
縁結び大国・出雲で楽しむ
島根縁結び大国・出雲で楽しむ
まいどまいど! 古くから縁結びの神様として信仰を集める出雲大社。 島根県出雲市に鎮座する日本の神社の中心的存在。 全国的には、10月を神無月といい、全国各地の神社では多くの場合、神様は不在となる。 一方、10月になると、神議のため、全国各地から神様が集まってくるため、島根県では神在月と呼ぶ。 また、神話が数多く残り、中でも因幡の白兎や大国主様にまつわる昔話が代表的。 未知なる世界に満ちた島根県出雲市内を今回は散策する。 かつて、出雲市内には蒸気機関車が走り、現在は廃線、廃駅となった大社駅を出発。 出雲で活躍したとされる出雲阿国の像を目にしながら、出雲名物の出雲そばを堪能。 味のいろんな楽しみ方を体験しつつ、出雲大社の境内へ。 神聖なる雰囲気の中で、大国主神、因幡の白兎にまつわる像や碑が点在。 博物館で、出雲の歴史を学びつつ、ライスバーガーを頬張り、日本最大といわれる日御碕灯台へ。 最上階にある展望台からは日本海を望み、周辺の景勝地「大山隠岐国立公園」を眺める。 島根ワイナリーや道の駅に寄り道しつつ、縁結び空港として名高い出雲空港へと向かう。
出雲市の玄関口として知られる出雲空港で出会うことのできる島根県のマスコットキャラクター「しまねっこ」。 出雲空港は別名、縁結び空港とも呼ばれ、付近には、縁結びの神様として知られる出雲大社が鎮座する。
現在は廃駅となった西日本旅客鉄道大社線の大社駅。 1912年に開業して1990年に廃止される日まで実際に使用されていた。 重要文化財に指定、近代化産業遺産に認定されている。 かつて、東京と大社を結ぶ直通急行列車「出雲」が運行されていたとか。 1924年、2代目駅舎として竣工した木造平屋。 設計者は丹羽三雄(旧神戸鉄道管理局)。 出雲大社を模した造りとなっていて、現在も当時のまま残されている。
内装
切符売り場や観光案内所、待合室などが当時のまま残っている。
D51形774号蒸気機関車
JR西日本の前身である日本国有鉄道が設計・製造した単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車。
安土桃山時代、女性芸能の一人として活躍した出雲阿国。 歌舞伎の前身である、ややこ踊りを基にしたかぶき踊りを創始したことで知られている。
「出雲国風土記」に基づき、古代の出雲国の国土は小さく狭かったため、失敗作であった。 国の形は東西に細長く布のようであったため、それを嘆いた八束水臣津野命は、遠く「志羅紀(新羅)」「北門佐岐(隠岐道前)」「北門裏波(隠岐道後)」「高志(越)」の土地を裂き、四度、「三身の綱」で「国」を引き寄せて「狭布の稚国」に縫い合わせ、現在の島根半島を完成させたとか。 国を引いた綱は長浜(稲佐の浜)と弓浜半島になり、国引きを終えた八束水臣津野命が叫び声とともに大地に杖を突き刺すと木が繁茂し「意宇の杜」になったとか。
一畑電車大社線の終着駅。 国の登録有形文化財に登録、近代化産業遺産に認定された。
ホーム
松江中心部の松江しんじ湖温泉駅から川跡駅を経由して、出雲市内中心部までを結ぶ。
出雲大社や宍道湖など、主に、出雲市内の観光案内を行っている。
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道の駅「吉兆館」。 建物は和風神社様式構造。 屋根には吉兆の扇と鉾。 館内は博物館となっており、出雲市内の観光案内や伝統行事「吉兆神事」を中心とした歴史・文化伝統芸能などが学べる資料を展示、紹介。 また、水墨画家王子江氏が描いた大壁画が展示されている。
出雲市の名物「出雲そば」を味わうことのできる一福さん。 奥の店内にはテーブル席があり、家族連れやカップルでにぎわっていた。 また、店先はテラスとなっており、屋外でお食事を楽しむ人の姿も。
出雲名物の割子そば
割子そばは三段にわかれ、薬味を混ぜて楽しむ。 また、それぞれの味が楽しめるよう、三段それぞれに違う味が。 つゆは一本で、3回にわけて、かける。
出雲市内のお土産を買うなら、ここがおすすめ。 店内には、出雲大社に代表される出雲市内のお土産のほとんどが揃う。 どんなお土産を持って帰ろうか、悩んでしまう。
