
【イタリア世界遺産】ロンゴバルド王国の足跡をたどる旅
海外【イタリア世界遺産】ロンゴバルド王国の足跡をたどる旅
ロンゴバルド王国(イタリア語の音訳。ランゴバルド王国ともいわれる)は、568年ゲルマン系ロンゴバルド族により建国され6〜8世紀にイタリア半島を広く統治し独特の文化を発展させた後、774年カール大帝により滅ぼされました。そのロンゴバルド王国の重要な権勢の足跡を示す7地域の要塞、教会、修道院などの建物が2011年に世界遺産として登録されました。 今回は、そんなロンゴバルド族の権威の足跡を巡るプランです。 ロンゴバルド族はイタリアに定住すると、古代ローマの伝統様式やキリスト教の精神性、ビザンティン文化の影響などを吸収、同化し自らのゲルマン的価値とを融合させ、7世紀末から8世紀にかけて新しい独自の文化を生み出しました。その後カール大帝に受け継がれ、古代世界から中世ヨーロッパへの形成に寄与し、その後の千年にわたる西洋史に大きな影響を及ぼしました。 (C)Copyright 2014 イタリア政府観光局
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市内ガスタルダーガ地区にあるサンタ・マリア・イン・ヴァッレ修道院(Chiesa di Santa Maria in Valle)の祈祷堂で、通称「ロンゴバルドのテンピエット」。 ロンゴバルド王国後期の最も重要な建物のひとつで、女性6体の中世では珍しい写実的立体的漆喰彫刻やフレスコ画、大理石の厚板、円柱、モザイク等見事な8世紀の内部装飾を見ることができます。 開館は時折開館時間が変わるため、注意が必要です。
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当時のカリスト司教が整備増築した教会や聖堂群や、ロンゴバルド族の墓にあった副葬品も登録されました。
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開館:月曜 8:30〜14:00 火〜日曜・祝日 8:30〜19:30
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ロンゴバルド王国のデジデリオ王が即位前の753年に創建したサン・サルヴァトーレ修道院は、後世の大規模な増改築により、教会や回廊とともに合体して現在はブレシャ市立博物館となっています。 修道院はもともと古代ローマ時代の邸宅跡に建てられ、現在も修道院周辺には北イタリアを代表する多くの古代ローマ時代の遺跡が残されています。
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古代ローマ時代からのカルテルセプリオとトルバの両街に広がるカストラムという要塞地区をロンゴバルド族は再利用し、その建物跡が今も残っています。 トルバの塔は後期ロンゴバルド期に修道院となり、有名な『サンタ・マリア・フォリス・ポルタス教会(Santa Maria foris Portas)』は街壁の外に7-8世紀に建てられ、その壁は貴重なフレスコ画で飾られています。
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小さな建物ながら、その古典的な様式と戦利品の品々が建物内に多用されていることで有名です。ルネッサンス期以降も建築的に不朽の名声を何世紀に渡り保っていました。
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ロンゴバルド建築の代表例のひとつで、古典的ローマ様式を踏襲し、外部、内部ともに中世の石工達による優れた建築的装飾細工が施されています。
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ロンゴバルド建築の中でも最も多面的な構造を持ち、保存状態の良い建物のひとつで、中世初期ベネヴェント絵画と呼ばれるフレスコ画断片が内部を飾っています。
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ロンゴバルド族統治の7世紀から、大天使ミカエル崇拝の重要拠点となった教会。 その後も西洋諸国での大天使ミカエル信仰に深く影響を及ぼし、ヨーロッパ各地に建設された有名なモン・サン・ミッシェルを初めとする何百もの聖ミカエル聖堂のモデルともなりました。