沖縄県立博物館・美術館で、2018年11月22日(木)より博物館特別展「縄文と沖縄 -火焔型土器のシンボリズムとヒスイの道」が開催される。
本展は、昨今の縄文ブームの火付け役となった火焔型土器の美や土偶の謎、新潟県糸魚川からはるばる沖縄まで続いたヒスイの道など縄文時代（沖縄では先史時代）の魅力に迫る。

展覧会内容について

1万年以上にわたって続いた縄文時代は、高度な土器工芸や石材利用技術の発達に特徴づけられる時代であった。本展覧会では、縄文人が生み出した数々の文化の中でも、縄文土器の代表例として知られる火焔型土器と、縄文人が珍重したヒスイをテーマとして、土器に込めた縄文人の想いや、驚くべき長距離に及んだ縄文時代の交易ネットワークに焦点をあてる。

約5千年前の縄文時代中期に誕生した火焔型土器は、信濃川流域を中心に新潟県下に分布し、その造形は日本の美術史上、特筆する存在となっている。また、新潟県糸魚川市周辺から産出するヒスイは、縄文時代前期以降、日本各地に広く流通し、はるか沖縄の島々にまで運ばれたことが知られている。燃え上がる火焔のような土器の造形に、人々はどのような願いを込めたのだろうか。はたまた、神秘的に輝くエキゾチックな緑の玉石に、人々はどのような想いを抱いたのか。本展覧会を通して、原始芸術のもつ野生的かつ豊饒なイメージと、縄文人のしなやかな生態を紹介するとともに、縄文のエナジーを身近に体感できる機会となっている。

展覧会の見どころ

• 日本の原始芸術を代表する火焔型土器の美
• 縄文時代を代表するアイテムである土偶の謎に迫る
• ヒスイの道　沖縄の先史時代 人と縄文人との交流とは