古代、杵築大社と呼ばれていた。 1871年、出雲大社(いずもおおやしろ、いずもたいしゃ)と改称。 拝礼の作法は、二拝四拍手一拝。 本殿の建て替えは、約60年に1度。 神体が仮殿に遷御された後に、本殿の内部及び大屋根が公開されることがあるとか。 祭神は、大国主大神。 全国的に神無月と呼ばれる10月は全国八百万の神々が当地に訪れ、神議を行う。 但し、全国の神々が不在となるのとは対照的に出雲大社には全国から神々が集まっているため(村や家に留まる田の神・家の神的な性格を持つ留守神(荒神等)を除く)、島根県では神在月と呼ぶ。 江戸時代、縁結びの神様として信仰を集め、現在も全国から参拝客が訪れる。
千家 尊福
出雲大社の宮司で、元老院議官、貴族院議員、埼玉県知事、静岡県知事、東京府知事、司法大臣、東京鉄道株式会社社長などを歴任した。 出雲大社の宮司を務める出雲国造家に生まれ、出雲大社教の礎を築いた。
縁むすびの碑
故吉田暢生画伯「神徳絵葉書」がモチーフ。 絵の中の大国主大神様と須勢理毘売神様と同じようにうさぎが2羽、盃結の姿を表現しているとか。
御慈愛の御神像
荷物を背に「大国主神」が登場し、傷を負った「兎」に手を差し伸べている。 神話「因幡の白兎」を元に表現したとか。 大国大神の背負っておられる袋には、人々の苦しみや苦難、悩みが入っていて、大国主神は悩み苦しむ人々の身代わりとなっているとも。
ムスビの御神像
大国主神と魂。 魂には、幸魂(さきみたま)と奇魂(くしみたま)があり、その「魂」を頂く時の場面を形としているとか。 大国主神が修行中、突然、日本海の荒波に「魂(幸魂・奇魂)」が乗ってやってきた。 それら魂と出会って以後、多くの知識や教養を身につけ、本物の神様へと一歩ずつ近づいていく。
御仮殿
60年に一度、大遷宮が執り行われ、祭神である大国主神は御本殿から仮本殿へと御遷座されることも。
御本殿
本殿は、国宝。 本殿の内部はほとんどの場合、公開されることがない。
2007年、開館。 主に出雲大社を中心とした古代出雲についての情報収集、紹介、展示を行っている。 荒神谷遺跡より出土した銅剣・銅矛、銅鐸、加茂岩倉遺跡より出土した銅鐸などはすべて国宝に指定され、公開されている。 また、周辺の石見銀山など島根県全体の歴史についての展示もおこなっている。 中でも注目なのが、平安時代に存在していたとされる出雲大社の本殿を再現した10分の1の模型が展示されている。
マスコットキャラクター
古代出雲歴史博物館で活躍するマスコットキャラクターの雲太くん、出雲ちゃん。
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お土産や島根和牛を使用したライスバーガーを販売するお店。 テレビなどメディアにも取り上げられた地元の有名店。
島根和牛ライスバーガーの表
ライスバーガーを購入すると、袋に入って登場。 表には、島根和牛ライスバーガーと書かれている。
ライスバーガー
ライスバーガーとは一般的なハンバーガーと違い、ライスで挟んでいる。 ライスとライスの間にはもちろん、島根和牛。
島根和牛ライスバーガーの裏
袋の裏には、ハートマークとご縁という文字に、だんだんという文字が添えられている。 「だんだん」とは方言で、「ありがとう」という意味であるとか。
神話「国譲り神話の舞台」となった稲佐の浜。 稲佐の浜から南へと続く島根半島西部の海岸は「薗の長浜(園の長浜)」と呼ばれ、「出雲国風土記」に記載された「国引き神話」において、島根半島と佐比売山(三瓶山)とをつなぐ綱であるとされている。 弁天島には、豊玉毘古命を祀る。 塩掻島は、神幸祭においては塩掻島で塩を汲み、掻いた塩を出雲大社に供える。 屏風岩は、大国主神と建御雷神がこの岩陰で国譲りの協議を行ったとか。 つぶて岩は、国譲りの際、建御名方神と建御雷神が力比べをし、稲佐の浜から投げ合った岩が積み重なったという。
通称、みさきさん。 948年、下の本社(日沈の宮・日沉の宮)、村上天皇勅命により祀る。 紀元前536年、上の本社(神の宮)勅命により祀る。 総称して日御碕大神宮とされた。 祭神は、天照大御神、神素盞嗚尊。 「日沈の宮」の名前の由来は、創建の由緒が、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守れ」 との「勅命」を受けた神社。
和布刈神事
ウミネコとワカメにまつわる神事。
