美濃市で和紙とあかりのアートを愉しむ
岐阜美濃市で和紙とあかりのアートを愉しむ
美濃和紙の産地である美濃市は「うだつ」が上がる町として有名ですね。近頃では「うだつ」はもちろんですが、特産品の「美濃和紙」をメインに据えた町興しを進めているようです。その美濃市では毎年、美濃和紙とランプのコラボとして。美濃和紙を活用した「美濃和紙あかりのアート展」を開催し、全国から広く作品を募集し、コンテストが行われています。「あかり」と言うだけに、昼間よりも夕日が落ちてからが勝負。町の照明を落とした古い町並みのメインストリートの両側にずらり「創作あかり」が浮かび上がる様は幻想的。毎年様々な創作あかりを鑑賞することが出来ます。今回のテーマは「美濃和紙あかりアート展」と「美濃市とその周辺の観光」です。 ※2016年は10月8~9日に開催しました。
マジな「あかりアート」コンテストを中心として、地元の有志の方や学生、幼稚園等の作品も多く展示されていて、見ているだけでほのぼのとする作品も少なくありません。
道路の両側にズラリと並ぶ
メインストリートの両側に専用展示台が等間隔に並び、全て点灯されます。ズラリ並ぶ様はかなりの壮観です。
創作系アート作品
和紙の特性を活かし、形にとらわれないあかりアートも数多く出品されています。
吸い込まれそうな作品
よく見ると細かな細工が施された作品。まるで透かし絵を見ているかのようでした。
カラフルな作品
美濃和紙そのものの素材感を活かした作品が多い中、綺麗に彩色された作品がありました。色の素敵さにドキリとします。
ほのぼのした作品
創作系やセミプロの作品もいいですが、正遊学生の作品が楽しいのです。
イベントもやってます
アート展自体がイベントですが、紙に関するイベントが開催されています。目玉は積んだ分だけ頂けるトイレットペーパー積みですかね。
お店も夜まで営業
普段は夕方には閉店してしまうお店も「あかりアート」の期間だけは閉店時刻を遅らせて営業しています。夜に見る店内は昼間とはひと味違います。
臨時駐車場からシャトルバスで
イベント当日は通常の駐車場は利用できません。臨時駐車場(有料)に停めてシャトルバス(無料)を利用することになります。バスは次から次に来ますので安心です。
元々古い町並みが残る地域で、特に「うだつ」が有名でした。観光地化された現在でも、うだつが上がる建物は殆ど現役で人が住んでいます。更に町に入って感じる景観のスッキリ感は「電柱」が無いからです。電柱と電線が無い町ってこんなに綺麗だったんですね。 ちなみに駐車場は基本的に少々離れた「美濃市観光ふれあい広場普通車駐車場」を利用するのが筋。しかし閑散期は古い町並みの中に2ヶ所ある町営駐車場を利用できます。ただし駐車スペースが広くないので、1回2時間までというお願いがあります。 もっと詳しい美濃の町の写真はこちらをどうぞ→
電柱が無い町並み
店舗が増えてきたのは観光客が増えてきた結果だと思います。事実、町中の駐車場は勿論、大きい駐車場でさえ満車の状態が多く駐車に苦労します。
銀行の看板もこんな感じ
店舗は勿論「両替商」風になっています。銀行の看板でさえも町に馴染んだ形状に変更されています。
白壁の路地
メインストリートだけでなく、路地の中にも景観に配慮されています。
店舗もレトロ
昔から営業している店舗は内部までレトロ。ショーウィンドウや招き猫が年代を感じさせます。
うだつの形はさまざまです
ひとえにうだつと言っても様々な形が存在します。シンプルなうだつ、装飾に凝ったうだつなど様々。お気に入りのうだつを見つけよう。
いわゆる町の観光案内所
古い町並みの中心地にある番屋は街の観光案内所。と同時に特産品土産ショップでもあります。タイミングが良いと和紙の団扇が貰えるかも。
和紙照明専門店
和紙を使用した「あかり」を取り扱っています。暖かい光に和紙は最適なんですね。
百春は美濃の酒
地酒をお求めならこちらの蔵元へ。美濃に来たらやはり地酒に限ります。最近は気軽なワンカップもあります。
資料館としてイチ押し
美濃の町で公開されている貴重な1軒。ただし有料。
和紙だけではありません
美濃といえば和紙ですが、それだけではなくこちらは伝統柄手拭いのお店。最近ではディスプレイして飾る方向ですね。
オンセンド?
