辺りの駐車場を利用するしかないんだけど、交通手段が超乏しいのが玉にきず。
露天も出ています
墨俣堤防の入口辺りに露店が集中しています。しかも毎年位置が殆ど変わりません。でもね、昔はもっと露店の数が多かったんよ。少なくなったものです。
地元系の露店がオススメ
場所は駐車場と出世橋の間に設置されることが多いです。最近では販売に随分慣れて来たようですが、まだまだ慣れない手つきなのは愛嬌です。価格をよく見極めて選択しましょう。
やっぱりネギマでしょ
焼き鳥串カツネギマときたらビールでしょ。ねっねっ。でもくれぐれもお車の方はビールお酒は駄目ですよー。ほれほれ(えw
抹茶セットが200円
たまたまかもしれませんが、墨俣城の北側広場に地元系テントで抹茶の提供がありました。桜餅とのセットで200円という格安。桜を見ながら抹茶ってのもいいね。
隠れた和スィーツの店
墨俣堤防脇に元民家のスィーツ店があります。桜を眺めながら座れるお店としていかがでしょ。
菜の花も満開
今迄菜の花と季節が合わなかったのですが、今年は見事に合ったみたいです。黄色と薄ピンクの見事なコラボ。
牡丹?山茶花?
申し訳ない、区別がついてないのです。しかし丁度今、綺麗に咲いてました。今の時期は花が多いですね。
夜桜もいいかも
地元だならではの技なのですが、夜中に夜桜を味わってしまうことです。夜中なら遠慮無く車も停められますし、ほとんど誰も歩いていません。ヒンヤリとした夜の空気も気持ちいいし。難点は暗すぎて写真が撮りにくいこと。街灯近くで根性一発。あるいは素直に三脚かな。
夜中も店が開いていた
もーびっくりしたねー。営業してるんだもんね。周囲の店は真っ暗です。もしかしたら本格的に始まる前の点検も兼ねてたのかもね。
墨俣資料館近く辺りに店が出て賑やかですが、実は桜堤防としての長さは5キロ程の長さがあります。昼時は無理ですが早朝の桜トンネルサイクリングは快適そのもの。特に桜の末期、桜吹雪が舞う中を走り抜けるのは快感。
桜の撮影スポット
店が立ち並ぶ辺りから少し南へ移れば殆ど人が居ません。桜を撮影するならこちらが絶好ポイントだと言えましょう。
トンネルの向こうも桜
この辺りは既に墨俣城からかなり離れているのですが、この先もずーっと桜のトンネルです。残念なのは此処から先はライトアップが無いんですね。ていうか、全部は無理かな。
堤防側からの桜も見事
撮影ポイントは一夜城から一本南側の橋の上。ここから見ると城が桜に圧倒されてる感じがする。
一夜城の北側にある神社です。確か豊国神社といえば名古屋市中村区にある大鳥居で有名なあの神社のはず。こちらは出張所なのでしょうか。
神社の正面に一夜城
豊国神社は南側に立っている一夜城に向いています。また、この周辺も桜がいっぱい。桜吹雪の中参拝できるタイミングを狙いたい。
この地方の御多分にもれず、殆ど観光地化されていません。つまり、まだ人が住んでいます。たまに散策している方を見かけますが、これ以上は特に何も無いのが現実。そしてこれらの建物は年々少しづつ姿を消してゆきます。勿体無いことです。
アンティーク脇本陣
墨俣宿で唯一ではないかと思われる観光施設。迂闊に扉を開けると確実にオバちゃんに捕まります。
墨俣つりびな
3月のひな祭りのシーズンには「いき粋墨俣つりびな小町めぐり」が開催され、町のあちこちにつりびなを見ることが出来ます。
元旅館だったみたいです
見るからに歴史を感じる旅館の看板ですが、旅館自体は既にありません。看板だけが今でも残っているようです。
元銭湯らしい建物
話によると少し以前まで現役だったそうです。廃業前に入ってみたかったね。
気になるお店
路地に入ると何気に地元密着とみられるお店があります。しかし、いつ前を通っても営業してる姿を拝見したことがありません。
墨俣には右も左も前も後ろも寺がある寺が密集している地帯があります。それだけ歴史ある街だという事でしょうか。特に信長壁を模したような土壁が人目を引きます。
