「カシマ」は茨城だけじゃない!一級品の街並みが残る街、鹿島市
佐賀「カシマ」は茨城だけじゃない!一級品の街並みが残る街、鹿島市
「カシマ」と聞くと茨城県『鹿嶋市』を思い浮かべる方が多いと思いますが、佐賀県にも『鹿島市』があります。 鹿島市はかつて佐賀(肥前)藩の支藩の鹿島藩の城下町であり、長崎街道の脇街道の宿場町があり、農村だけでなく、有明湾に面していることから漁村もありました。 そして、鹿島市には今でも武士、町民、農民、漁民の昔の街並みが全て残っており、稀有な街です。 昔のあらゆる階層の人々の家が残る一級品の街並みを歩き、昔にタイムスリップしてみましょう! ※古い街並みは観光地であるだけでなく、市民の方々が居住し生活を営なむ場です。 このことを理解した上でマナーを守って街並みを歩きましょう。
通称「肥前浜宿」は、江戸時代に長崎街道の脇街道の宿場町として栄えました。 鹿島藩の武士も宿場町で商売を営んでいたそうで、そのときから肥前浜宿では酒造が盛んでした。 現在も数軒が現役で酒造りをしています(試飲もできますよ!)。
魚市場
肥前浜宿では蒲鉾などの魚を利用した加工品の製造も盛んでした。 写真の魚市場では、50年前に移転するまでせりが行われていたそうです。
有明湾沿岸特有の武家屋敷
旧乗田家住宅は現存する貴重な武家屋敷です。 コの字形になっている造りは「くど造り」と呼ばれています。 有明湾沿いは地盤が緩いため、突き出ている両側を人の足に見立て、家屋を安定させています。
農村の街並み
肥前浜宿から鹿島藩の菩提寺である泰智寺に向かう道には、茅葺やトタン葺の屋根の民家が見えます。 かつてはこの辺り一帯に農民が住んでいました。
漁村の街並み
国道を渡り海沿いに向かうと、茅葺やトタン葺の屋根の家屋があちらこちらに見られます。 かつてこの辺り一帯には漁民が住んでいました。
鹿島藩の中心であった鹿島城には、現在は公園と高校があります。 佐賀の乱で殆どの建物は破壊されてしまいましたが、石垣の一部と赤門が現存しています。
武士の街並み
城の周辺には武家屋敷が一部現存しています。
祐徳稲荷神社は日本三大稲荷に数えられるほど有名な稲荷神社です。 京都の清水寺を彷彿とさせる社殿が特徴です。
鹿島名物、糸切りようかん
参道では、祐徳稲荷神社の名物「稲荷ようかん」は通称「糸切りようかん」と呼ばれています。 筒の下からようかんを押し出し、押し出した部分を筒からぶら下がっている糸で切って少しずつ食べます。 味は甘すぎず王道的で、手も汚さず、満足いくようかんでした。