美濃の町中に突如として現れた建物。残念ながら閉まってましたが、この辺りに多い「オンセンド」の元は「温泉堂」???。ここが発祥なのでしょうか。
美濃和紙あかりアート展の特設フードエリアに店を出していた菓子店がありました。直接屋号は書いてありませんでした、鮎菓子の名を見ると恐らく町並の中にある和菓子の老舗、小川屋製菓ではないかと思うのです。
焼きたての鮎菓子が超絶品
焼きたて出来たての鮎菓子が絶品。イベント中しか食べることが出来ないかもしれませんが、見かけたら絶対並ぶべき。皮がパリパリ中はホクホク。温かいうちに是非食べて貰いたいです。
美濃の街並では実際に生活してらっしゃいますので、殆どは公開されておりません。その中で数少ない公開している建物。しかも無料ってところが特に気に入りました。
内部はギャラリーでした
ここは元々病院だったようです。その診察室を改装して現在はギャラリーとして利用しているようです。静かな空間の中に座る椅子がある貴重な場所です。
いわゆる和紙屋さんです。何故店名が「書店」なんでしょう? 聞いて来ればよかったですね。とにかくありとあらゆる種類の和紙がこの店で手に入ります。特に圧巻なのが千代紙関連の種類の多いこと。見ていて飽きませんが、紙はデリケートです。紙に触れる前に一言声をかけたほうが良いかも。また、千代紙を使用した御朱印帳等、少々変わり種のグッズも揃っています。
変わった扇子をお求めの方に
店内には他では見られない千代紙を利用した扇子がありました。他人と違う柄をお探しに最適。
女マスターお一人で切り盛りしているお店。中に入ると骨董というか、昭和レトロなアイテムが並ぶカフェ。コーヒーの注文があってから豆を挽きフレンチプレスで提供するスタイル。店内は思いの外のんびりできるんです。
店内にアイテムがイッパイ
それほど広くはない店内のあちこちに商品なのか展示物なのかがいっぱい。レトロな壁掛け時計が鳴らす時報が素敵でした。
メニューはこんな感じ
食事はありません、ていうか、無理です。お一人ですのでそこまで手が回りません。
暑かったのでこういうものを
コーヒーが美味しそうなのであえて注文したのがこちら。抹茶のモナカアイス。暑い時はこれですね。
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中濃八十八カ所第三十四番札所の宝勝院から更に奥に建物があります。古い作りの学校のようです。現在市指定文化財として指定されています。
中濃八十八ケ所霊場第三十四番札所 美濃西国三十三観音霊場第四番札所 この辺りは美濃の中でも「中濃」と呼ばれる地域。ご当地を中心とする札所巡りは「中濃八十八カ所」が存在します。その中でも美濃の古い町並みの中にあるのが「宝勝院」。どうも正しい駐車場が無いようなので、周囲にある町の駐車場を利用することになります。 中濃八十八カ所霊場札所の一覧はこちら→
第三十八番札所 円通寺
美濃の古い町並みのメインストリート一番西側にある寺。入口にナンバープレートがあるのでそれでわかります。
第三十三番札所 善光寺
小倉山東側の国道から少し上がった場所にあります。ここも一応善光寺グループということになるのでしょうか。
第三十七番札所 大師堂
一応ナンバープレートが確認できたのでこの先にあると思われるのですが、廃寺のごとく廃れた建物があるのみでした。
第三十九番札所 清泰寺
小倉公園の南側にありました。町の中を暫く歩くことになります。
美濃の町から少し歩くと長良川が流れています。夏になると川岸で川遊びやBBQなどで楽しむ人が多く訪れます。
川の港(川湊灯台)
この形の灯籠が残っているということは、港だったということです。この辺りもまた長良川を利用した船の運行があったんですね。
この橋は大正5年に作られたそうで、橋の上に同時に20名迄という看板が建っています。国指定重要文化財に指定されています。
日本最古らしい
長良川の景色を眺める最適のビュースポット。現在老朽化のため同時に渡る人数が制限され、歩行者と自転車のみが通行可能となっています。
美濃市から郡上方面に少し進んだ長和川沿いに道の駅が出来ました。農作物の特産品、美濃の工芸品、レストランにレンタサイクルなどなど。いつも混雑していますが、それだけの内容が詰まっています。必ず立ち寄るべし。
鮎のひつまぶしが旨い
もしかすると夏限定かもしれません。鮎のひつまぶしが旨いのです。最初はそのまま、次は薬味をかけて、更には出汁を注いで頂きます。さっぱりと頂けます。
天井が高い食堂
とにかく天井が高いので開放感たっぷり。最初に食券を購入するのですが、品数が多すぎて探すのに一苦労しました。狙うべきは限定ランチ。1日30食しかありません。
長良川のすぐ横
道の駅のすぐ近くを長良川が流れています。春や秋の天気が良い日はテラス席が快適。夏は暑いです。
レンタルサイクル
通常の自転車は200円。電動アシストは500円でした。これで長良川沿いを走ると気持ちいいですよ。
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現在美濃へは長良川鉄道「美濃市駅」が利用出来ますが、かつては名鉄美濃線「美濃駅」が営業していました。残念ながら廃線となった今、旧美濃駅では旧名鉄電車が展示されています。ところで上の写真、一番奥の車両は何だか変だと思いませんか? 何が変なのか下のクリック先の大きな写真をよく見て考えてみて下さい。 大きな写真はこちらをクリック→
市電タイプですね
かつて岐阜市内で使用されていた車両。ちなみに車両の向こう側が空地になってるのは、火事で建物が無くなってしまったからです。
駅舎もそのままに
駅舎もそのまま保存されています。車両展示は無料ですが、建物維持のために何か記念に購入してあげたいものです。
昔の路線図では
新岐阜駅から美濃駅をつなぐ路線がはっきりと表示されています。この路線は路面電車のような地区もあって路面変化が面白かった。
元々お城が立っていた山だそうです。なので遠くから見てお城かなと思ってたら、単なる倉庫みたいでした。
富本稲荷
山の斜面の中にひっそりと稲荷様が建っていました。夕刻でしたので誰もいなかったのですが、昼間は少しは人通りがあるのでしょうか。
本玄寺
小倉山にある一番大きな寺。