大阪、四天王寺で楽しいお参りを…!
大阪大阪、四天王寺で楽しいお参りを…!
あべのハルカスのすぐ近くに、聖徳太子ゆかりの聖地があります。四天王寺は、推古天皇の時代、聖徳太子が鎮護国家と衆生救済のため建立したといわれています。都会の中にありながら、奈良の法隆寺を思わせる、飛鳥時代風の建物が整然と立ち並んでいます。四天王寺は、何度も戦災、天災で焼失しては、みごとに復興を遂げました。建物のほとんどは戦後の再建ですが、中には江戸時代の風格ある建物も…。鐘の音が鳴り響き、線香の香りが漂う信仰の寺です。昔からの太子信仰を感じさせるスポットや、伝説の不思議スポットも…。一方、美しい庭園あり、寺宝の数々を展示する宝物館あり、見どころも多く、楽しいお参りのできるお寺です。周辺のお勧めスポットも併せて紹介します。四天王寺の近くには、新旧二つの美術館があり美術館めぐりも楽しいです。
聖徳太子ゆかりのお寺です。まず、中心伽藍を訪ねてみましょう。毎月21日は、拝観料が無料になるとか…。金堂、五重塔、講堂は昭和の再建ですが、飛鳥時代風の建物です。太子信仰を感じさせる聖地です。お参りの後は、伝説の不思議スポットめぐり、庭園鑑賞もお勧めです。じっくり見て回ると半日ぐらいかかります。
金堂
堂内は、救世観音を中心に、四天王が並び、灯明の中、厳かな雰囲気です。蘇我氏、物部氏の戦いの時、聖徳太子が四天王に戦勝祈願しました。お蔭で戦いに勝ち、感謝のため四天王を祀ったのが始まりだそうです。
”舎利だし”
金堂では、毎日11時になると、”舎利だし”が行われます。お坊さんが参詣者の頭に仏舎利(お釈迦様の遺骨)を当てて下さいます。御仏のお導きを祈るものだそうです。ぜひ、体験を…!
金堂の壁画
金堂の中の壁画も見逃さないで…!中村岳陵画伯によるお釈迦様の生涯を描いたもの…。ほの暗い堂内に、エキゾチックで幻想的な絵が浮かび上がり、見事です。
猫の門
四天王寺には、”猫の門”の伝説があります。太子殿の門にある彫刻の猫がお正月になると、ニャーと鳴くとか…。伝説となった門は焼失し、現在の門は再建されたものです。再建された門の猫も鳴くのでしょうか…?
龍の井戸
”龍の井戸”の伝説も…。この井戸には龍が住むといわれ、天井に龍の絵が描かれています。井戸の水面に映る龍に、厄除けを祈る信仰があります。
四天王寺庭園
四天王寺には、期間限定で公開される見事な庭園があるのをご存じですか?穴場スポットです。夏はハスの花が美しく咲き、滝の水音も涼しげです。公開期間中なら、ぜひ訪れて下さい。
お茶席
庭園の片隅にお茶室があり、お茶をいただくことができます。お抹茶は、400円です。お抹茶に添えるお菓子は四天王寺の鐘にちなんだ”つりがね饅頭”でした。
湯屋方丈
四天王寺には江戸時代の建物も残されていました。本坊の方丈は、徳川秀忠による再建。家康公のブレーン、天海僧正もここに在住したことがあるそうです。庭園の中に、風格ある建物を見ることができます。(外観だけです。)
宝物館
戦災、天災に何度も会っているにもかかわらず、四天王寺には数多くの宝物が残されています。舞楽面、舞楽装束などの展示が充実していました。(宝物館も期間限定で開館しています。)
「お大師さん」の縁日
毎月21日は、「お大師さん」の縁日で、境内に露店が並びます。食べ物屋さんをはじめ、骨董品の店、手作りショップなど、眺めるだけでも楽しいです。ちなみに毎月22日は、「お太子さん」の縁日です。
四天王寺のそばには、聖徳太子ゆかりの堀越神社があります。 聖徳太子が叔父である崇峻天皇を祀ったのが始まりで、四天王寺と同じ時期の創立といわれています。”一生に一度のお願い”をかなえて下さる神社として知られています。
ご神木
境内には、樹齢約550年といわれるご神木があります。「気力が落ちた」と、感じた時、ご神木に触れるとパワーがみなぎってくるとか…。
茶臼山稲荷
大阪夏の陣の時、真田幸村(信繁)に攻め込まれ、家康が窮地に陥ったことがありました。その時、このお稲荷さんに祈り、危機を救われた…と、言われています。
大阪におでかけの時、ちょっと立ち寄ってみたいカフェです。このカフェは、前世を見てもらうことができることで有名…。「前世喫茶」の看板はありませんが、お願いすればお店の奥さまがお客さんの前世を見て下さいます。「あなたの前世は…?100年前は男性、イギリスの小学校の先生でした。」など、鑑定を受け、「ウッソー!」と、盛り上がっています。1世代前は?、2世代前は?と、3世代前は?と、見てもらえます。休日などは混み合うので予約したほうがいいかも…。
占いタイム
生年月日の名前を記入して、飲み物をオーダー。飲み物をいただきながら、しばらく待っていると、テーブルにお店の奥様がおいでになり、占いの結果を…。「あなたの100年前の前世は…。」ラッキースポットも教えてもらいました。
現在、日本で一番高いビルです。ここの展望台から、四天王寺の整然と並ぶ伽藍を見下ろすことができます。お参りの後は、ショッピングにランチに…!あべのハルカス美術館もお勧めです。
ファブリス・ジロット
あべのハルカスの1Fにある、フランスのチョコレートのお店です。バレンタインギフトはもちろん、イートインのコーナーのソフトクリーム(360円)もお勧めです。
あべのハルカス美術館
あべのハルカスの16Fにある美術館。オープンの時の「東大寺」もよかったけれど、2015年3月8日までの「高野山の名宝」も見応えありました。
昭和11年に開館した歴史を感じさせるレトロな建物の美術館です。もと住友家の茶臼山本宅があったところ。大正時代に大阪市に寄贈されたそうです。戦前に建てられた格調高い建物の中、展示スペースもゆったりしているように感じられます。最近できた”あべのハルカス美術館”のすぐ近くにあります。二つの美術館を見比べてみると面白いです。どちらの美術館もそれぞれの良さを発見できることでしょう。
クラシカルな玄関ホール
玄関は、吹き抜けのホールにステンドグラス、シャンデリアの光がきらめいています。東京国立博物館、蒲郡クラシックホテルの建物と同じ頃に建てられたので、何か共通するものを感じました。
美術館の裏に日本庭園が…!
美術館の裏には、趣ある日本庭園が広がっています。この”慶沢園”は、美術館の敷地と一緒に住友家から受け継いだものだそうです。四天王寺の庭園もそうですが、大阪の中心部にこんな素敵な庭園があるとは驚きでした。