
ちょっとDeep台湾 港街高雄・哈瑪星(濱線)とシンボルスポットをめぐる1泊2日
海外ちょっとDeep台湾 港街高雄・哈瑪星(濱線)とシンボルスポットをめぐる1泊2日
1858年天津条約で開港し、1895年からの日本統治時代には海軍の補給港として開発され、農業や産業が発達した後は商港として大きく発展した高雄港。1912年に埋立造成が完成、港湾整備が行われ、港に物資を運ぶための貨物支線も造られました。当時、高雄にいた日本の人たちは貨物支線を「濱線」と呼び、台湾の人たちもその日本語発音を聞いて「はましん」と呼んでいました。その名残から現在も、西子湾一帯を「濱線」の発音に近い中国語漢字を当てて「哈瑪星(はましん)」と呼んでいます。「哈瑪星(はましん)」は歴史の面影がたくさん残っている興味深いところです。
このプランの行程
初日
新幹線(高鉄) 約1時間40分
台湾新幹線(高鉄)で、南の終点「新左營」まで行きます。その後は高雄MRT(地下鉄)に乗り換えます。
高雄MRT(地下鉄) 7駅 約15分
小港行きに乗車して、中央公園駅で下車します。駅から漢来ホテルまでは歩いて10分強です。
とりあえず荷物をホテルに置きましょう。 これからライトレールに乗ります。最寄りの駅「光榮碼頭站」へ行きます。
10分
ライトレール 約10分
西子灣站で下車します。 打狗文史再興會社までは駅から徒歩約2分です。
3分
軽食もあるカフェですのでここで昼食取ってもいいと思います。 暑い日は水分補給もお忘れなく!
6分
9分
10分
官邸は小高い丘にあり、階段がありますので歩きやすい靴をお勧めします。
14分
高雄MRT(地下鉄) 1駅です
西子灣站から鹽埕埔站まで乗ります。駅から愛河までは徒歩で約7分くらいです。
夕刻涼しければ散策するのもオススメです♪
高雄MRT(地下鉄) 2駅です
鹽埕埔站から美麗島站まで乗車します。
6分
高雄MRT(地下鉄) 1駅です
美麗島站から中央公園站まで乗車します。 駅から漢來ホテルまでは徒歩10分強です。
2日目
ライトレール
駁二蓬萊站で下車します。 3駅、約6分
オブジェなどのアートがたくさんあります。 朝10時ぐらいからお店の営業は始まります。
8分
地元でも有名な牛肉麺のお店です。
ライトレール 1駅です。
お店から徒歩約5分の真愛碼頭站から光榮碼頭站まで乗車します。荷物をピックアップしに行きましょう。
6分
荷物をピックアップした後はタクシーで移動。
10分
電車(台鉄) 4駅 約10分
電車に乗って北上します。台鐵左營站で下車して蓮池潭龍虎塔までは徒歩約10分です。 電車は1時間に2本から3本ぐらいしかないので事前に時刻表の確認してくださいね。
電車(台鉄) 1駅です。
台鉄左營站から新幹線に接続する新左營站に移動します。電車は1時間に2本から3本くらいしかないので事前に確認してくださいね。新左營站の台鉄の改札口と高鉄(新幹線)の改札口はお隣同士です。
台湾新幹線(高鉄) 約1時間40分
新幹線に乗り換えて台北へ。
このプランのスポット一覧
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台湾鉄道、台湾高鉄(新幹線)、MRTが乗り入れており、バスターミナルも隣接。駅の2階フロアーと駅横の地下街にはグルメストリートがあり大変便利!
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デラックスクラスで、漢神デパートと隣接している非常に便利なホテル。そして、朝食ビッフェの種類が豊富でおいしい!朝食は国内の方からも大変好評で台北や桃園にも漢来海港ビッフェレストランがあるほど。ホテル館内にはフィットネス、プール、45階にバーもあり充実した滞在ができます。
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漢来大飯店 エグゼクティブルーム
お部屋広めでゆったりとできるエグゼクティブルーム。窓側にもスペースがあるので心地いいですよ。
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漢来大飯店 エグゼクティブルーム
高層階のハーバービュー。高雄港が一望できます。シティービューのお部屋もありますが、せっかくですのでハーバービューをお勧め。お部屋から眺める夜景も素敵ですよ!
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ライトレールは台湾には高雄と淡水にあります。高雄ライトレールは2015年に開業、観光にも大変便利です。運賃清算はMRT地下鉄等で使用する悠遊卡(EasyCardイージーカード)もしくは一卡通(iPassアイパス)。漢來ホテルの最寄り駅は光榮碼頭駅です。それでは、乗車いたしましょう!
