あれからの歩み…石巻の「いま」を知る。
宮城あれからの歩み…石巻の「いま」を知る。
2011年3月11日。 あの日は絶対に忘れない。 だけど、「今」その場所はどうなっているの? それを知るため、2013年8月下旬。 遅い夏休みを取って、地元・仙台に戻った私は思いきって、 電車と代行バスと汽車を乗り継いで、 石巻駅で自転車を借りて、走ってきました。 …あれから1年経っても未だ忘れない、復興途上の街歩き。 本当は、ここに載せきれない・書き切れない写真や思い出がたくさんあるのですが、主なところ5箇所に絞って紹介。 改めて「お出かけプラン」として公開することで、このページを読んだ皆様がひとりでも多く、あの日からの復興をこの目で見て、アップデートして欲しいと思います。 今、この写真の状況から少しでも良くなっていることを祈りながら…。
たぶんコンビニの跡地だったと思われるところに、ぽつんと経っている柱の上まで、津波で覆われてしまいました。 たまたま通りかかった人も写っているので、その高さがどのくらいか…もし私も当時そこにいて、楽観的に構えていたら津波に飲まれて、今はこんな記事を書いていないでしょう。 勿論、「2年半経つのに」町という地名も、「×丁目」というバス停も(言い方が不適切かもしれませんが)造成したての新興住宅地のように名前だけの、辺りは一面草が生い茂る野原しか広がっていません。 四角く道路で囲んである野原の中に、ぽつん、ぽつんと残る建物や神社の櫓が、あの日よりも前はちゃんとした町だったことを示しているだけでした。
ここで餃子定食のランチを食べたのですが、店員のおばさんが「仮設住宅に住んじゃうと何か復興のモチベーションが下がっちゃうひともいるんだよね」と話していた言葉を思い出します。 2年半経った当時でも、震災からの復興の道のりはまだまだだな、としみじみ。
市役所とは仮の姿で、正式名称は「石巻市営百貨店」。 …ウソです。 もともと「さくらの百貨店」という、仙台駅前にも現存するデパートだったのですが、撤退後しばらくして老朽化した旧市役所を改築するかどうか迷った石巻市がデパートの建物をそのまま市役所新庁舎にしちゃった…というニュースを北海道で読んで笑ったのを思い出しました。 そんな建物も、「2年半近く経つのに」外壁補修中。
一度、2009年にこの周辺を通ったのですが、このあたりから海側の殆どが、当時の風景とはガラリと変わってしまったなぁ…と感じるようになりました。 工場の正門ってもう少しシッカリしていたという印象があったんだけどなぁ…。 そんな石巻工場の震災の時の話は、本になっただけでなく、2014年11月にテレビ東京でもドラマ化されました。
ここの周辺も津波の被害に遭い、漫画館だけは再開していたのですが周辺の遊具も建物も補修のめどが立たず、という状況で痛々しかったです。 …ここを紹介しておきながら、自転車レンタルの時間の都合により、実は漫画館の中には入っていません(爆)