日御碕に立つ石造灯台。 灯塔の高さ43.65mを誇る灯台は日本最大と言われている。 周辺は、景勝地「大山隠岐国立公園」。 世界灯台100選、日本の灯台50選に選定。 全国に5箇所しかない最大の第1等レンズを使用しているとか。 1900年、着工して以後、日本一の灯塔の高さを誇る大型の石造洋式灯台として活躍してきた。 島根県県八束郡森山産の凝灰質砂岩を用い、柱状節理石英角斑岩の基盤の上に建つ。 一般公開されている参観灯台で、最上階の展望台まで登ることができる。 灯台の横には、灯台資料展示室があり、灯台の歴史、機能・役割の紹介、資料を展示している。
灯台の展望台から日本海を望む
1階から最上階へは階段のみ。 大人一人が昇降できるほどの幅であるため、下りる側が優先。 また、内部は土足厳禁であるため、滑りやすい状態や服装は避けたほうが良い。 最上階では目の前に日本海。 どこまでも青い海と青い空が印象的。
灯台の展望台から日本海沿岸を眺める。
出雲大社に代表される人気観光地島根県出雲市。 灯台の周辺は、「大山隠岐国立公園」と呼ばれる景勝地であるため、自然豊かな景色を楽しむことができる。
灯台の頭部を真下から
普段目にすることのない灯台の内部。 内部は螺旋階段のようになっており、ぐるぐる回りながら、最上階を目指す。 そして、灯台の最上部を真下から見上げることができ、灯台の仕組みが一目でわかる。
島根県ではぶどうの栽培が盛んであり、特産物。 島根ワイナリーではぶどうを加工して醸造されたワインが展示、販売されているだけでなく、無料で試飲もできるため、人気となっている。 ワインは、数種類の甘口や辛口にわかれており、飲み比べができる他、ノンアルコールのジュースが試飲できるコーナーも。 また、島根ワイナリーではワインの販売だけでなく、島根牛、島根米の紹介、そして、旅行に嬉しいお土産も販売されている。
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手作り挽きぐるみの本格出雲そばを中心に、楽しむことができる。 また、地酒やそばわいん等も味わうことができる。
温泉宿「国民宿舎くにびき荘」は、神西湖の湖岸に位置している。 天然温泉の湖陵温泉も楽しめる。
夜にはお食事も。
夜と朝に楽しむことのできるお食事で、素敵なひと時を。
国道9号に面した場所に位置する道の駅。 施設内ではレストランはもちろん、お土産も販売されている。 また、周辺の観光案内や湯の川温泉の紹介も行っている。
湯の川温泉を足湯で
湯の川温泉は、和歌山県の龍神温泉、群馬県の川中温泉と並んで三大美人の湯の一つに数えられている。
神話「八上姫」
大国主命の異母兄弟八十神達は、因幡の国八上の郷に美しい姫がいると聞き、その場に向かうとき、八十神達は、大国主命に贈り物を全て持たせ、先に向かった。 途中、傷を負った白兎と出会うも、誤った治し方で笑いものにした。 大国主命は理由を聞いて助けた。 八十神達は八上姫に告白するも断られたが、大国主命と恋に落ち、結婚。 出雲で正妻の須世理姫と会うも話が折り合わず、八上姫は因幡へ帰ってしまう。
湯あがり美人姫やがみちゃん
湯の川温泉で活躍するマスコットキャラクター。 モデルは、八上姫(やがみひめ)。 湯の川温泉の魅力を全国に発信するため、バスタオルを巻いた姿で登場し、桶を片手にPR。
愛称は、縁結びの神様として知られる出雲大社に因んで「出雲縁結び空港」。 宍道湖の西端に位置する。 滑走路は約2000m。 1963年、空港の建設工事が開始。 1966年、島根県営出雲空港として開港。 施設内ではレストラン、売店などがある。
見学・送迎デッキ
飛行機の離着陸を間近で見ることができる。
縁結び空港として
島根県の観光キャラクターとして活躍するしまねっこがお出迎え。
しまねっことともに
縁結び大国。
縁結びとしまねっこ
しまねっこと記念撮影。
古代の婚礼
古来から続く島根県での婚礼の模様が紹介されている。
吉田くんと湯あがり美人姫やがみちゃんとともに
アニメ「秘密結社鷹の爪」などに登場するキャラクター「吉田くん」。 島根県の非公認キャラクター「SMNY19」(島根吉田ナインティーン)を結成したとか。 「鷹の爪」の作者で島根出身のFROGMANさんが「松江市観光大使」に任命されたのを機に、県内各地で吉田くんを目にする。