リフォームされている
この辺り、古い寺もあればリフォームされた装い新たな寺もあります。しかし、古いままのほうが見応えあるんだけどね。
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墨俣堤防のすぐ下にある明台寺は西美濃三十三ヶ所の札所になっています。普段静かな寺ですが、この日ばかりは周囲が賑やかです。参道が堤防のすぐ下のため、風が吹くと桜吹雪になり、参道が白い絨毯みたいになります。
明台寺の境内は桜吹雪
風向きがいいんでしょう。時折強く吹く風に乗って境内が桜吹雪の嵐に見舞われます。
地蔵様の背景も桜
普段は緑色の背景が多いのですが、桜のシーズンの背景は桜。地蔵様も花見をしているかのようです。
この辺り、寺も多いですが神社も負けずに多いのです。道を歩けば神社に当たる程存在します。町中の神社は勿論町を守る神社で、少し郊外の神社は農作関係の神社ではないでしょうか。
ペアの神社
例えば「津島神社+秋葉神社」とか、セットになっている神社が少なくないのです。地域の特徴でしょうか。
白山神社
田んぼ地帯の真ん前にある神社。まさしく豊作を願う系の神社ですね。
知る人ぞ知る縁結びのパワースポット。元来田舎の端にある静かな神社なのですが、テレビの各種散歩番組では必ず取り上げられるため、すっかり有名になってしまいました。
縁結びのお願いを
社務所には縁むすび関連の各種グッズが販売されていますが、社務所が常時開いているとは限らないのが玉にきず。
こんなところに突如として観音堂があります。実はこの辺の道は墨俣から大垣へ続く旧美濃路で、注意深く観察すると道端のあちこちに昔の標識石を見つけることが出来ます。
快適なサイクリングロード
この辺りはあまり車が通らないため、自転車天国。信号もほとんど存在しないので快適です。
一里塚跡
道路脇をよく見ると一里塚跡等の道標があります。
殆どアナウンスが聞こえて来なかったのですが、いつの間にか親水公園として整備されているようです。公園としては綺麗でいいのですが、元々の木が原生してるような部分を残しても良かったのではないかなかと、これは個人的な感想です。
実は野鳥天国
河川敷の木を伐採して勿体無いと思ったのは、この辺りの水辺は野鳥が多く住み着いているからです。整備もいいけど味気ないしね。
夕日が綺麗
行ってみればわかりますが、この周辺は高い建物が1つもありません。とにかく空が大きいのです。伊吹山に沈む夕日が特に綺麗です。
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美濃路墨俣宿のすぐ横には長良川が流れており、当然向こうが岸へ渡るには渡し船があった筈ですが、資料が見つからないのでなんとも言えないところ。
旧21号線の長良大橋
現在は別のルートになっていますが、この道路はかつての国道21号線でした。この鉄橋は古い形式の鉄橋で、鉄骨好きの方ならきっとご満足頂けるかと思います。
一件普通の郵便ポストですが、実は立派な簡易局です。この辺りにはこの形式の簡易局が案外多く見られます。
何度も登場して申し訳ないのですが、桜堤防といい長良川サイクリングロードといい、この辺りの道は自転車があれば快適に遠くへ行けてしまいます。むしろ長良川サイクリングロードが一番不便かもしれません。写真は歩行者専用橋。一応それなりに整備されています。
田舎道最高!
多少路面が凸凹してるのが玉に瑕ですが、のんびり走るのに最適。どこまでも信号がありません。
この辺りでは最大のスーパーマーケット。瑞穂市と大垣市の境界線辺りに建っていて、遠くからでも看板が目立ちます。ホームセンターに食品スーパーを足したような感じですが、驚くべきはその面積。店内端から端が見えません。はっきりと目的を持って行かないと時間ばかりとられ大変なことになってしまいます。