
残したい町並み(生野 鉱石の道編)
兵庫残したい町並み(生野 鉱石の道編)
日本の近代化が進んだ明治以降の時代、今軍艦島の世界遺産登録で盛り上がってます。 但馬の近代化産業遺産、まだまだ知られていないスポットが多数あります。 そこに的を当ててご紹介。 車、電車どちらでも訪れることできます。
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戦国時代、織田、豊臣、徳川など財政を支え、明治政府、皇室財産を経て三菱に払下げられ民営となりました。 総延長350km、一部が坑道見学できます。
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現存する掘削機械
鉱夫や鉱石を運んだ巻揚機、掘削機など展示
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江戸時代の手掘り跡
明治に入り近代化されましたが、それまでは手堀りで掘られました。 ノミの跡が鮮明に残っています。
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予約すれば
ボランティアスタッフが見学案内してくれます。約1時間。 (無料)
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行くなら夏がおすすめ
坑道内は年間平均13℃。 坑道内は風が抜け、夏は半袖では肌寒いくらいです。
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生野名物ハヤシライス
銀山は、明治に入り近代化が進み外国人技師が入り栄えました。 国内からも全国から人が集まり、ハイカラな文化が入りました。 当時としては珍しかった洋食、そんなハヤシライスは町内さまざまな場所で頂くことができます。 ハヤシライスマップもありますので、お好みのお店をぜひ見つけて下さい。
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鉱石輸送の為、建設された電車専用道。大正9年建設(1920年。 当時は、運搬にアメリカ製の電車が走ってたそう。 アーチ部の基礎の石は昔、生野銀山に代官所があってその石垣の石が転用されているそうです。 一部軌道が残っており、実際に歩くことが出来ます。
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夏は涼しく、冬は寒い。
今の季節は心地よい風が流れています。
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町歩きには足元も注目
鉱石の道とは、但馬地方の鉱山から採掘した鉱石を専用電車や、昔は馬車で運んでおりました。 そんな近代化を支えた輸送ルートは「鉱石の道」と名づけられています。 町中にはこんなマンホールが、他にもいくつかのデザインがあります。探してみてね。
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あさご青春物語
あさご青春物語という冊子があります。 その一コマで使われたのが、ここです。 何気ない風景にスポットをあて作られた小さなカタログ。 これ以外にも各年齢層ごとに撮影した魅力的なショット多数です。 大切な人と、思いで写真を撮られてはいかがでしょうか。
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旧浅田邸、浅田貞次郎の3男養蔵邸。 浅田貞次郎は、姫路飾磨港から生野間の播但鉄道敷設を実現。 生野銀行初代頭取。 兵庫県議会議員、衆議院議員など務めた人。
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カラミ石
カラミ石とは、鉱石を精錬などした時にでる不純物を固めたもの。 これを江戸時代からリサイクルして建物の基礎などに使っていました。 なので生野の町中にはこのカラミ石が多数あります。 ここにもそれがいたる所に使用されています。
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一般開放
日によっては、地域のボランティアの方もいらっしゃいます。 この景色の奥に、トロッコ軌道跡があり。
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代官所から銀山採掘権を与えられた吉川家が代々営んできた郷宿。 国登録文化財。 季節によってさまざまな催しあり。 お土産や、くつろぎスペースあり。
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これは5月のイベント時
この囲炉裏スペースでゆっくりお茶を頂けます。 5月人形を多数展示していました。
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貴重な資料が多数
1999年に吉川家から朝来市(旧生野町)に土地・建物寄贈を受け改修しています。地域や一般に開放し、さまざまなイベント開かれています。
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やはりおすすめはこれ
地域のお母さんたちが作るオオサンショウウオ抱き枕。 様々な大きさがあり、特色としては昔の着物を利用していること。 なので、ひとつひとつ柄が違うのです。マカロンや、ストラップなどもあり。 利益考えず、喜んでもらえる方の為、原価に近い金額で販売されてます。 その心意気に感動して、私は二つ購入してしまいました。
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明治19年(1886年)に建てられた擬洋風建築。 こんな時代に洋風建築、銀山に海外技術者が入っていた影響なのですね。 地元の大工、杉浦嘉作、坂井利平さんという方が建築したそうです。
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現在も活用中
当時は警察署として利用され、今は地域の公民館になっています。 こんな歴史ある公民館、他にないですよね!?
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軒下の紋章
警察の紋章と、生野町旧町章が残されています。
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「生野の変」 勤王の志士と但馬農民が生野代官所を占拠。 三日で破陣となりましたが、尊王攘夷や倒幕運動の先駆け的出来事になりました。 数少ない生き残った方々は、明治政府や、金融、輸送などさまざな方面で活躍されました。
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生野代官所跡
今は、観光駐車場となっていますが、内堀の石垣跡が残っています。
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官営生野鉱山であった頃の官舎。一部は、現在志村喬記念館となっています。 当時は幹部など位の高い方が住んでいたと思われます。 七人の侍など黒沢明監督の作品に多数出演されている、志村喬さん。 実は、生野出身で社宅に住まわれていました。 俳優の岡田准一さんも、大河ドラマ軍師官兵衛の撮影などで朝来市に来られた際、今まで数回立ち寄られています。
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カラミ瓦
銅や鉱石を精錬した時に出る排滓。 江戸時代からリサイクルの文化があり、その排滓を固めて利用していました。独特の光沢は鉱石そのもの。
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三菱
生野銀山が官営から民営になり、三菱に払い下げられたのが分かります。
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こちらは住友
これは、別子銅山が住友で技術視察の為生野に訪れ、交流があったことなどと思われます。
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現存する宿舎
同じように並ぶ宿舎も実は時代が異なります。 官営鉱山であった明治期、民営となった、大正、昭和初期の建物。 違いをぜひ探してみて下さい。
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三菱マテリアル旧購買会。 購買会、食料品や日用品など販売していた場所。 今でいうスーパーマーケットみたいなものでしょうか。 継ぎ足しで補強や修復などしているみたいですが、当時のままの建物が残っています。
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食堂など完備
一階は買い物できたり、二階は食堂になっていました。 ネットで検索すると、当時の写真が残っています。 カレーライス40円、サイダー20円、生たまご時価!?
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三菱マテリアル
目の前には、三菱マテリアルの事業所。 閉山後、休止されているみたいですが、年に一回お祭り時には開放されるとお聞きしました。奥には選鉱建物や、当時の建屋が残っています。
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ズリ山
購買会から見えるズリ山。 鉱石を精錬などして出る不純物は固めてカラミ石として再利用されていましたが。 スライム状のものはダムに集められました。 それが今は山となっています。
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住宅の一階部分で営業されてるガトーコバヤシさん。 市内のイベントなどにも出店されています。 隠れ家的なお店です。 季節のタルトはおすすめ。
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ヒントは
JR生野駅裏側です。 駅などに駐車スペースあるので、そこから徒歩で5分くらいです。
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ブルーベリータルト
プリンも美味でした。
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