神戸市は、神戸の資源や魅力をデザインの視点で見つめなおし、磨きをかけることにより、新たな魅力と活力を創出し、くらしの豊かさを創造する都市戦略「デザイン都市・神戸」に取り組んでいる。
このたび、ユネスコ創造都市ネットワーク「デザイン都市」認定10周年を記念して、東京以外では初となる、グッドデザイン賞展が神戸で開催されることとなった。

グッドデザイン賞とは

1957年創設の旧通商産業省によるグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されている。

GOOD DESIGN AWARD 神戸展について

GOOD DESIGN AWARD 神戸展では、受賞対象の中でも特に優れた評価を与えられた「グッドデザイン・ベスト100」を中心に、時代を超えて愛されてきた「ロングライフデザイン」や兵庫県内の受賞対象が紹介される。社会の課題に応え、幸せな未来をもたらす「グッドデザイン」の数々に注目だ。

テーマ「都市の明日をつくるデザイン」

「GOOD DESIGN AWARD 神戸展」の展示構成（展示予定品数）
※画像は展示対象のイメージ。展示対象や展示予定品数は変更となる場合がある。

LONG LIFE DESIGN （約50点）

一般推薦によりノミネートされるロングライフデザイン賞では、「日用品」として長く愛されてきたものが選ばれる。普段お家で使っている製品が展示されるかもしれない。

GOOD DESIGN, GOOD FASHION（約10点）

工業製品のイメージが強いグッドデザイン賞だが、服や靴などの「装身具」も選ばれている。機能的な素材を使用したものや、生活様式の変化が表れた受賞対象が展示される。

GOOD DESIGN BEST100 （約100点）

1,000件を超える年間受賞対象の中でも特に高評価を得たものが「グッドデザイン・ベスト100」として選出される。2018年度に選ばれた「暮らしの未来」を更新する先進的なデザインが並ぶ。

City of GOOD DESIGN （約30点）

キーワードは「様々な人が暮らしやすい都市」。近年の受賞対象の中から、神戸のクリエイティブ関係者が選んだ製品やサービスがテーマごとに展示。

GOOD DESIGN HYOGO （約10点）

兵庫県内のグッドデザイン賞受賞対象を紹介。

関連イベントも開催！

グッドデザイン賞の審査委員長をはじめ、審査委員を招いたトークイベントが開催される。

記念講演会

（1）齋藤精一審査副委員長
日時：2018年11月23日(金・祝日) 14:00 〜15:30
演題：「皆で良くしていくデザイン－総合力が生むグッドデザイン－」

（2）柴田文江審査委員長
日時：2018年12月8日(土) 14:00 〜15:30
演題：「美しいものごと－グッドデザインがもたらす可能性－」

トークイベント

（1）鈴木啓太審査委員・寳角光伸審査委員
日時：2018年11月29日(木) 17:00 〜19:00
演題：「良いものをつくる良いデザイン」

（2）岩佐十良審査委員・天宅正神戸市クリエイティブディレクター
日時：2018年11月30日(金) 19:10 〜21:10
演題：「都市の忘れもの－デザインがその土地でできること」

（3）伊藤香織審査委員ほか
日時：2018年年12月1日(土) 17:00 〜17:50
演題：「ウキウキ、デザイン都市」

グッドデザイン模擬審査

デザインをもっとよく理解するために、大学生・高校生を対象に「グッドデザイン・ベスト100」の模擬審査を実施。

大学生向け

（1）日時：2018年11月25日(日) 10:00 〜17:00
講師：原田祐馬審査委員、グッドデザイン賞事務局
（2）日時：2018年12月15日(土) 10:00 〜17:00
講師：服部滋樹審査委員、原田祐馬審査委員、グッドデザイン賞事務局

高校生向け

日時：2018年12月9日(日) 13:00 〜15:30
講師：グッドデザイン賞事務局

学生ギャラリートーク

神戸芸術工科大学協力のもと、大学生がグッドデザイン・ベスト100をツアー形式で紹介。
日時： 会期中の土・日14:00〜15:00

「GOOD DESIGN AWARD 神戸展」クリエイティブチームのご紹介

神戸展では4名の方を起用し、展示・空間をデザインしている

天宅 正（総合ディレクター／神戸市クリエイティブディレクター）

1978年神戸市出身。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業 同大学大学院デザイン科終了後、デザイン会社「ドラフト」を経て、2016年からフリー。北海道・秋田・新潟・長野・東京銀座・島根など、様々な地域にてデザインでの貢献に取り組む。2017年6月より神戸市役所2人目のクリエイティブディレクターとして就任。

久慈 達也（キュレーション・空間構成／デザイン･リサーチャー）

DESIGN MUSEUM LAB
1978年青森市出身。東北大学大学院国際文化研究科博士課程を中退後、神戸芸術工科大学図書館研究員を経て、2012年にデザイン専門の展覧会企画・編集事務所DMLを設立。展覧会企画や原稿執筆のほか、デザインに関する講演や講座も担当している。

近藤 聡（アートディレクション／グラフィックデザイナー）

明後日デザイン制作所
1976年大阪府出身。神戸大学発達科学部卒業、IMI（インターメディウム研究所）卒業。明後日デザイン制作所代表。解くべき問題の発見を重視し、グラフィックを中心としたデザインによる解決を目指す。神戸芸術工科大学、京都造形芸術大学非常勤講師。

和田 武大（イベント・ワークショップ／デザイナー）

株式会社デザインヒーロー
1982年神戸市出身。専門学校卒業後、デザイン制作会社を経て、2014年7月独立。グラフィックデザインを中心に、市民参加型イベントや教育現場などに活動の場を拡大しつつ、社会的なプロジェクトに関わる。デザインを広く見つめ直し、取組中。2009年より大阪デザイナー専門学校非常勤講師兼務。