刑務所とともに発展したまち、網走へ行ってきました
北海道刑務所とともに発展したまち、網走へ行ってきました
網走といえば、脱獄不可能な『網走刑務所』・・・なんて考えてしまいますが、実際脱獄に成功した人はいるそうで。 北海道開拓史に囚人たちの過酷な労働がなくして語れない、刑務所もこの町もお互いに必要としていたと語る地元の名士の発言が印象的でした。
JR網走駅からバスで向かうことが可能ですが、途中の『網走刑務所入口』は本物の刑務所なので中に入ることはできません。必ず『博物館網走監獄』で下車しましょう。タクシー利用でも片道約1300円くらいでした。
五寸釘寅吉さん
上記画像の左奥、箒を持った人物は有名な脱獄囚『五寸釘寅吉』。 脱獄の際、五寸釘を踏みつけてしまい、貫通したのにもかかわらず、そのまま三里逃げて捕まったそうです。晩年は入口の掃除を任されるくらい真面目に服役していたそうです。
刑務所内
左手前、木製の扉に鉄格子。『昭和の脱獄王』白鳥囚人は大柄でありながら、鉄格子を味噌汁で錆びさせ、嵐の夜に鉄格子を外し、肩関節を外して脱獄したそうです。 何度も脱獄したそうですが、理由が「寒いの嫌い」暖かい土地(府中刑務所)に移動した後はまじめに服役していたそうです・・・。
脱獄中の白鳥囚人
廊下を歩くと看守に見つかるから屋根を破って強行突破。 この人の凄いところは脱獄するのに看守を襲ったり、人質をとらずに突破したことです。
作業風景
ここで作られた作物は囚人たちの食事になるほか、網走の街中で販売されました。安価で質が良く、奥様たちには好評でした。
博物館網走監獄から行くならば急な上り坂が続くのでバスで行くのがオススメです。 クリオネ、フウセンウオなどの展示のほか、マイナス15度の世界と流氷を触る体験ができます。屋上からは網走のまちと海がよく見えます。
オホーツク流氷館から徒歩で向かうことが可能です。 普段なかなかお目にかかれない海外の北方民族の珍しい衣装や楽器などが展示されています。 北方民族博物館前にJR網走駅行のバスが出ているので時間帯は事前に確認しましょう。
中には入れませんが、ちょっと時間に余裕があるならば門だけでも見る価値があります。 現在でも約1300人が服役中だそうです。 門の近くには服役中の人たちが作成したものが販売されているお店があります。