宮城出身のアーティスト花輪奈穂による展覧会「こもれび、こだま、風のいろ」が2018年3月24日(土) 〜 4月1日(日)に期間、東京で開催。

アーティスト自身が伝えたいこととは

私たちは日々、あまりにも多くの瞬間を目にし、次の瞬間にはそれを忘れていく。しかしその中にあっても、決して特別とは言えないありふれた場面が、不思議といつまでも脳裏に残ることがある。そのような記憶の断片がトリガーとなり、他のいろいろなことがらをも潜在的な記憶から多層的に呼び覚ましていることに気づき、このことを可視化したいと考えるようになった。本展では、透明な媒体にプリントした写真を空中に展開し、写真が透けながら「浮かぶ」「消える」「重なる」「回転する」ことにより、意識と無意識の中の記憶の揺らぎを表現することを目指している。