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「打狗」とは高雄の旧地名。日本統治時代の1920年、「高く雄飛する」という意味を込め、「打狗」と発音が非常に近い「高雄」に改名されたと言われています。ここ打狗文史再興會社は、高雄に残る歴史建築の保護と再利用を推奨、高雄の歴史建築地図、絵葉書等を販売しています。
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打狗文史再興會社
1929年に建てられた木造建築。以前は木材販売を行っていた「佐々木商店」でした。大変レトロだとインスタスポットにもなっています。
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一二三亭
ここは以前、芸者さんがいた日本の料亭でした。戦後は旅館や船会社の事務所にも使用されましたが、現在はリノベーションされ、読書ができる喫茶店になっています。打狗文史再興會社からすぐです、お時間があればよってみてください。
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一二三亭 2階喫茶店入口
昭和感ある入口ですね。
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2020年1月にオープンした新しいカフェ「新濱・駅前」。名前にある「新濱」は日本時代のここの町名「新濱町」からつけられたもの。軽食もいただけるので、散策前のお食事にもおすすめです。
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旧三和銀行高雄支店建築の説明
1921年に建てられた時は、三十四銀行高雄支店として使用されていました。三十四銀行、山口銀行、鴻池銀行が合併、三和銀行となった後はその高雄支店として利用。2003年に歴史建築に指定され、レトロなカフェに生まれ変わりました。
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新濱·駅前 旧三和銀行高雄支店
内装は銀行の窓口をモチーフにしてあり、大変レトロな雰囲気です。少しですが、当時のお札やコイン等の展示もあります。
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旧山形屋書店
新濱·駅前カフェのお向かいある建物。ここは旧山形屋書店で1920年の建物。現在はレストランになっていて参観はできませんが外観だけでもご覧ください。
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哈瑪星貿易商大樓
新濱·駅前のお隣にある4階建てのビル。日本時代はここに大型旅館「春田館」がありました。1951年に今のビルが建設され貿易会社が使用していました。現在はかき氷や、高雄のグッズ、雑貨などを販売するショップになっています。
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武道の精神を忘れないように大日本武徳会が1924年に創建した武道場。外壁には弓矢と的のレリーフがあります。戦後はお向かいにある高雄市鼓山小学校の職員宿舎として使用していたという過去があります。入口の所にある大きなガジュマルの木が台湾らしいです。月曜日休館。
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高雄武徳殿入口
建物入口には力強く武徳殿と書かれた扁額としめ縄があります。
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高雄武徳殿内部
台湾には武徳殿は何か所か残っており、ほとんどが文化交流やイベント、展示会場として利用されています。ここ高雄の武徳殿は現在でも剣道の練習場として本来の役目を果たしています。
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鼓山フェリーターミナルの近くにある運河景観橋は魚の骨をモチーフにデザインされたもので、自転車も通行できる設計になっています。ここからはフェリーターミナル、河口の様子等眺めることができます。
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橋からの眺め
夕日も美しい所なので、夕刻に行った時の様子。夜景に移り変わる様子がきれいでした。
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高雄は1858年イギリス政府との天津条約により開港、1864年打狗(高雄)港に税関が設置され、それに伴いここにイギリス領事館、官邸を建設しました。今はカルチャ―パークとして一般開放(要入場料)されています。写真は官邸で、海抜30メートルの小高い所に1879年に建てられました。日本時代から1979年までは海洋観測所として使われ、1987年に歴史古跡建築に登録されました。月曜日休館
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打狗英國領事館
1867年~1910年まで領事館として利用された後、日本総督府の水産試験場となり戦後も台湾政府が使用していました。官邸から遅れること18年後の2005年、古跡に登録されました。
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打狗英國領事館文化園區山上官邸庭園よりの眺め
官邸の庭園からは、西子湾風景区の前に広がる海を見ることができます。西子湾風景区は美しい夕日が見れる名所でもあります。
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お飲み物だけでなく、お食事もできる喫茶店。1946年に建てられ、以前は貿易会社だった建物をリノベーションしています。高雄市は古い建築の保護と再利用の活動を行っており、ここもその1か所。居心地のよい空間です。
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店内にある商標
店内にあるレストランの商標。今風なロゴで、入店したほとんどの人が写真を撮っていました。店内には高雄、哈瑪星の古写真も展示されていますよ。
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ホットサンドセット
散策の後のホットサンド。この後、夜市へつまみ食いに行くので、ちょうどいいくらいにお腹が一杯になりました。軽食だけでなく、日本風セットメニューなどもありますよ!
