
刃物で有名な「関」の町並み散策と歴史寺町巡り
岐阜刃物で有名な「関」の町並み散策と歴史寺町巡り
刀鍛冶で有名な関です。現在では貝印とフェザーが代表的な関の企業でしょうか。 この関の町、現在はとても静かな町ですが、かつては結構栄えていたそうで、 町を歩くと歴史的な建物がそのまま現役で使用されています。 更に、関善光寺や新長谷寺をはじめ、少し歩くとところどころ寺が密集しています。 これぞかつては栄えて人が多かった証ではないかと思います。 今回は「全く観光地化されていない関市の町並みと中濃八十八カ所」を中心に巡ります。 どちらにしても小振りな町ですので、1日でぐるりと巡ることが出来ます。 ところで関市へ車で行く際に注意ですが、駐車場がありません。コインパーキングが皆無です。 非常に心苦しいのですが、どこかの施設を利用するしか無いようです。 詳しくは公式HPへ → http://seki-hamono.jp/
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表通りから路地に入って奥まった中にあるので、一般には全く知られてない施設。やって来るのは「刃物会館」目当てに来た人くらい。関市の名前の由来となった「関所」をイメージした休憩所。地元の物産販売所をメインに、うちわ製作体験できる工房があったりする。なお、この関市市街地には駐車場が殆ど無く、気軽に停めることが出来る貴重な場所。今回の散歩もここからスタートです。
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農産物がメインかな
店内の売店には様々な特産品が販売していますが、やっぱり屋外の農産物が一番のメインですかね。
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濃州関所茶屋からすぐ近く。関市を代表する刃物の即売所。店内は様々な用途の刃物がズラリと並んでいて、直売所ならではの卸価格で販売しています。ここでは「刃物修理」や「研ぎ直し」をお願いできるので、お手持ちの馴染んだ刃物を持ち込むといいかも。ちなみに道路側は営業してるのか休みなのか全く判別できません。建物裏側が玄関入口になります。
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ピンからキリの品揃え
正直言って刃物は値段相応。いい道具は一生モノ。せっかくですからワンランク上の刃物をどうぞ。
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刃物研ぎ工房
ご自身で体験することも、依頼して研ぎ直して頂くことも可能。いい刃物こそ研ぎ直しで生き返ります。
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刃物会館の次に向かったのが「フェザー」の工場。「貝印」が関だというのは知ってたのですが、「フェザー」も関だったんでうよね。敷地内にはカミソリの文化と歴史を体験できる「フェザーミュージアム」があります。誰でも入館でき、意外と面白いです。
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ちょとした博物館
刃物の種類や歴史、その他雑学まで様々な展示があります。なお、人数が多い時には予約が必要だそうです。
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次に来たのが位置的に「濃州関所茶屋」の裏側になる春日神社。関市市街地では一番大きな神社ですね。境内には本殿の他に稲荷神社等、各方面の神様もいらっしゃいます。
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こちらが拝殿
境内に居ると、常時あちこちから人が来てはお参りしてゆきます。地元密着型の神社なんですね。
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散策ですから狹い店もどんどん入っていきます。徒歩だと車では決して見ることが出来ない風景を観ることが出来るんですね。このような道を通ってこそ散歩のしがいがあるってものです。
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豊川踏切
豊川閣近くの長良川鉄道踏切。歩行者専用。このような踏切を通れるのも徒歩の良さ。
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「豊川閣松雲院」、要するに稲荷様。次の札所を探してるうちにやってきました。この辺り神社仏閣が集中しています。
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光円寺
札所が見つからなくて入ってみた寺で、庭を掃除していた方に周囲のことを色々教えて頂きました。
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常光寺
道路脇の石段を上がったちょっとした高台のお寺。石段の古さ鄙び方がたまらない。
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明淳寺
関の町中にも相変わらず寺が多いです。
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照慶寺
幼稚園も併設されていて、境内にはアンパンマンのキャラクターで溢れかえってました。
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安養寺
写真のマジックなのですが、門をくぐると向こう側の間までアッケラカンなのです。
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春日地蔵
このような地蔵様を見ると地域と密着してるんだなと思います。
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大雲寺
この辺りでは立派で見応えある建物でした。
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住宅路地の中にも
広い道路ではなく本当に住宅街の路地の中にも神社があります。
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千手院
関善光寺の周辺に集中している一番北側にある寺院
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現役の寺なのだろうか?
