路傍の仏さまたちと出会う新宿さんぽ
東京路傍の仏さまたちと出会う新宿さんぽ
都内の繁華街の喧騒の中に、車が行き交う道路の傍らに、住宅街の片隅に、お寺や石像と出会います。今回は、新大久保、代々木、初台、幡ヶ谷、西新宿と、大都会新宿の縁(ふち)をぐるっと歩いて見つけた仏さまたちの紹介です。
韓流ブームが落ち着いたものの、まだまだエスニックタウンとして賑わう新大久保。観光客が行き交う大久保通りに面して山門を発見。そのすぐ脇に庚申塔がありました。境内へお詣りするのは控えましたが、通りから一歩入るだけで喧騒が遠く感じられました。
山門
山額は味わいのある筆跡。奥に見える本堂はガラス張りでモダンな建築です。
9月第二日曜日、この週末はあちこちの神社の祭礼だったようで、ハッピ姿の親子連れなども多く見かけました。これは千駄ヶ谷の子ども神輿です。
都内をさんぽしていると、まちかどにお地蔵さんや石碑などをよく見かけます。これもそのひとつ。「いつもお詣りありがとうございます」と貼紙がありました。
甲州街道に沿って立地しているのに、境内に入ると落ち着いた雰囲気に包まれます。嘉永3年(1850)に四ツ谷から現在地に移ったと、説明板に記されていました。火災や震災、戦災で移転したお寺が多いのも、東京の特徴です。
スポット内のおすすめ
甲州街道に面した山門。真宗大谷派。聖徳山という山号は、区指定有形文化財「木像聖徳太子立像」からとられたのでしょうか。
「初台」の地名の由来となった秀忠の乳母初台ゆかりの寺。初台の孫にあたる秀教坊正入の開山です。浄土真宗東本願寺派。
首都高と寺院
交錯する高架の首都高のすぐ脇に、お寺。こんな風景も東京ならでは。
NTT東日本本社の高層ビルを背景に、奇跡のように残っている石蔵。駐車場の敷地には、どなたかのお屋敷でもあったのではないでしょうか。
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猫気分で入っていきたくなる、魅力的な路地。
路地に彩り
鮮やかな色が印象的なムラサキシキブ。秋ですね。
幡ヶ谷不動の近くで見つけた石像。「なあに?」と聴いてくださるような優しいお顔。お寺の近くにはたいて石屋さんがあって、墓石や石像が置かれています。
西新宿五丁目、意外と住宅街。うねうねとした道を歩いていたら、庚申堂を発見。
西新宿五丁目、マンションの駐車場の奥に、石像が・・・!