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以前は打狗川や高雄川と呼ばれていた、高雄港にそそぐ河川。2000年前後に大掛かりな整備工事が行われ、川の両側の遊歩道も再整備され市民の憩いの場所になっています。観光船(有料)もあるので、乗船すれば愛河のいろいろな風景を見ることができます。夕暮れのお散歩もおすすめのシンボルスポットです。
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高雄市立歷史博物館 (原高雄市役所)
1939年に完成した旧高雄市役所庁舎で、現在は高雄歴史博物館になっている建物。愛河横の中正四路にあり、高雄の歴史等の展示がされています。月曜日休館。
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高雄MRT駅を代表する駅。駅構内にあるステンドグラスの天井と柱は、イタリアの芸術家がデザインしたもので大変美しく、インスタでも人気のシンボルスポットです。また、地上出口の建築物は日本の高松伸氏が設計したもので大変芸術的です。
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自立二路と中山一路間の六合二路、全長約380メートルに約150軒の屋台が並んでいます。台湾でも人気がある夜市で、フレンドリーで魅力的だと、好きな夜市に選ばれたことがあるほどです。夜は歩行者天国になるので歩きやすいですよ。
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イノベーションをテーマにしたアートパーク。以前、高雄港へ運んだ物資の倉庫をリノベーションした商業スペースで、建物の外壁もペインティングされ、ところどころにオブジェも置かれています。レストランやカフェ、雑貨店、本屋などのテナントにもなっています。ライトレール側にも芸術品やオブジェが置かれており、散策していて飽きることはありませんよ。
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駁二藝術特區
ほとんどが台湾糖業公司(製糖会社)が以前使用していた倉庫で、よく見ると台糖という二文字が〇で囲まれているマークが残っています。
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哈瑪星台灣鐵道館
哈瑪星の鉄道史を紹介する台灣鐵道館。館内にある台湾の鉄道模型や、ミニ列車乗車体験は子供たちに大人気です。貨物支線が開通して繫栄した哈瑪星らしい博物館です。要入場料、火曜日休館。
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駁二大義倉庫群
アートエリアより落ち着いた雰囲気で比較的静か。ここにも芸術的オブジェありますよ。
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駁二大義倉庫群港側広場のバザー
週末にはバザーが行われているので、大変賑やかですよ。停泊している船とバザーの間をライトレールが通るので大変高雄らしい風景を見ることができます。
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さっぱりとしたスープが癖になってしまう牛肉麺のお店。開業して60年以上経つ老舗で、ついつい足を延ばしてしまいます。麺も牛肉もボリュームがあり、地元の人からも愛されおり、お昼時には列ができている時も!
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港園牛肉麵外観
看板が大きく出ているので、わかりやすい外観。
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中壇元帥(哪吒三太子)を祀る宮では台湾最大の宮で、高雄を代表する宮の一つでもあります。約350年の歴史があり、現在の宮は1971年に移築、再建されたものですが、その構えは堂々としています。門をくぐるとたくさんの赤い提灯があり、インスタで多くあげられているシンボルスポットです。
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三鳳宮1階
見上げる提灯をパチリ。
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三鳳宮2階
正面と左右の建物もアングルに入れてパチリ。
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三鳳宮3階
下に敷かれた提灯でパチリ。各階数で全く異なる写真が撮れました。
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1908年開業の駅で、高雄駅の近くにあります。高雄駅から大変近いので1961年に廃業してしまいましたが、近年の高雄市街鉄道地下化計画及び台鉄捷運化によって2018年に再開業しました。この駅からも、蓮池潭のある「台鉄左栄駅」、新幹線左栄(高雄)駅のある「台鉄新左栄駅」へ行くことができます。
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三塊厝車站(駅) 旧駅舎
旧駅舎は新しい駅舎の向かいにあり、高雄市の古蹟建築に登録されています。
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高雄のシンボルにもなっている龍虎塔は、約50年前に造られたものです。塔は7階建てで、その前には曲がりくねった九曲橋もあります。龍虎塔に入る時は縁起を担ぎ、龍の口から入って、虎の口から出ます。虎塔の内部にはいろいろな神様が描かれているので、お祈りしながら中を通るとご利益をいただけそうな気が。。。
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蓮池潭 北極玄天上帝神像
龍虎塔から歩いて10分くらいの所にある北極玄天上帝神像は水神で、この神像は約70メートルあります。その表情も凛としていて威厳があります。お時間があればぜひ行ってみてください。
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蓮池潭
1686年孔子廟建立の際に、蓮の花を植えたことが「蓮池潭」の名前の由来といわれています。現在、蓮池潭の西側には、約500メートルの間に大小20以上の廟や宮があります。
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鳳山縣舊城
清時代1722年に造られた城壁と城門(北門)跡。龍虎塔より徒歩約2分のところにあります。龍虎塔と一緒にご覧ください。
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