名前も何も無いのです。中を覗いても何かがあるわけでもないし、元お寺だったのでしょうか。謎の建物。
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中濃88ケ所第一番札所 関市あたりはいわゆる「中濃」と呼ばれる地域。ということで、ご当地札所「中濃八十八カ所霊場」があり、写真の「梅龍寺」が第一番札所になっています。 中濃八十八ケ所の一覧はこちらをクリック→
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綺麗に整備された境内
広い境内は隅々まで清掃されてとても綺麗。さすがは一番札所ということでしょうか。
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呼び出し板かな
木槌で叩いて音で知らせる道具。今でいうところの呼び鈴に相当するのかな。
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松雲院
中濃88ケ所第三番札所 ここが見つからなくて思いっきり探しました。表から門の中をよく見たらノボリが見えたのでわかりましたが、普通通過するって。
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東光寺
中濃88ケ所第四番札所 長い石段が特徴。境内に入ったのは裏のほうからでしたので帰りに利用しました。
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浄性寺
中濃88ケ所第六番札所 やはりこの辺りも寺が多い地域。お寺って集中するのでしょうか。
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法然寺
中濃88ケ所第七番札所 関の町の北の方にやってきました。札所ナンバーが記入されたナンバープレートが安心の証。
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立蔵寺
中濃88ケ所第八番札所 関善光寺へ続く道の入口にあります。この辺り寺が集中しています。
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広福寺
中濃88ケ所第十一番札所 連続して札所が続いています。しかもどこも札所にしては立派です。
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香積寺
中濃88ケ所第十二番札所 この辺りは関の街の北側、長良川鉄道関駅の近くになります。
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長野信州善光寺の流れを汲む由緒ある善光寺です。本堂は本家善光寺を正確に四分の一の縮尺で建てられたそうです。唐破風の堂々とした様がいいです。ところでこちらの善光寺には「戒壇めぐり」が面白く、内部が珍しい卍の形をしているのが特徴。暗闇の中ぐるぐる歩き回されて方向感覚を完全に失います。 関善光寺その他の写真はこちらをクリック→
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弘法堂はこちら
中濃八十八ヶ所第十番札所 広い境内には様々な方面の堂が点在しています。弘法様はこちらになります。
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大仏様
本堂とは別に大仏殿があり、大仏様が鎮座していらっしゃいます。
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龍頭稲荷様
本堂脇から奥にあるのが龍頭稲荷様。この辺りは木立が深く昼間でも薄暗い。
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善光寺は山の中腹にある
この善光寺自体がちょっとした山の中腹にあり眺めがいいんですね。更に石段を上がった鐘撞堂迄上がるともっと眺めがいいです。
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上からの眺め
鐘楼堂まで上がれば眺めはこの通り。関の町を眺められます。
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五郎丸のポーズ?
最近何故か、五郎丸のポーズに似ていると言って人気上昇中の仏像が存在します。印の組み方が独特なんです。
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本当に賑わってました
五郎丸の噂を聞いて改めて見てきました。するとね、マジに写メで賑わってるんですよ。皆さん本堂そっちのけです。暫くは賑わうんでしょうね。
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御朱印
中濃札所とは別に御朱印を頂きました。
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関善光寺のすぐ横にあります。気をつけないと通過してしまうので注意。ここは江戸時代の蕉門十哲の一人である俳人「惟然」。その惟然が関に居た時に住んでいたのがここ、「弁慶庵」。内部には惟然の偉業を偲ぶ作品や文献が展示してあります。
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全く観光地化されていない関の町並み。昔から変わらない殆ど素のままの町の風景がそこにあります。上の写真は残念ながら廃業してしまった銭湯。全く銭湯には見えませんね。もう一度入りたかったです。
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扉に男湯と女湯の文字
この建物で銭湯というのは他には無いですよね。
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関の町並み
唯一この辺りだけ何となく観光地っぽいかな。しかし、何かあるわけでもないのですよ。
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いわゆる旧道
飾り気も何も無い只の旧道ですが、このような道を歩いて何かを見つけるのが面白い。
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普通にこういう町並み
美観地区でも何でも無く、ごく普通にこのような建物が全て現役です。
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この小川がスタート地点の茶屋まで繋がっています。見難いですあ右側にある建物がフェザー。
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見るからに何でも屋さん然とした商店。昔からここで商売してるのでしょうね。
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春日神社同様の立派な神社でした。
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貴船稲荷神社
ノボリが立ち並んでいるさまを見ると良いものです。特に赤白ですから。
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さて、最後にやってきたのが長良川鉄道刃物会館前駅。残念ながらレールバスはやって来ませんでした。これで無事刃物会館に戻って、ぐるり一周したことになります。
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結局レールバスに乗れず
元々本数があまり無いので、もっと時刻をきっちり確認しておけばよかったんですよね。少しでも乗りたかったですね。
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関といえば「うなぎ」です。理由はわかりませんが、とにかくうなぎなのです。そして関にはうなぎに関する4つの名店があり、その1つが関商店街の中にある「辻屋」。いつも混んでいます。この地方のうなぎは濃い目のタレでカリッと焼きあげるのが特徴です。
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