超期間限定公開! レアな覚王山新四国を歩く
愛知超期間限定公開! レアな覚王山新四国を歩く
覚王山といえば、名古屋市内でオシャレな街として知られる地域の1つです。 また覚王山には「覚王山日泰寺」という知られた寺院があり、日泰寺を中心とした縁日が毎月21日に催され、 地域及びその周辺のご年配の方々の憩いの場でもあります。 そんな若者から年配の方々の広い年代から親しまれる覚王山にはもう一つ、 縁日と同時開催されている「覚王山新四国」という顔があります。 「新四国」というのは要するに「四国遍路」の「写し霊場」とも呼ばれ、日本各地にも多数存在し、 この地方では「知多新四国」や「美濃新四国」や「三河新四国」等が知られています。 写し霊場の中でも今回の「覚王山新四国」は特異で少々風変わりな存在です。 なにしろ開かれるのは毎月21日のみ。 しかも時刻は朝8時頃から開き、昼頃には店仕舞いしてしまうという超限定。 今回は「覚王山日泰寺」とその周辺。及び「覚王山新四国」を散策してみます。
日本で唯一と言われるどこの宗派にも属さない超宗派寺院。そのため、国内の主な宗派から当番制で住職を務めるという。寺院のネーミングは「日本」と「タイ」の友好を基とし、タイ国王より贈られた釈迦の遺骨が納められているという。この地はまさに日泰寺を中心として栄え、毎月21日の縁日には参道口から境内に至るまで露天が立ち並び賑わいを見せている。覚王山日泰寺の敷地は地域広範囲に及び、その中に覚王山新四国が設定された、らしい。その広大な敷地も時代とともに住宅や道路が発達し、今もなお敷地の形が微妙に変化している。 日泰寺の詳しいページはこちらへ→
仁王門の像は少々違う
通常、山門には仁王像が対に並んでいるところ。日泰寺ではこのようなオリエンタルな像になっている。
綺麗な五重塔
境内には青空をバックに形が良い五重塔がそびえています。
縁日に賑わう境内
毎月21日の縁日には農産品の店、植木の店、串かつの店など様々な露天が立ち並び、お年寄りの方々が大挙として押し寄せています。
参道も人でいっぱい
参道両側に露天が立ち並び、お昼ごろにはお年寄り達がいっぱいで身動き出来ないほどに。
立派な日泰寺山門
例の「仁王ブラザーズ」とは違う像が収められています。
千体地蔵堂前
覚王山新四国はこの辺りから開始します。
普段でも魅力的な店が
参道には普段から魅力的な店が数多く存在します。中でも、紅茶とカレーの「えいこく屋」、串かつとどてめしの「たこ八」がイチオシ。
主に覚王山日泰寺の広大な敷地内に設定された四国霊場の写し霊場。知多新四国などのような本格的な霊場とも、境内にありがちなミニ四国とも違うタイプの霊場。各札所は独立し、代々札所を守る方々が運営している。霊場が開かれるのは毎月21日の1日間のみ。しかも朝の8時頃からお昼頃までの超限定開場。のんびり巡回していたら時間内の一周は困難ですよ。ここでは都合上A~I迄の9地区にグループ分類して紹介します。 覚王山新四国の詳しい位置と札所一覧はこちらへ→
はじまりの地蔵堂
覚王山参道覚王山山門手前右側には「千体地蔵堂」があります。覚王山新四国を巡る際はここから始められると良いかと。内部は四方ズラリと地蔵様が並び、賽銭は余裕を持って用意しないとすぐ底を尽きます。
覚王山新四国A地区
千体地蔵堂から入った地域に密集する札所群。第一番札所があることからここから開始する方が多く、各札所は常時賑わって参拝者が途絶えません。
覚王山新四国B地区
A地区から東へ坂を下り、日泰寺の壁にそって進んだ突き当りからB地区札所群が始まります。B地区は平地から山間まで所狭しと札所が密集しているので、時間が足りない場合はA地区とB地区だけで充分に雰囲気を味わうことが可能かと。
覚王山新四国C地区
B地区から更に日泰寺沿いに進んだ道路沿いに数軒点在するエリア。この辺りは駐車場からの通り道になっているため、件数は少なくても常時賑わいを見せている。
覚王山新四国D地区
C地区から東に進み、天満通りを横断したその先を右に折れて石段を上がった地域に札所が続いています。特に写真の札所では夏に冷えたお茶の接待等をして頂ける、まさにオアシス的な存在。
覚王山新四国E地区
D地区から更に東へと進み、広大な墓地の外側を囲むようにして札所が点在。日泰寺から一番遠く離れた地域。この周辺は住宅や道路の整備により札所が幾度と無く移動され、無人の札所が一同に集合されたりしていて、現在行方不明の札所も少なからずあります。欠番札所を発見された方はご一報を。
覚王山新四国F地区
E地区から引き返して道路北側へ向かった地域。札所が点在するもののたいていは無人。未だかつて人が居たところを一度も見たことが無い。
覚王山新四国G地区
F地区から更に西へ向かった道路脇に密集する地域。札所数はかなり多いものの、札所関係の姿をあまり見かけたことがない。中でも扉が固く閉ざされた札所があり、気になるところ。
覚王山新四国H地区
G地区から更に西に向かい、位置的には日泰寺霊安塔の北側を囲む感じの札所群。普段は人影を見ないが、縁日には人が多く賑わっています。
覚王山新四国I地区
位置的にはC地区の先。ここもC地区同様駐車場から流れる人が多く通るので、何だかんだ言って常時誰かがいる。
接待は有り難く頂戴しましょう
人がいる札所ではお参りすると接待と称して様々なお菓子等を頂けます。有り難く頂戴しましょう。なお、接待を頂けそうな札所では、お互い様ですので賽銭を少々弾んであげたいものです。
覚王山参道の向かって右側にある弘法堂。外観は地味ですが弘法大師の一年一年の御生涯の御姿を御安置している霊場です。油断すると通り過ぎてしまいそう。
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場所は覚王山日泰寺のほぼ真裏。かつてこの辺り一帯に上水道を供給していた東山給水塔も、現在では役目を終え、緊急時のための貯水タンクとして稼働中。普段は敷地内部に入れないが、年に2度。春分の日と8月1日に開放されるという。公開に関する詳細は名古屋市HPで確認を。
覚王山から少し離れ、本山方面に歩くと小高い丘のような森がある。その頂上にあるのが城山八幡宮。このような神社に何故か若い女性の姿をちらほらと歩くのを見かけると思ったら、どうやら「名古屋恋の三社めぐり」の1つらしい。どうりでそれっぽいおみくじとかあるわけだ。
愛知学院大学旧棟
この城山の中にかつて愛知学園大学があり、その旧棟が今も存在する。内部には入れないようだが、時代を感じさせる怪しい雰囲気の建物が見所。
純木造武道館
愛知学院大学旧棟のすぐ脇には純木造の武道館が建っていて、現在なお現役使用中。
実は名古屋市内にも大仏が存在した。まさか名古屋市内に大仏があるとは思わなかった。場所は本山から南へ、名大方面に坂を上がりかけた東側。手前の寺をぐるりと迂回してようやくその姿が目の前に。しかしどうよ、この色。奈良とか鎌倉の大仏を想像するとかなり文字通り異色。
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