初夏の富士 初富士上司と初登山(富士宮ルート)
静岡初夏の富士 初富士上司と初登山(富士宮ルート)
人生初登山を人生初富士で経験。 雨風吹き荒れる悪天候の中、会社上司3名と週末富士にいざ出発。 尚、山小屋宿泊はせず単日登頂即下山の弾丸登山スケジュール。
3:00 横浜駅近辺で上司に車でピックアップしてもらい静岡県御殿場の富士山二合目駐車場へ。 皆ここに車を止め、定期バス便に登場して五合目へ向かう。
五合目行きバス乗り場
登山者は皆大きな荷物を膝に抱えバスに窮屈そうに乗り込む。 約30分で五合目登山口に到着する。 尚、道路はいろは坂並みに蛇行するため、弱い人は酔い止め必須である………うぷ……。
6:30 バスに揺られ到着した五合目登山口。 今回選択した富士宮ルートの一般的登山開始地点である。 (一合目から徒歩で登ってくる猛者もいるらしい)
富士宮口売店
既にドリンク含め物価はぶっ飛ぶくらいに高い価格設定になっている。 富士登山の場合は、必ず事前にPAでドリンクや軽食を買い揃えておこう。
富士宮口売店②
本来であればご来光(日の出)が拝めるらしいが、生憎の悪天候で雲以外何も見えず。 しかし、眼下の街並み一面に広がる雲海は見事だった。
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五合目出立
7:00 高山病対策として30分待機後、五合目を出立。 位置的には五合目売店のサイドにある階段を登り売店の屋上へ回って登山道へ入る。
8:09 登り続けて1時間、新七合目へ到着。 高山病対策(+年配の上司の休憩に付き合い)で今後も各山小屋ごとに小休止を取っての登頂。
富士宮ルート 新七合目360°写真
旧七号目からこの辺りまでは風が涼しく、小雨がぱらついたり止んだりで登りやすい気象だった。 …考えようによっては、昨今の異常気象による猛暑日照りの中、地獄の行軍で登山を果たすよりも恵まれていたと言えなくもない。
富士宮ルート 新七合目
山頂への物流を担う専用トラクター。 タイヤはキャタピラである。
富士宮ルート 新七合目
五合目の時点でも良い景色だったが、新七まで来ると壮観。 尚、出発後から旧七までの登り始めが最も息が上がり汗をかいた。 しかしここまで来ると体にエンジンが掛かりあったまってきたようで、息切れもなく特に疲れも見えなくなる。 経験者曰く、勝負は八号目以降とのこと。
9:01 八号目に到着。 この辺りから天候が悪化し、暴風雨が吹き荒れてきた。
富士宮ルート 八合目
吹き荒れる雨風。 目の前にいる相手の声も遮られて届かない。
富士宮ルート 八合目
少し長めの休憩を取ろうという結論に至り、八号目山小屋「万年雪山荘」にin。
八号目 万年雪山荘
考えることは同じで休息者多数。 それでも何とかテーブルを確保し、軽食を取ることに。 尚、富士山小屋のルールとして「山小屋を利用する以上、何かしら購入するなどお金を落とさなければならない」というものがあると知った。 なるほど、言われてみれば至極当然。 山小屋も生計をかけた商売だものね。
万年雪山荘
…とはいえ、理解しつつもその価格設定は財布に優しくないので更なる理解が必要。 牛丼やら中華丼やらは¥1,500前後。 上司陣が選んだラーメンも¥1,000前後。 私は事前にコンビニで調達した軽食もあるため、軽めにモツ煮込みをチョイス。(¥800だったかな?)
富士宮ルート 八合目 トイレ
トイレ利用料は¥300。 管理維持も大変である…。 またこのタイミングで着替えも実施。
富士宮ルート 八合目
全く止む気配も配慮もない雨風に苦笑しながら登山再開。 流石に引き返す登山客も散見される中、 こんな状況で富士山頂を目指すとかおかしい。 でも好き。
富士宮ルート 八合目 中腹
麓から見上げていたときにチラッと見えていた残雪が、今や目の前に。 日時は2019/7/20(土)、夏である。 何というかただの残雪にも関わらず、この世の景色とは思えぬ光景に絶句した。
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12:35 九号目を越え、九号五勺目に。 相変わらずの暴風雨で眼下の景色は見えない。 そしてこれまで山小屋ごとにまとまっていた登山客激減している。 …そりゃリタイヤしますわ…。
13:40 富士山頂に到着。 到着時は凄まじい暴風雨だったが、お鉢周りの最中に沈静化。 絶景を拝むことができた。
富士山頂
特に苦労することもなく息切れもなくホイホイと到着。 尚、上司陣は置いてけぼり笑 しかし、ここがゴールではない。 更に標高の高い、富士山頂最高峰「剣ヶ峰」へのルート。 富士山火口の周りをぐるっと回る「お鉢周り」ルート。 まだまだ楽しめる要素は残っている。
富士山頂 剣ヶ峰360°写真
富士山頂 火口
富士山頂 剣ヶ峰 碑文
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頂上の空気と景色とお土産を堪能したら、とうとう下山。 下山時には雨風も完全に止み、眼下の絶景を眺め楽しみながらのハイキングとなった。
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やはり絶景を望みながらのほうが足運びは軽快になるというもの。 但し、山頂から五合目登山口までノンストップで下ると流石に足首に負荷がかかってるのを感じた。 それでも特に疲れるということはなく、むしろ良い運動になったくらいの感覚で登れたりするから意外である。 (実際に山頂にはどう見ても小学生と思しきちびっ子たちが元気にはしゃいでいた)
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懸念材料だった高山病も、五合目スタート地点での慣らしや、各山小屋での小休止を伴うことで一切の影響が生じなかった。 悪天候による厳しい山と、雲が晴れて拝めた絶景の山、初富士で素晴らしく貴重な体験ができて引率の上司には感謝してもしきれない。 後日、好物のカシューナッツ(1kg)を送ったのはここだけの話である。
初富士ということで歴戦の登山家部長に教わり今回揃えた装備がこちら。 どれも最適な登山を約束してくれる素晴らしい買い物だった。 ①登山靴 vibram対応のウォーキングシューズが良いらしく調達したが、実際に足裏への負担は全っったくなかった。 適当なシューズで挑むと、足裏への負担が凄まじいとのこと。 これは本当に買って良かったと思う逸品。 ②折りたたみストック(杖) 下山時にはあると安定。 ③ヘッドライト amazonで¥1,000以内のもので良し ④撥水雨合羽(ポンチョ) ⑤撥水生地の鞄か鞄カバー ⑥上下着替え(長袖と半袖、上着) ⑦軽食、ドリンク、小銭 ⭐️素敵な登山体験を⭐️