1時間半で大垣を周る
岐阜1時間半で大垣を周る
年末に青春18きっぷで東京から関西へ向かう途中に、時間が余ったので大垣駅で途中下車しました。とはいえ、大垣市内の見学に割ける時間は1時間半。そして駅前の観光案内所は閉まっていたため、駅のすぐ近くしかまわってませんが、それでも見るべき個所はたくさんありました。今回見て回ったのは駅の南側だけですが、駅の北側には大規模ショッピングモールがあります。
やはりスタートとなるのは大垣駅。大垣駅は、JRの東海道本線に加えて美濃赤坂支線、養老鉄道養老線、樽見鉄道の3社4路線が乗り入れるジャンクションだったりします。「ムーンライトながら」がまだ単なる大垣夜行だった頃は、「大垣バトル」という言葉がありましたが、今はまだ通用するのでしょうか?
樽見鉄道大垣駅
JR大垣駅の改札を通り、JRのホームを抜けると、奥に樽見鉄道のホームがあります。沿線の観光地としては根尾谷断層や薄墨桜などがあります。単線非電化のローカル3セクですが、実は最終損益は黒字だとか。ぜひ存続してほしいものです。
養老鉄道大垣駅
こちらは養老鉄道大垣駅。自動券売機はありましたが、改札は自動ではありません。日本では比較的珍しい頭端式のホームです。車両は近鉄のお古を使用。
養老鉄道大垣駅の611F
養老鉄道大垣駅に停車する611F(「F」とは編成を意味します)。昭和の近鉄っていう感じですね。
美濃赤坂支線路線図
大垣駅から分岐している美濃赤坂支線の路線図です。美濃赤坂支線は実は全駅下車したことがあります。何の予備知識もなく下車したので当然遠くへは行かず、駅の周りを見ただけでしたが。
大垣駅で途中下車して、まずはじめに昼食。南側に出て、メインストリートである県道57号線を南に歩くと、見えてくるお店です。
肉系メニュー
メニューにある「飛騨牛丼」に興味を持ち、お店に入りました。美味しかったですよ。
串揚げメニュー
「牛すじ串」「くじら串」が惹かれますね。
やはり観光の目玉となるのは大垣城跡でしょうか。残念ながら本物の天守閣は太平洋戦争の空襲で焼けてしまったため、再建されたものですが、それでも天守閣があるというのは、インパクトがあるものです。関ヶ原の合戦時に、石田光成ほか西軍がこの城から出撃していきました。「麋城」「巨鹿城」という別名もあるそうです。
大垣城跡入口
メインストリートの途中に大垣城跡の案内があり、そこを西側に曲がるとすぐに見えます。
天守閣に続く階段
入口を抜けて敷地内に入るとすぐに天守閣に続く階段があります。
天守閣
再建された建物とはいえ、できる限り本物に近いように考慮されているそうです。当日は年末年始休業で、天守閣内には入れませんでした。
鉄砲狭間
やはり大垣城跡の城壁にも残っていました。
戌亥櫓
敷地内にある櫓です。解説を発見できなかったため、具体的なことはわかりませんでした。
麋城の滝
敷地内にあった滝。昔からあったのかどうかは良くわかりませんでした。
水之手門跡
この門は大垣城の北側にあります。
大洪水の痕跡
明治29年に発生した大洪水の際、最大でここまで冠水した、ということを示しています。過去の出来事というのは、人々の記憶から風化していくものなので、このような形で記録にとどめておくのは大切なことです。
戊辰戦争で亡くなった方のために1869年に建立された護国神社です。過去に日清・日露戦争などで合祀される方が増えたため、規模を拡張したそうです。境内には石灯籠がたくさんあります。
本堂
1945年7月の空襲で全焼し、再建されたものだそうです。
正面の鳥居
南側の大垣公園から入ると、まずここに来ます。
北側出入り口
こちらが裏側ですかね。道を挟んで反対側は大垣城跡です。
大垣城の旧本丸、二の丸部分を整備した公園です。桜の名所らしいですが、僕が訪れたのは年末。当然咲いていませんでした。