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展覧会開催!大和文華館で悠久の四季の巡りを味わう『四季探訪 研ぎ澄まされる四季絵の伝統』

2018年11月16日(金) 〜 2018年12月24日(月)

ポイント!
  • 「四季絵」の伝統と江戸時代の感性が融合した季節感ある作品
  • 国宝「寝覚物語絵巻」を全画面一挙に公開。貴重な機会だ
  • 古典復興にはげんだ岡田為恭の屏風「春秋鷹狩茸狩図屏風」も

国宝「寝覚物語絵巻」第1段 平安時代
国宝「寝覚物語絵巻」第1段 平安時代

大和文華館の珠玉の名品がそろう。 平成最後の年の瀬に、悠久の四季の巡りを味わうひとときを楽しもう。

近鉄グループの文化事業である大和文華館で、11月16日(金)から12月24日(月・振休)まで、「四季探訪 研ぎ澄まされる四季絵の伝統」展が開催される。

本展では、平安時代以来の「四季絵」の伝統をくみながらも、江戸時代ならではの感性で季節の表情をとらえた作品を中心に、大和文華館の珠玉のコレクションを展示する。

見どころ

  • 平安時代の季節表現をあじわえる、国宝「寝覚物語絵巻」を全画面一挙に公開。あの国宝「源氏物語絵巻」にならぶ、貴重な文化遺産だ。この機会をおみのがしなく!

  • 江戸時代の俳句のように滋味豊かな絵の数々を展示する。たとえば、年の瀬の錦市場にならぶ棒鱈。見た目がよいとはいえない干魚も、円山応挙の絵筆にかかれば、なんともいえない洒脱な絵になる。ぜひ、会場で確めよう。

  • 古典復興にはげんだ絵師、岡田為恭の屏風「春秋鷹狩茸狩図屏風」も展示する。数年前、当館開館50周年を機に、コレクションにあらたに加えることのできた記念の一点。復古をめざした絵師の思いとはうらはらに、明治時代の絵画のほうへ近づいている新しさに満ちた大作だ。

岡田為恭筆「春秋鷹狩茸狩図屏風」左隻 江戸時代後期
岡田為恭筆「春秋鷹狩茸狩図屏風」左隻 江戸時代後期

「四季探訪 研ぎ澄まされる四季絵の伝統」展

出陳作品 25件 

春の花を愛でる

国宝 寝覚物語絵巻 平安時代後期
春林書屋図 呉春筆 江戸時代後期

ふたつの季節を味わう

伊勢物語図屏風 江戸時代中期
春秋鷹狩茸狩図屏風 岡田為恭筆 江戸時代後期

夏の光りのなかで

草花図屏風 伊年印 江戸時代前期
瓶花図 酒井抱一筆 江戸時代後期

四季をそろえて

四季花鳥図押絵貼屏風 渡辺始興筆 江戸時代中期
四季山水図屏風 円山応挙筆 江戸時代後期

秋から冬へ

重要文化財 武蔵野隅田川図乱箱 尾形乾山筆 江戸時代中期
鱈図 円山応挙筆 江戸時代後期

など。
                        

会期中のイベント

特別講演会 「日本絵画の四季表現 ――日本人の『こころ』をめぐって」

日時・場所 12月9日(日)午後2時から大和文華館講堂にて
講師 冷泉家25代当主・京都美術工芸大学学長 冷泉為人氏

日曜美術講座 「江戸時代の四季絵屏風」

日時・場所 12月2日(日)午後2時から大和文華館講堂にて
講師 大和文華館学芸部長 泉万里

講座美術の窓 連続講座「浮世絵250年の歴史」

第2回「錦絵の時代――錦絵誕生から大判の時代へ」
日時・場所 11月18日(日)午後2時・大和文華館講堂
講師 大和文華館館長 浅野秀剛

華コンサート 絃の調べ~ヴァイオリンとヴィオラ~「晩秋を染める紅葉」

日時・場所 11月24日(土)午後1時~1時40分・大和文華館講堂
(当日午前10時から受付で配布する整理券が必要です。
演奏者 テレマン室内オーケストラ 浅井咲乃氏・姜隆光氏 

奈良大学茶道サークルによる呈茶 

日時・場所 11月25日(日)午後1時30分から午後3時30分・大和文華館本館ロビー

大和文華館学芸部による列品解説

日時・場所  毎週土曜日 午後2時から・大和文華館展示場

※どのイベントも参加は無料だが、入館料が必要。

開催場所

イベント情報

「四季探訪 研ぎ澄まされる四季絵の伝統」

開催期間

11月16日(金)から12月24日(月・振休)
休館日 毎週月曜日 (ただし、12月24日〈振替休日〉は開館)

開催時間

午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)

料金

入館料
一般 620円
高校・大学生 410円
小学・中学生 無料

写真一覧

  • 国宝「寝覚物語絵巻」第1段 平安時代
  • 岡田為恭筆「春秋鷹狩茸狩図屏風」左隻 江戸時代後期